サブコンとは?ゼネコンとの違いは?大手7社年収ランキングも解説
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建設業界というと「ゼネコン」(総合建設業)が有名です。そんなゼネコンにとって欠かせない大事なパートナーが「サブコン」です。「サブ・コントラクター」の略で、日本語では「下請け会社」を意味します。
しかしゼネコンに比べると知名度が低く、「そもそもサブコンとは何?」という人も多いのではないでしょうか。「下請け企業」とはいえ、サブコン大手ともなれば年商は3,000億円を上回ります。
そこで今回は、「サブコンとは何か」「ゼネコンの関係性」「サブコン大手7社の紹介」「サブコン業界の年収や労働環境、将来性」を紹介します。これを読めば、サブコンの基礎がしっかりと理解できるはずです。
この記事・サイトの監修者
棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
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1.サブコンとは【ゼネコンとの関係性】
サブコンを理解するためには、建設業界の産業構造を知る必要があります。ゼネコンとサブコンの関係性をおさえた上で、サブコンの役割を見ていくことにしましょう。
また理解を深めるために、建設業界で工事を発注する際の3つの契約形式も解説します。
1-1.建設業界の関係性
建設業の構造は、よくピラミッドで表現されます。
頂点にいるのが「ゼネコン」で、その下にいるのが「サブコン」などの下請け会社です。一般的には「重層的ピラミッド構造」や「重層下請け構造」と呼ばれています。
まず「ゼネコン」は「General Contractor」の略で、日本語では「総合建設工事業」を意味します。建築主(施主)から工事一式を請け負うことから「元請け」とも呼ばれます。
一般的に、ゼネコンだけですべての工事を行うことはありません。設備工事など、一部の工事は専門の工事会社に外注します。それがサブコンです。
「サブコン」は「Sub Contractor」の略称で「下請け業者」を意味します。かつては特定の1社のゼネコンのグループ(協力会)に入り、そのゼネコンから仕事を請け負う存在でした。
ゼネコンから仕事を委託されたサブコンは、自らで工事を行うこともありますが、さらなる下請け業者に外注することもあります。
このようにして、「一次下請け」から「二次下請け」へ、「二次下請け」から「三次下請け」へと外注する産業であることから、「重層的ピラミッド構造」(重層下請け構造)と呼ばれるようになりました。
1-2.サブコンの業務内容は?
サブコンについて、さらに詳しく説明しましょう。
サブコンはゼネコンの下請け会社ですが、メインとするのは設備工事です。たとえば以下のような工事があります。
- 電気設備工事(電気工事の施工)
- 空調設備工事(空気調和設備の施工)
- 衛生設備工事(給排水衛生設備の施工)
- 消防設備工事(消防設備の施工)
サブコンにもさまざまな業者がいます。特定の設備工事のみを請け負う設備会社もあれば、上記のすべての設備工事を担うことのできる「総合設備会社」もあります。
「下請け」というと、単なる代行業者のようなイメージをもったり、上下関係を連想する人もいます。しかし建設工事は分業化が進んでおり、一定の技術や専門性が必要とされる工事も増えています。
ゼネコンにとっても、サブコンの協力がなければ円滑に工事を進めることはできません。「互いに協力関係にある存在」と考えるとよいでしょう。
ゼネコン側もサブコンに業務を丸投げするというわけではありません。外注先が増えれば、安全管理や施工管理も複雑になります。サブコンがスムーズに業務を進められるよう、さまざまな管理業務を担うのもゼネコンの大事な役割です。
1-3.工事を発注する際の3つの契約形式
建設工事は「施主が建設会社に対して発注する」ことで成立します。工事の契約には3つの形態があります。順番に説明していきましょう。
- 一式請負
- 別途工事(分離発注方式)
- コストオン工事
