不動産鑑定士の合格に必要な勉強時間は?短答・論文・社会人の学習方法も解説【科目別】
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「不動産鑑定士」試験は難関だと言われますが、どのくらいの「勉強時間」で合格が可能なのでしょうか?
「どんな人が独学で受かるの?」
「人それぞれで勉強時間はどのくらい変わる?」
「科目ごとの時間配分は?」
「合格した人の方法を知りたい」
難しい試験なら、どんな風に時間を使って乗り切ったらいいか、なるべく具体的に知りたいですよね?
今回は「不動産鑑定士」の勉強時間について見ていきましょう。様々な立場「それぞれの人」の勉強法の参考になりますので、最後までお読みください
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目次
1.不動産鑑定士に合格するのに必要な勉強時間
人それぞれなのですが、平均してトータル2000時間~5000時間はかかるのが、不動産鑑定士の試験勉強時間です。
免除科目が理由で勉強時間が減る:公認会計士、司法試験合格者であれば免除科目があり、科目数が減れば勉強時間は少なくて済みます。(ただし当然合格者であるのが条件)
学習経験・実務経験で勉強時間が減る:宅建士は、合格していても免除はありませんが、民法他の行政法規の知識は活かせるので、そこはアドバンテージとなります。
また、学習する上での理解を進める助けとして、不動産系の実務経験を持っていれば、勉強の進度は早まります。
1日に必要な勉強時間:トータルで3000時間と5000時間の場合について、1日に必要になる平均勉強時間は、以下の通りです。
3年前開始 | 2時間42分 |
---|---|
2年前開始 | 4時間6分 |
1年前開始 | 8時間12分 |
半年前開始 | 16時間24分 |
3年前開始 | 4時間33分 |
---|---|
2年前開始 | 6時間50分 |
1年前開始 | 13時間40分 |
半年前開始 | 27時間20分 |
半年前開始で5000時間学習は物理的に不可能でした・・。
社会人・学生・受験浪人など、立場の違いによって、一日に確保できる勉強時間が大きく変わってきます。
また、年齢、実務経験、資格試験経験などの違いによって、必要とする勉強時間に違いが出ます。
受験者の状況によって現実的な勉強スタートスケジュールは決まるので、まずそれを把握するところから次始まります。
たとえば、週末に平日分を補うとしても、1日平均5時間~6時間程度が無難なライン社会人には無難なラインと言うことができるでしょう。
2.【短答式と論文式】不動産鑑定士に合格するための勉強時間
不動産鑑定士試験は短答式と論文式と3ヶ月おいて2段階の試験が行われ、それぞれに必要とする対策勉強時間が異なります。
論文式の方が対策に時間がかかります。理解に基づいての回答が必要なこと、文章にまとめて記述するスキルも必要なこと、範囲の問題などから難易度が高くなるなどが理由です。
必要な勉強時間は短答式で800時間〜1200時間、論文式は1200時間〜2900時間と言われています。
3年前開始 | 54分 |
---|---|
2年前開始 | 1時間42分 |
1年前開始 | 3時間22分 |
半年前開始 | 6時間44分 |
3年前開始 | 2時間42分 |
---|---|
2年前開始 | 4時間6分 |
1年前開始 | 8時間12分 |
半年前開始 | 16時間24分 |
とくに1年目ですが、短答式試験が近づいてきてから終了までは、短答式対策にウエイトが行くわけですから、それも念頭に置いての時間配分を要します。
※2つの試験に順次備える方法の参考です。
不動産鑑定士試験短期合格の為の3つの戦略(うすい鑑定WEB)
※1年目は短答式に絞るやり方の場合の勉強法です。
3.【科目別】不動産鑑定士に合格するための勉強時間
それでは科目ごとの必要勉強時間を見てみましょう。
科目 | 総勉強時間 | 1日当たりの時間 | 勉強期間 | |
---|---|---|---|---|
行政法規 | 300~400時間 | 2~3時間 | 6~9ヶ月 | |
