鹿島建設の平均年収を職種・学歴・役職別に解説!激務だがボーナスが多い?
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鹿島建設は日本でも有数の総合建設会社です。大林組や清水建設、大成建設、竹中工務店といった「スーパーゼネコン」の1社として知られ、社員の年収も業界トップクラスです。
今回は「どのくらいの年収が得られるのか、詳しく知りたい」という人のために、鹿島建設の平均年収を「学歴別」「年齢別」「役職別」「男女別」にわけて解説します。
鹿島建設は平均年収が高いため、「どのくらいの激務なの?残業はどれくらい?」という点が気になる人もいるのではないでしょうか。就職・転職の難易度とあわせて説明します。
これを読めば、鹿島建設への就職・転職を検討するためのヒントが得られるはずです。
この記事・サイトの監修者
棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
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棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
目次
1.鹿島建設の平均年収
2020年3月期の「有価証券報告書」によると、鹿島建設の平均年収は1,134万円(2020年3月31日現在)です。
一方で、国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和元年)によれば、サラリーマンの平均給与は436万円(男性540万円、女性296万円)とされています。
また、東京商工リサーチの「上場企業1,803社の平均年間給与調査」(2020年3月期決算)によると、上場企業の平均年収は630万5,000円となっています。
「上場企業1,803社の平均年間給与」調査 2020年3月期決算 : 東京商工リサーチ
これらの数字と比べると、鹿島建設の「1,134万円」という平均年収は、かなり高い金額だと言えるでしょう。しかも、ここ数年の動向を見ると、以下のように「上昇傾向」にあることがわかります。
決算期 | 平均年収 |
---|---|
2015年3月期 | 891万円 |
2016年3月期 | 892万円 |
2017年3月期 | 947万円 |
2018年3月期 | 1,102万円 |
2019年3月期 | 1,134万円 |
そもそも建設業界は、他の産業と比べて平均年収が高いことで知られています。そこでまずは「競合他社との違い」を見てみることにしましょう。
また高年収の会社であるため、「激務かどうか、残業はどうなっているのか」が気になる人もいるはずです。この点についても合わせて解説します。
1-1.競合他社との違い
鹿島建設の平均年収は、競合他社と比較してもかなり高いのが特徴です。
「有価証券報告書」で調べてみると、建築・工事業界における平均年収のランキングは以下の通りです。鹿島建設は第1位となっています。
順位 | 社名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 鹿島建設 | 1,134万円 |
2位 | 大林組 | 1,052万円 |
3位 | 大成建設 | 1,051万円 |
4位 | 清水建設 | 1,010万円 |
5位 | OSJBホールディングス | 997万円 |
基本的には「年功序列」となっており、45歳を超えるあたりで平均年収レベルに到達するようです。業界の中でも高給であることから「業務内容と比較すると、もらいすぎ」との声もありました。
1-2.激務なのか?
これだけ高い平均年収である背景には「残業の多さ」もあるようです。
とくに「現場」の仕事に携わる人は残業が多くなります。「定時で帰れることはほとんどない」との声もあり、工事が忙しい繁忙期になると、土曜日や日曜の勤務、夜勤といったケースもあるようです。
残業の上限は「80時間」と規定されているものの、実際に80時間でおさまる人はほとんどいないと言われます。
一方で安心材料とも言えるのは、「サービス残業」や「みなし残業」ではなく、「実際の残業代がきちんと支払われる」という点です。年収の構造を見ると「残業代で稼いでいる」という傾向も見受けられます。
人によっても異なりますが、年収800万円と年収1,100万円の人の場合、以下のような内訳になっていました。
【年収800万円のケース】 | |
---|---|
基本給 | 480万円 |
残業代 | 120万円 |
賞与 | 200万円 |
【年収1,100万円のケース】 | |
---|---|
基本給 | 420万円 |
残業代 | 360万円 |
賞与 | 200万円 |
その他 | 120万円 |
2.鹿島建設の平均年収の内訳・仕組み