1-2-1.一式請負
「一式請負」は、ゼネコンが施主から「工事全体の一式」を受注するという方式です。従来からの伝統的な契約形態になります。
ゼネコンは工事一式を請け負いますが、ゼネコン自体がすべての工事を担うということはありません。
工事の一部は複数のサブコンに外注します。メインは設備工事で、ゼネコンはその進行管理を担うことになります。
1-2-2.別途工事(分離発注方式)
「別途工事(分離発注方式)」は、施主がゼネコンにまとめて発注するのではなく、ゼネコンとサブコンに対して分離して依頼するという方式です。
【例】
- ゼネコンに対しては「建築工事のみ」を発注する。
- サブコンに対しては「設備工事のみ」を発注する。
価格の透明性が高いことなどから、次第に増えている発注形態です。
また「一式請負」の場合は、ゼネコンがサブコンに外注する際の利益がコストになりますが、それを削減することができます。施主がサブコンと直接コミュニケーションできるという点も、大きなメリットです。
一方、デメリットとしては次のような点があります。
- 複数のサブコンと契約するため、契約作業や支払い作業などが面倒になる。
- 施主の側に、建築に関する専門知識やサブコンを管理する能力が必要になる。
- 工事現場で必要な仮設物(仮設事務所、仮設トイレ、工事の照明、建築足場など)が各社で必要になる。
1-2-3.コストオン工事
「コストオン工事」は、工事現場で必要な仮設物をゼネコンが取りまとめるという方式です。「別途工事(分離発注方式)」の際のオプションとして用意されています。
前述のとおり、「別途工事(分離発注方式)」には「外注先の各社で、それぞれに仮設物が必要になる」というデメリットがあります。
「コストオン工事」を選択すれば、ゼネコンが設備の設置と管理を行い、サブコン各社と共同利用することになります。その分の経費はサブコンがゼネコンに支払うという形式ですが、共同利用するためコストの削減につながります。
2.サブコンの大手企業ランキング【売上別・全7社】
サブコン業界の大手には、どのような会社があるのでしょうか。直近の「有価証券報告書」の売上高を参考に、上位7社を紹介します。
3サーラコーポレーション2,117億200万円73億5700万円57人
売上順位 | 社名 | 売上高 | 経常利益 | 従業員数 |
---|---|---|---|---|
1 | 高砂熱学工業 | 3,208億9,300万円 | 192億8,600万円 | 2,064人 |
2 | 大気社 | 2,253億7,800万円 | 159億9,100万円 | 1,483人 |
3 | サーラコーポレーション | 2,117億200万円 | 73億5700万円 | 57人 |
4 | 三機工業 | 2,076億8,400万円 | 112億2,400万円 | 1,992人 |
5 | ユアテック | 2,027億6,000万円 | 73億3,800万円 | 3,747人 |
6 | ダイダン | 1,692億2900万円 | 92億8,200万円 | 1,507人 |
7 | 乃村工藝社 | 1,436億8,900万円 | 112億4,200万円 | 1,311人 |
2-1.高砂熱学工業
売上 | 3,208億9,300万円 |
---|---|
経常利益 | 192億8,600万円 |
従業員数 | 2,064人 |
平均年収 | 8,789,000円 |
ウェブサイト | 高砂熱学工業株式会社 |
サブコン業界で最も売上が大きいのが「高砂熱学工業」です。年商は3,200億円を超えており、業界第2位の「大気社」との間には、実に1,000億円もの差をつけています。
設備工事を担うのがサブコンですが、高砂熱学工業は設備の中でも「空調工事」の最大手として知られてます。
空調設備に関する企画や設計、施工、保守等を担っていますが、とくに得意としているのが「環境エンジニアリング」です。
オフィスや商業施設、工場など、さまざまな場所での環境向上を行っており、東京証券取引所や東京ドーム、日本武道館などの大規模工事でも有名です。
