土方(ドカタ)とは?仕事内容・年収から名前の由来まで徹底解説!
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建設現場に必要な土木作業員を土方(ドカタ)と呼ぶ人が多く、低学歴の人がなるものだと差別的に捉える人もいます。しかし、実際の「土方」は魅力に溢れた職種なのです。
「土方とはどんな資格?」
「仕事内容は?必要な資格は?」
「年収は?永続的に働き続けられるの?」
土方は学歴や保有資格が求められないため、未経験者や女性でも採用してもらえます。採用のハードルは低いですが、資格の取得を目指せば「現場監督」にキャリアアップすることも可能です。日雇い労働者の募集も行っているため、好きなときに働けることも土方の魅力となっています。
また、モノづくりが好きな人であれば土方の仕事を楽しめるでしょう。実際に、どのような仕事であるか?詳細が気になった方もいるのではないでしょうか?
この記事では「土方(ドカタ)」の概要を分かりやすく解説します。就職・転職の参考に、ぜひ最後までお読みください。
この記事・サイトの監修者
棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
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棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
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目次
1.土方(ドカタ)とは?名前の由来も解説
土方(ドカタ)は、土木工事に従事する労働者のことをいいます。主な業務内容は、建築現場での資材運搬や現場の下準備です。建設現場や道路整備、河川工事など、さまざまな現場に出向きます。
職人の補佐や見習い期間中の労働者を「土方」と呼ぶなど、差別用語として使用されることが多いです。実際に特別な技術や資格が不要であるため、無資格者を見下して「土方」と呼ぶ人もおり放送禁止用語になったこともあります。
土方と混合される言葉として「鳶職」がありますが、鳶職は建築物の骨組みを組み立てる業務をメインとしているため異なる職種です。
1-1.由来
土木工事を専門とする職人は、戦国時代(1467年~1615年)には存在していました。
河川の流水を制御するために横断する形で設ける構造物である堰。田畑の通行や保水などの耕作以外の用途に使用する畔の整備などを行うために、日本中を旅しながら働いていました。
江戸時代(1603年~1868年)には、建築業と土木業の区分けがされて、主な業務は埋立地の造成となりました。
このような造成作業を行う職人を「土手人足方(どてにんそくがた)」と呼んでおり、これを略して「土方」という呼称が生まれたと考えられています。
2.土方(ドカタ)の仕事内容【年収は?】
土方(ドカタ)は工事現場に必要な職種ですが、実際にどのような仕事を行うのでしょうか?
次に、土方の仕事内容について分かりやすく解説します。
2-1.仕事内容
土方は、建設現場で資材運搬や掘削、アスファルト剥がしなど、現場の下準備に必要な業務を行います。
一般的な建築現場だけではなく、道路工事や河川工事などに出向く必要もあり、現場毎に業務内容は異なります。土方でキャリアアップするためには、重機の免許(※1)を取得して機械土木へステップアップしましょう。
監督責任者を目指すために必要な免許・知識
- 小型車両系建設機械の運転技能
- 車両系建設機械運転技能
- 締固め用機械操作技能
- 玉掛け技能
- クレーン・デリック運転士免許
2-2.年収
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」による土方(土木作業員)の平均年収は以下の通りです。
建設業は人手不足の問題が深刻化しているため、土方は重宝されてきており平均年収は上昇傾向。また、現場監督にスキルアップをすると年収アップが見込めます。
合計 | 年収 | 月収 | ボーナス |
2019年 | 392万9,500円 | 29万8,700円 | 34万5,100円 |
2018年 | 369万5,400円 | 28万4,200円 | 28万5,000円 |
2017年 | 396万2,000円 | 30万5,000円 | 30万2,000円 |
2016年 | 350万7,200円 | 27万7,200円 | 18万800円 |
2015年 | 376万5,400円 | 29万2,400円 | 25万6,600円 |