鹿島建設の場合、年収は「基本給+賞与」で決まります。
「基本給」は等級制で毎年4月に昇給があります。「賞与」は業績連動型です。ただし前述したとおり、「残業代」の割合が高い人が多いようです。
なお「初任給」は、以下のように設定されています。
最終学歴 | 初任給 |
---|---|
博士了 | 月給29万円 |
修士了 | 月給26万円 |
大学卒 | 月給24万円 |
2-1.賞与
「賞与」は年間2回、6月と12月に支給されます。それぞれ「夏季賞与」「年末賞与」という名称で、合計で約4ヶ月分となっています。
金額は業績に連動して算出される形式ですが、等級内で20万円から40万円ほどの差があるよううです。
なお冒頭で紹介したとおり、鹿島建設の平均年収は上昇傾向にあります。2016年頃から業界の景気が良いようで「数年前と比べて賞与が倍増した」と指摘する人もいます。
2-2.各種手当
続いては「各種手当」について見てみましょう。
鹿島建設が用意している「手当」や「福利厚生」は以下のとおりです。業界トップの企業ということもあり、一般的な企業に見られる各種手当ては、ほぼすべて揃っています。
【諸手当】
- 超過勤務手当、住宅手当、通勤交通費、現場手当、資格取得援助金、海外勤務手当ほか
【福利厚生】
- 社宅・独身寮:本社・支店所在地にあり
- 厚生施設:健康管理センター、保養所、契約リゾートホテル、契約スポーツ施設ほか
- クラブ活動:各種文化・運動サークル
- 各種制度:住宅融資制度、持株会など
大手建設会社ということもあり、各拠点に社宅や独身寮が整備されているのが特徴です。単身赴任の人には「帰宅旅費」の支給もあります(月3回まで)。
なお勤続年数が長くなると、現場で「所長」をつとめることもあります。この場合は「現場手当」に加えて「所長手当」も追加されます。
3.鹿島建設の平均年収【年齢・職種・役職・学歴別】
鹿島建設の平均年収について、競合との比較や年収の仕組みを解説してきました。今度はさまざまな観点から、より詳しく見てみることにしましょう。次の5つの軸から解説します。
- 年代別
- 職種別
- 役職別
- 学歴別
- 男女別
なお、紹介する数値は「平均年収.jp」のデータを参照しています。
鹿島建設の年収給料・20~65歳の年収推移・役職別年収|平均年収.jp
3-1.年代別
まず平均年収を「年代別」に見てみると、以下のとおりです。
すでに紹介したとおり、基本的には「年功序列」となっています。「20〜24歳」が最も低く、「50~54歳」が最も高いという結果です。
年齢 | 年収 | 月額給与 |
---|---|---|
20~24歳 | 309万円 | 21万円 |
25~29歳 | 756万円 | 50万円 |
30~34歳 | 824万円 | 58万円 |
35~39歳 | 852万円 | 60万円 |
40~44歳 | 953万円 | 67万円 |
45~49歳 | 1,081万円 | 75万円 |
50~54歳 | 1,179万円 | 81万円 |
55~59歳 | 1,168万円 | 80万円 |
60~65歳 | 770万円 | 54万円 |
なお、新卒から定年まで働いた場合の「生涯賃金」は約4.6億円とされています。平均的な生涯賃金は約1.8億円と言われているので、だいぶ高い年収設定であることがわかります。
3-2.職種別
続いては「職種別」です。「総合職」「技術職」「一般職」の3種類に分類すると、次のような結果です。「総合職」が、最も高い数字になっています。
職種 | 平均年収 |
---|---|
総合職 | 1,404万円~1,504万円 |
技術職 | 953万円~1,053万円 |
一般職 | 974万円~1,074万円 |
3-3.役職別
今度は「役職別」に見てみましょう。
役職 | 平均年収 |
---|---|
主任 | 1,047万円 |
係長 | 1,182万円 |
課長 | 1,562万円 |
部長 | 1,726万円 |
こうしてみると、役職によって大きな開きがあることがわかります。なお「現場監督」の平均年収は947万円となっています。
3-4.学歴別
続いては「学歴」に着目します。大卒・短大卒・高卒で比較します。
学歴による年収差がもっとも大きいのは「50歳前後」です。そこで、50歳時点での年収比較を紹介します。
最終学歴 | 年収(50~54歳) |
---|---|
大学卒 | 1,418万円 |
短大卒 | 1,212万円 |
高校卒 | 1,031万円 |
なお、この表には「大学院卒」がありませんが、土木などの技術系については「大学院卒」が多いのが実態です。
また「20代の年収」を学歴別で比較する場合は、すでに紹介した「総合職の初任給」が参考になります。
最終学歴 | 初任給 |
---|---|
博士了 | 月給29万円 |
修士了 | 月給26万円 |