またアジアを中心に海外展開をしていることも同社の特徴で、2023年には創業100年を迎えます。
2-2.大気社
売上 | 2,253億7,800万円 |
---|---|
経常利益 | 159億9,100万円 |
従業員数 | 1,483人 |
平均年収 | 10,765,399円 |
ウェブサイト | http://www.taikisha.co.jp/ |
2番目に売上が大きいのが「大気社」です。空調業界の大手で、1913年の創業から空調設備の施工を担ってきました。今日では海外でも事業展開しています。
オフィスや商業施設、ホテルや学校などの「一般空調」だけでなく、工場や研究施設などの「産業空調」も手掛けているのが特徴です。省エネや公害防止に熱心で、世界基準のクリーンルームの設置にも定評があります。
また空調等の「環境システム事業」に加え、珍しい事業としては「塗装システム事業」も手掛けています。なかでも自動車塗装設備については国内首位の座にあり、近年では航空機や鉄道車両の塗装分野にも進出しています。
2-3.サーラコーポレーション
売上 | 2,117億200万円 |
---|---|
経常利益 | 73億5,700万円 |
従業員数 | 57人 |
平均年収 | 6,860,085円 |
ウェブサイト | http://www.sala.jp/ |
売上の第3位に位置しているのが、愛知県豊橋市にある「サーラコーポレーション」です。
今回紹介する7社はいずれも東証一部の上場企業ですが、サーラコーポレーションは東証に加えて名証一部にも重複上場をしています。従業員数が少ないのは「持株会社」であるためです。
サブコン事業としては、空調や給排水、衛生や情報通信など、幅広い分野を取り扱っています。グループに「中部ガス」を所有することから、ガスや上下水道の本管工事、舗装工事の設計や施工、保全も得意としています。
サブコンとしてだけでなく、エネルギーやインフラ整備、住まいや自動車など、事業は幅広いです。地場に根付いた事業展開を行っているのが特徴で、現在では地域最大のグループ集団となっています。
2-4.三機工業(三井グループ)
売上 | 2,076億8,400万円 |
---|---|
経常利益 | 112億2,400万円 |
従業員数 | 1,992人 |
平均年収 | 9,136,856円 |
ウェブサイト | http://www.sanki.co.jp/ |
売上規模で4番手となるのが三井グループの一社である「三機工業」です。
「総合設備工事」の大手で、電気設備や空調設備、衛生設備など、幅広い分野に対応可能な点が強みとなっています。
とくに給排水の分野では「リーディングカンパニー」とされ、廃棄物処理施設や水処理施設など、環境分野や省エネ事業への進出も熱心です。研究施設や工場のクリーンルームの施工でも知られ、高い技術力をもつことでも有名です。
施工実績も幅広く、オフィスや商業施設に加え、鉄道や空港、工場などの大規模施設にも対応しています。官公庁や大企業からの受注も多いのが特徴です。
2-5.ユアテック(東北電力グループ)
売上 | 2,027億6,000万円 |
---|---|
経常利益 | 73億3,800万円 |
従業員数 | 3,747人 |
平均年収 | 6,953,486円 |
ウェブサイト | http://www.yurtec.co.jp/ |
売上の第5位は、東北電力グループのサブコン企業「ユアテック」です。
設備の企画や設計、施工や保守点検がメインですが、対象は一般空調や産業空調の設備にとどまりません。給排水や電気、情報通信などの設備に至るまで、幅広い分野を対象としているのが特徴です。
本社は宮城県にありますが、最近では北関東エリアにも進出を果たしています。
また、東北電力グループということもあり、発電所や変電所、総配電線などの「電力流通設備」も得意としています。太陽光発電に関連した工事にも積極的です。
2-6.ダイダン
売上 | 1,692億2,900万円 |
---|---|
経常利益 | 92億8,200万円 |
従業員数 | 1,507人 |
平均年収 | 9,247,051円 |
