不動産鑑定士は年齢制限あり?年齢別の就職・転職成功率、年収ほか解説
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「不動産鑑定士」の資格を最近知って、受けてキャリアアップをしたくなった人もおられるでしょう。
「受験や就業に年齢制限は?」
「実際になっている人の年齢層は?」
「実際に何歳くらいまで転職できるの?」
「年代別の年収の違いは?」
年齢を問わず、合格・登録後の状況を具体的に知りたいですよね?
今回は「不動産鑑定士」就業の年齢について見ていきましょう。まだ20代の人もキャリアアップの参考になりますので、最後までお読みください。
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目次
1.不動産鑑定士の年齢構成は比較的高め?年齢制限はある?
不動産鑑定士の受験資格はないので、年齢制限なく誰でも受験可能です。したがって以下のように、幅広い年齢層から合格者が出ています。
受験者数 | 合格者数 | 合格率% | |
---|---|---|---|
30歳未満 | 381 | 151 | 39.6 |
30歳以上35歳未満 | 310 | 109 | 35.2 |
35歳以上40歳未満 | 242 | 68 | 28.1 |
40歳以上45歳未満 | 190 | 68 | 35.8 |
45歳以上50歳未満 | 210 | 56 | 26.7 |
50歳以上55歳未満 | 166 | 51 | 30.7 |
55歳以上60歳未満 | 128 | 36 | 28.1 |
60歳以上 | 140 | 34 | 24.3 |
合 計 | 1,767 | 573 | 32.4 |
ただしこれは、短答式試験の合格者数です。実際の登録者の年齢構成を見るとどうでしょう?
~29歳 | 0.5% |
---|---|
30~39歳 | 10.5% |
40~49歳 | 27.0% |
50~59歳 | 18.2% |
60~69歳 | 20.2% |
70~79歳 | 13.5% |
80~89歳 | 8.2% |
90歳~ | 1.8% |
このように40歳台が1番多く、次いで60歳台という結果になります。それにしても80歳以上の人がどのような形で実務に携わっておられるのか、現役なのか謎ですが、最も注目されるのは、40歳未満の人が11パーセントしかいないという事実です。
ですがこれは高齢になってから鑑定士になる人が多いわけではなく、キャリアの長い人が占めていて、世代交代の進んでいない端境期にある結果です。
1-1.最近10年の登録状況
しかしここ10年の新規の登録者数を見ると、30代が5割程度、20代以下は2割弱というふうに、若い層の人が大勢を占め、40代が2割前後、残り1割前後がそれ以上の年齢層の人という結果になります。
2.不動産鑑定士が就職・転職できる限界年齢は?
2-1.まず受験
当然ですがまず受験して合格する必要があります。前述のように受験資格に年齢制限はありません。誰でも何歳からでも受験することが出来ます。しかし、「早く受かった方が有利」という事実はあります。
鑑定士事務所での実務修習受け入れの年齢も、30歳が目安となっています。もし未経験から、仕事をとるまでになりたいなら、それまでに取得しておくのがベストではあります。
不動産鑑定士 若いうちに合格を目指すメリット
- 若いうちの方が頭の働きが柔軟で受かりやすい
- 家族の責任を負う前に、受験~修習の低収入期を終えられる
- 就職の自由度が高く、経験も問われにくい
「若いうちに受けよう!」という人が少ない理由ですが、不動産鑑定士という資格を認知する時期を「社会に出てから」と回答する人の数が55%にのぼるという現状だと思われます。「不動産鑑定士」資格の知名度が低すぎるわけです。
2-2.就職
さらに、その後問題になってくるのは、資格登録後の年齢が高くなればなるほど、就職・転職するのが難しくなる事実です。
大手のデベロッパーに至っては新卒か20代のみOK、金融系で銀行は学歴でも判断するなど、門戸は狭いと言えます。就業年齢ということで言えば、30歳前後がひとつの目安かもしれません。