大学卒 | 月給24万円 |
3-5.男女別
今度は「男女の性別」で平均年収を比べてみると以下のとおりです。どの年代で見ても、男性の方が若干高いという結果になっています。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 309万円 | 309万円 |
25~29歳 | 860万円 | 756万円 |
30~34歳 | 916万円 | 824万円 |
35~39歳 | 948万円 | 852万円 |
40~44歳 | 1,026万円 | 953万円 |
45~49歳 | 1,163万円 | 1,081万円 |
50~54歳 | 1,267万円 | 1,179万円 |
55~59歳 | 1,255万円 | 1,168万円 |
60~65歳 | 829万円 | 770万円 |
なお鹿島建設の場合、従業員のうち女性が占める割合は約25%です。
もともと建設業には「男性社会」というムードがありましたが、鹿島建設をはじめ、女性活用を推進する企業は増えています。とくに管理部門や一般職事務など、内勤の部署については働きやすい環境だと言われています。
また、施工管理などの技術職においても、女性活用に前向きな会社が増えています。鹿島建設の場合、すでに2006年から建築施工系の女性採用を開始しています。女性活用に熱心な会社の一つと言ってもよいでしょう。
4.鹿島建設への就職・転職をオススメする人
鹿島建設の平均年収について解説してきました。最後に「鹿島建設への就職・転職が向いている人の特徴を紹介します。オススメしたいのは、次の3つのタイプの人です。
- 学歴・職歴に自信がある人
- 施工管理技士の資格を持っている人
- 大規模建設に関わりたい人
4-1.学歴・職歴に自信がある人
まずは「学歴・職歴に自信がある人」です。
鹿島建設は日本を代表する一流の建設会社です。就職・転職の難易度は非常に高く、一流の人材でなければ入社することができません。
公式サイトを見ると、「応募資格」は「国内・海外の4年制大学・高専専攻科・大学院」となっています。学歴は問わない方針のようにも見えますが、「大学別の新卒採用実績」を見てみると一流の有名大学が並んでいます。
また中途採用については「5年以上の実務経験が必要」という条件が付されています。とはいえ、5年の実務経験があれば誰でも採用されるというわけではありません。
そのため「学歴や職歴に自信がある人」でなければ、到底太刀打ちできないと考えておくべきでしょう。
4-2.施工管理技士の資格を持っている人
また「施工管理技士の資格を持っている人」も、鹿島建設への就職・転職がオススメです。
「施工管理技士」は、建設業における国家資格で、1級と2級があります。建設業の技術職へ転職したいのであれば、いずれかの資格があると採用に有利にはたらきます。
しかし鹿島建設の採用ページを見ると、「求める人材」の条件の一つに「一級国家資格」と記載されています。つまり「施工管理技士」の1級です。もし1級の「施工管理技士」資格を持っている人なら、ぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。
なお条件の中には「施工管理業務の実務経験5年以上」という点もあります。「資格さえ持っていれば良い」というわけではないので注意しましょう。
4-3.大規模建設に関わりたい人
3つ目は「大規模建設に関わりたい人」です。
繰り返しになりますが、鹿島建設は日本を代表する建設会社です。一流企業の看板があるからこそ携われる仕事があります。それが「大規模プロジェクト」です。
日本国内だけではありません。北米、ヨーロッパ、中国、東南アジア、オセアニアなど、大規模開発の案件は世界中にあります。
実際、鹿島建設の採用ページを見ると、「重視する人物像」の一つに「大規模なプロジェクトに携わりたいという意欲・向上心」が掲げられています。「大規模建設に関わりたい」という人は、ぜひチャレンジしてみることをオススメします。
なお、鹿島建設が過去に手掛けた代表的なプロジェクトについては、以下の2つのページで確認できます。事業別、用途別、竣工年別、地域別にまとめられているので、ぜひチェックしてみてください。
5.「鹿島建設 年収」のまとめ
鹿島建設の年収について解説してきました。詳細数字を見ると破格の待遇であることがわかるはずです。一流の人材でなければ入社することはできず、業務の量も多くなります。
給与に占める「残業代」の割合が高いという点はネックかもしれません。しかし、鹿島建設の看板ゆえに携われるという、魅力的な「大型プロジェクト」もたくさん存在します。
「激務であっても大いにチャレンジしたい!」という人なら、ぜひ前向きに就職・転職を検討してみるとよいでしょう。
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