ウェブサイト | http://www.daidan.co.jp/ |
売上規模でサブコン第6位につけているのが「ダイダン」です。
大阪に本社をもつ空調工事の大手ですが、電気工事や衛生工事など、ビル保全に関する設備工事については幅広い領域をカバーしています。最近では首都圏にも進出を果たしました。
大型施設の施工実績をもつのが特徴で、たとえば最高裁判所や新国立劇場、東京国際空港旅客ターミナルビルなどがあります。
その他、商業ビルや工場、病院や研究所など、ダイダンの担当エリアは全国におよんでいます。
また、100年以上にわたる施工実績をデータベース化した「ダイダン施工基準」は業界でも有名です。技術者やスペシャリストの育成に熱心であることも知られています。
2-7.乃村工藝社
売上 | 1,436億8,900万円 |
---|---|
経常利益 | 112億4,200万円 |
従業員数 | 1,311人 |
平均年収 | 9,087,664円 |
ウェブサイト | http://www.nomurakougei.co.jp/ |
サブコンとしての売上第7位は、商業施設向けの企画や施工で知られる「乃村工藝社」です。
同社の特徴は、電気工事や管工事業などの設備工事を担って終わりにするというわけではないという点です。商業施設にとって大事なことは「集客」です。
乃村工藝社は、施設における集客の向上にも目配せするのが特徴です。一級建築士事務所のノウハウや大工工事、内装仕上工事などの専門技能を動員することにより、施設や空間の活性化まで考えるのが同社のこだわりとなっています。
3.サブコンで働くのはきつい?残業が多い?年収は?
ここまでは「サブコンとは何か」「サブコンとゼネコンはどのような関係にあるのか」「サブコンの大手7社の概要は?」といった点を解説してました。
実際にサブコンで働く場合、労働環境の実態が気になる人もいるはずです。仕事の量や年収について見てみましょう。
3-1.仕事量の多さ
サブコンに限らず、建設業界は「残業の多い職場環境だ」と言われています。慢性的な人手不足のため、1人あたりの業務量はどうしても増えてしまいます。
またゼネコンの場合、現場監督は「1人1物件」が原則です。しかしサブコンの場合「1人で複数の物件を担う」というのは珍しいことではありません。
物件工事を総合的に担うゼネコンに対し、サブコンは工事の一部を専門的に担います。
1人で複数の物件を担うことになるため、仕事量は増えてしまいます。「サブコンで働くのは、きつい」と感じる人がいても不思議ではありません。
しかし最近では「働き方改革」の流れから「ワークライフバランス」を重視するホワイト企業も出てきました。業界の労働環境は徐々に変わりつつあります。
たとえば以下の記事は「月間残業時間が20時間以下」というサブコンの事例です。現場社員の声が紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。
「サブコンは残業が多い」は偏見! 定時で帰れる電気設備会社の「異例の働き方改革」とは? | 施工の神様
3-2.年収
サブコンの平均年収は466万円です。もちろん会社によって異なります。
参考までに「設備工事業」の平均年収は370万円です。それに比べれば、サブコンの年収は高いです。
しかしゼネコンと比べると低い数字になります。ゼネコンで平均年収トップは鹿島建設で「1134万円」です。また中堅ゼネコンでも平均すると800万円台という数字になっています。
ゼネコンの平均年収ランキング|ゼネコンランキング【2020年版】|アーキブック
とはいえ、サブコンにはサブコンならではの「やりがい」があることも事実です。金額の多寡だけにとらわれるのでなく、ぜひ自分の「向き・不向き」にも着目して判断するようにしましょう。
4.サブコンの将来性
サブコンの概要やゼネコンとの関係性、仕事の環境などを見てきました。最後にサブコン業界の「将来性」を考えてみることにしましょう。次の2つの観点から解説します。
- 国内の建設需要は下がる?
- 業界の構造変化で新たなビジネスチャンスが
4-1.国内の建設需要は下がる?