しかし、ここまではあくまでも一般論で、やり方次第で出来ないわけではありません。試験勉強は独学で、実務修習も大学などの修習機関を利用すれば、40歳台以上でも受け入れ先はあるでしょう。就職も後述のように戦略を立てて行けば、道はあるはずです。
※30代後半で採用された人の例です。
2-3.中高年が不動産鑑定士を活かすには
年齢が高くなれば、就職してから実務経験を積むのは難しくなります。自分で他の資格などと併用して、今までのキャリアを活かして組み合わせ、地方で開業するなどの戦略をとる必要が出てきます。
戦略としてはまず、以下のようなパターンが考えられます。
中高年の不動産鑑定士資格活用法
- 会計士や宅建など他の資格で経験を積んでいて、キャリアアップで不動産鑑定士を追加
- すでに不動産業などを開業していて、事業拡大のために自営の合い間に勉強・資格取得
- 独立開業のパートナー(別の士業)を立てた上で資格取得
3.不動産鑑定士の年齢による年収の違い
3-1.年功序列が基本
鑑定士事務所、とくに鑑定評価の分野では、基本的には年功序列の会社が多いと言われています。年収もそれに比例していて、長く勤めれば勤めるほど給料は上がっていきます。(ただし実務収取期間はインターン扱いで月額20万円程度のケースもあります)
一度就職すれば、平均すると年収は約700〜800万円(月給+ボーナス)で、悪い金額ではありません。500万円以上の年収の割合が多く、1,000万円を超える人も多数見られるので、高収入の資格ということは出来ます。
年代別で最も高いのが60代で785.0万円、次いで40代の784.5万円、50代の754.2万円です。30代の平均年収は599.0万円、20代の平均年収は471.3万円となりますが、こちらも土地家屋調査士や行政書士、司法書士などの全体を通した平均年収と同等です。
ただ、働く業種が不動産会社以外にも、金融、建設、保険、公務など幅広いため、年収基準も就業先によって一概には言えないという点もあります。
近年は「一度入れれば比較的安定した」鑑定評価に代わって、外資系金融、アセットマネジメント、投資部門など、年収が高い傾向にあるコンサル系の業種に人気が集まり、志す人も増えています。
3-2.資格や年齢で決まらない部分
年功序列の世界とは言え、不動産鑑定士のように難易度が高く、独占業務がある国家資格でも、「取っただけでは稼げない」現実は忘れないようにしましょう。
不動産業界や、弁護士さんなどにも多いですが、資格があり実務も年齢も重ねているのに「全く仕事ができない」「ただ偉そうなだけ」の人は沢山います。そういう方たちには2度目の仕事依頼は来ません。
昔はそれで良かったのかも知れませんが、今はもう「勉強しかできない」では通用しなくなりました。
未来にビジョンを持ち、対人関係にも素直にぶつかっていける人、老人の先輩がうるさければ、元気なうちによく教えを乞い「次は自分たちの時代だ!」と考えられる人が、「稼げる」人になれるでしょう。
そして、それには本来年齢は無関係です。
4.「不動産鑑定士 年齢」のまとめ
以上、「不動産鑑定士 年齢」というテーマで解説をしました。年齢別の就職状況、登録年齢や年収に理解をいただけたでしょうか?
確かに30歳を過ぎてから不動産鑑定士として就業するのは、ハードルが高いを言わざるを得ません。しかし方法も前例もあるわけです。
それに、学校受験の際にあまり力を入れなかった人でも、一時期にせよ本気で勉強して手に入れた資格や知識そのものが、就職・転職への大きな自信になることも忘れないでください。受験を前向きに検討してみてはいかがでしょう。
- 「不動産鑑定士」資格は、取得も就職も若い人が有利。30歳がひとつの目安。
- 実務修習も30歳くらいまでに終えるのが一般的。
- 平均年収は700~800万円。収入もポジションも変更序列の会社が多い。
- 中高年も今までのキャリアを活かすなどの戦略が鑑定士の資格を活かすカギ。
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