民法 | 300~600時間 | 0~3時間 | 12~18ヶ月 | |
経済学 | 300~600時間 | 0~3時間 | 12~18ヶ月 | |
会計学 | 400~700時間 | 1~3時間 | 12~18ヶ月 | |
鑑定評価 | 理論 | 1200~1500時間 | 2~3時間 | 12~18ヶ月 |
鑑定評価 | 演習 | 200~400時間 | 1~2時間 | 4~6ヶ月 |
基本的に「不動産鑑定評価理論」へ割く時間が圧倒的に多くなります。(赤字部分)不動産鑑定評価は短答・論文ともに出題されます。
不動産鑑定評価は鑑定士の仕事を行う上での基礎ですし、科目の範囲全体を通しての関連性、全体像がつかみづらい性質があるため、自分なりに納得するまで理解が必要です。
鑑定評価演習については、不動産鑑定評価理論の知識が仕上がれば、ゆとりを持って対応できます。
4.不動産鑑定士試験に合格する勉強方法【科目別】
短答式は合格率も高く、市販の教材を用いて独学で合格可能だという声も多数あります。
しかし論文式試験の対策については、文章力も含めて客観的な自己採点ができないため、予備校、専門学校などを利用するケースが多くなります。
4-1.行政法規
不動産資格学習経験者や、実務経験者には有利な科目です。行政法規に出る法令はその多くが不動産系資格(特に宅建士)の出題範囲と重なっている上、マークシート択一方式で解答する形式も同じです。
不動産鑑定士の試験勉強を始める前に宅建士などの資格があればかなり楽です。
不動産鑑定士の行政法規は、宅建などよりも覚える項目が多い分、語呂合わせ主体の記憶では間に合わないことになります。理解では納得できない、しきれない部分を語呂合わせで覚えてゆきましょう。
4-2.鑑定評価に関する理論
鑑定評価の対策を通して、暗記と過去問を繰り返します。短答対策で「基準」を暗記し、過去問を繰り返しますが、論述の勉強では加えて、過去問や予想問題に出てきた重要な解答パターンを暗記します。
暗記は、下記の”テキスト”を読んで理解と並行しながら覚えてゆきましょう。
※要説・不動産鑑定評価基準と価格等調査ガイドライン(Amazon)
鑑定理論演習に関しては、問題を繰り返して解くことにくわえて、項目構成をしっかり覚えておき、記述の際の効率アップを図りましょう。
4-3.民法(論文)
民法も、不動産資格学習経験者や、実務経験者には有利な科目です。ダブル・トリプルライセンスは実務だけでなく試験にも有利なのです。
民法は実は覚えるべき知識はあまり多くない代わりに「どのような順番で何を記載するか」というアウトプット能力が得点力アップの原資となり、「超難関な苦手科目」の意識脱出のカギとなります。
4-4.経済学(論文)
経済学の出題パターンはさまざまで、暗記対応は困難なため、理論やモデルを数式で理解するようにすると、応用力・得点力が向上します。
数学力も求められる科目なので、文系の人も苦手意識を持たずに、正面から向き合いましょう。
4-5.会計学(論文)
通常、不動産資格取得経験者や実務経験者でも、専門外の会計学に苦手意識を持たれるでしょう。
会計学の理論や定義を言葉だけで理解・暗記は困難です。ここは覚悟を決めて簿記3級などの勉強をしてみるのも、遠回りのようで理解の助けになります。
簿記の手続きの流れを理解することで、会計学はかなり力をつけることができます。
5.「不動産鑑定士 勉強時間」のまとめ
以上、「不動産鑑定士 勉強時間」というテーマで解説をしました。自分なりに必要な勉強時間や、基本的な学習方法に理解をいただけたでしょうか?
チャレンジは大きなものであるほど、始める前の周到な計画が、結果に影響を及ぼします。まさに「備えあれば患いなし」です。
合格を手にするために、必要な勉強時間確保や、そのための生活の見直し=スキマ時間の利用法など、ぜひ検討してみてください!
- 「不動産鑑定士」試験の合格所要勉強時間は2000~5000時間。
- 合格所要時間には個人差があるが、自分に合った勉強プラン・目標設定を。
- 合格には勉強方法、科目等の優先順位にも工夫が必要。
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