すでに説明したとおり、サブコンの業務量はゼネコンと連動します。基本的に「ゼネコンが受注し、それをサブコンに外注する」という構造になっているためです。
まずは「建設投資の見通し」を見てみましょう。
4-1-1.右肩上がりの建設需要、2020年に3.4%の減少へ
国土交通省の「建設投資見通し」によれば、2020年は63兆1,600億円と見込まれています。
前年度に比べると「3.4%減」という数字で、ここ数年続いた建設需要の拡大基調にストップがかかるかたちです。
主な原因は2つあり、「東京オリンピック・パラリンピック関連需要がピークを過ぎたこと」と、「新型コロナウイルス感染症の影響」です。
報道発表資料:令和2年度(2020年度)建設投資見通し – 国土交通省
4-1-2.日本の建設需要は1992年をピークに半減
日本の建設投資額のピークは1992年度の84兆円です。その後は減少を続け、2010年度には42兆円と半減するまでに至りました。
2011年の東日本大震災を契機に「右肩上がり」に転じますが、今後の建設需要の先行きは不透明な状況です。
2020年度の見通しによれば、公共事業を中心とする政府投資が3.1%の増加となるものの、民間投資の落ち込み(7.3%減)を支えることができない構図になっています。
4-1-3.ゼネコン・サブコンの多くが減収減益に
実際に、ゼネコンやサブコンの「2021年3月期:第1四半期決算」を見ると、減収減益の企業が目立ちます。
こうしたことから総合すると「サブコンには将来性が無いのでは?」と感じる人もいるはずです。
ゼネコンは“鹿島のみ”が増収増益、第1四半期決算から見る建設市況 (1/3) – BUILT
4-2.業界の構造変化で新たなビジネスチャンスが
将来に悲観的な声がある一方で、「新たなビジネスチャンスが到来する」との声も聞かれます。その背景にあるのは「業界の構造変化」です。
4-2-1.崩れつつある「重層的ピラミッド構造」
すでに説明したとおり、日本の建設業界には「重層的ピラミッド構造」がありました。長年続いてきた慣習ですが、この図式が崩れつつあると言われています。
従来はゼネコンが施主から工事全体を受託する「一式請負」という取引形態がメインだったため、「ゼネコンが仕事を受注し、それをサブコンに投げる」という構図がありました。
しかし、新たな取引形態である「別途工事(分離発注方式)」が増えています。施主がゼネコンとサブコンに対し、別々に工事を発注するという形態です。
従来のサブコンは、特定のゼネコン1社に依存する「専属的な下請け会社」でした。しかし「重層的ピラミッド構造」が崩れれば、元請けからの仕事を待つだけでなく、積極的に仕事をつかみにいくことが可能になります。
サブコンの中には、特定1社のゼネコンから仕事を受けるのを止め、複数のゼネコンから下請けするよう方針転換した企業もあります。
またゼネコンを介さずに、施主から直接受注することも可能です。技術力や営業力をそなえたサブコンにとっては、新たなビジネスチャンスと言えるでしょう。
またゼネコン自身も、特定の下請け会社に仕事を与えるのではなく、コスト面や技術力などを冷静に分析した上で、サブコンを選定するようになりつつあります。
4-2-2.環境や省資源など、技術力や専門性が問われるように
また時代の変化にともない、建設業界でも環境への取り組みが求められるようなりました。
省エネや省資源など、環境に優しい空間づくりが必要になっています。設備工事においても、さらなる専門性と技術力が求められます。
こうしたことを背景に、ゼネコン自体もすべての工事を担うのではなく「建設工事の全体マネジメント」にシフトするようになるのではないかと言われています。
現場を担うサブコンの役割は、今まで以上に重要なものとなっていくことでしょう。
5.「サブコン」のまとめ
「サブコン」について解説してきました。
サブコンの知名度は低いです。「ゼネコンという名前は知っているけれど、サブコンは聞いたことがない」という人が圧倒的ではないでしょうか。
今回の記事では「サブコンの基礎知識」や「大手サブコン7社の概要」、年収や労働環境、業界の将来性をまとめました。
サブコンは建設業では欠かすことのできない重要な存在です。この記事を参考に、ぜひサブコンに対する理解を深めてください。
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