2-3.リアルな現場を学べるマンガ
土方の仕事内容や現場が学べるマンガ「森重光 ドカタのありかた」は、身体を張って働く厳しさと楽しさが描かれていて面白いと話題です。
森重光氏は建設業に携わった経験を持っており、建設現場で感じたことや見てきたことをマンガにした作品です。土木の現場が学べるマンガのため、ぜひ、土方に興味がある方は読んでみてください。
3.ドカタ(土方)として働くメリット
3-1.未経験でも挑戦できる
土方(土木作業員)は、未経験採用を積極的に行っている職種です。
学歴や資格を問わない求人が多いですが、図面を描く際に必要なCADスキルや書類作成に必要なExcelスキルを所有していると重宝されます。
現場経験を通して知識を身に付けることができ、重機の免許を取得してキャリアアップすることもできます。
3-2.女性採用にも積極的
土方の仕事は、女性でも挑戦できるようになってきており「土木系女子(ドボジョ)」とも呼ばれています。
従来は、仮設トイレが男女兼用であるなど配慮が至らない部分がありましたが、国土交通省による環境整備がされ始めており、女性専用トイレや更衣室が設けられるようになりました。
体力が必要になる仕事ですが、女性ならではのきめ細かい丁寧な仕事が高く評価されやすいです。
3-3.モノづくりに携われる
土方は、建設現場や道路整備、河川工事など、さまざまな現場に出向きます。
建物や橋などの建築に携われることも土方の仕事の魅力です。現場の下準備を担う土方がいなければ、世の中の建築物や交通網は成り立ちません。
現場が完成したときには、達成感を感じられます。そのため、モノづくりが好きな人だと遣り甲斐を感じることができます。
3-4.日払い現場もある
土方(土木作業員)は、日給月給制の給与体系です。正社員雇用ではなく、日雇い労働者は日給制となります。
作業日に給与が現金で支給されるため「稼いだ分は当日に欲しい」「翌日まで給与支給を待てない」など即現金化を希望したい方におすすめです。
また、土方の仕事に興味があるけど、どのような仕事であるか不安という方も単発で仕事ができます。日雇い労働者で現場に参加することで、現場の適正を見極められることもメリットです。
4.ドカタ(土方)がきついと言われる理由【デメリット】
4-1.出勤時間が早い
工事現場は、近隣住民に迷惑をかけないためにも、日中しか作業を進めることができません。工事現場の下準備を担う土方は、職人や業者が作業を進められるように現場整備をします。
そのため、早朝に仕事は始まることが多く、現場で異なりますが、朝7時に現場入りすることが多いです。朝6時には起きていなければいけません。従って、出勤時間が早いため、朝が苦手という人には不向きな仕事となります。
4-2.ケガのリスクが高い
土方は資材搬出など肉体労働の仕事が多いです。夏は炎天下の中での作業となるため、熱中症にならないように注意しなければいけません。肉体労働で体力も消耗するため、体調管理に気をつける必要があります。
また、重機を操作する機会も多いため、怪我や事故が起きてしまうかもしれません。このように、危険と隣り合わせである職種であることは、土方の大きなデメリットです。
4-3.気性が荒い人がいる
工事現場は、チームプレーが求められます。そのため、チームの仲間とコミュニケーションを大切にしなければいけません。しかし、職人には気性や言葉遣いが荒い人が多いです。
そのため、説教を受けたときには落ち込んでしまい、精神的にキツイと感じてしまうでしょう。しかし、多くの職人が言葉足らずで人見知りなだけであって、良い人が多いです。
「土方(ドカタ)」のまとめ
この記事では「土方(ドカタ)」について解説しました。土方は、低学歴な人の職種だと差別されがちですが、採用のハードルが低いだけです。現場で働きながら知識や技術を身に付けることができて、現場監督にキャリアップすることもできます。
建築物などモノづくりが好きな人であれば、働きながら学べる最良な仕事です。また、日雇い現場もあるため、気軽に挑戦できるのも土方の魅力となります。ぜひ、自分に適正かどうかを考えてみて、就職や転職をしてみてください。
「土方(ドカタ)の本記事のポイント
- 仕事内容は、資材搬入や掘削など現場の下準備。
- 働きながら建築知識を学ぶことができる。
- 未経験者や女性でも活躍できる。
- 日給月給制を採用しているため、作業当日中に賃金がもらえる。
- 建設業界に関わりたい人に向いている
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