不動産鑑定士は独学可能?勉強時間・働きながら合格は無理なのかも解説!
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「不動産鑑定士」は不動産系の資格で最も難易度が高い試験で、出題範囲も広大と言われています。
「不動産鑑定士は独学で合格できる?」
「独学での勉強方法を知りたい」
「働きながら独学できる?」
三大国家試験で難関ですし、独学は大変には違いありません。資格予備校に行っても合格は困難なのに、さらに独学です。しかし、独学で受かった人は、多くはありませんが、確かにいます。
ということで、独学の「不動産鑑定士」受験について見ていきましょう。予備校を考えている人も、勉強法の参考にぜひ最後までお読みください。
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目次
1.不動産鑑定士は独学でも合格できる?無理と言われる理由
繰り返しますが不動産鑑定士は合格率5%の超難関試験であり、独学で難易度の高い資格に合格した経験があり、自分なりのやり方でもない限り、現実的ではないのでおすすめはできません。
1-1.無理と言われる理由
独学でも同じく、合格した人は2000時間以上の勉強を工夫して乗り切りますが、ひとりでモチベーションを維持し続け、毎日かなりな時間を勉強に割き続けて1年2年というのは、かなり大変なことで、頭が下がります。
特に、論文式は各文章の流れや内容の判断に客観性が必要なので、自分以外に採点者がいないで独学は難しいところがあります。逆に、短答式までならば独学でも合格の可能性は比較的高いです。
基本的には、LECやTACなど、資格予備校に通学して試験対策をする人が多いです。
1-2.独学の向き不向き
受験資格はないので年齢は本来関係ないのですが、実務経験が伴っているとしても、根気や頭の柔らかさ、何より勉強に割く時間の作り方から言って、中高年よりも若い人の方が独学向きでしょう。
しかし社会人でありながら受験する人は、独学含めて多数おられます。
あとは以下の要素が必要と考えられます。
不動産鑑定士 独学に必要な要素
- 「勉強し続ける!」という強靭な意思
- 高い集中力と精神的なタフネスを鍛える
- 2年間は試験勉強に人生を捧げる覚悟
- 試験の動向、法改正など情報集めができること
- 自分の勉強法を確立し、アップデートし続ける
- 「半端でないやり方」を決め、実践出来ること
※こちらの記事もぜひご参照ください
不動産鑑定士の予備校選びは?TACとLECの違いを比較【費用・割引・合格実績】
1-3.独学で合格した人のブログ
独学でも合格した人で、その内容を発表している人もいます。合格体験記のブログを読むと参考になります。
中には働きながら独学で合格した人の時間割りノウハウもありますし、独自に編み出した勉強法を科目別に記されていたり、その内容は説得力があります。
以下いくつかご紹介します。
※TAC、LECの通学カリキュラムに負けない、独学用テキストの紹介です。特に不動産鑑定理論のテキストは、独学で通用する「推し」とのこと。(少し前の記事なので、紹介されているテキストの版は最新版を確認してください)
※独学での勉強法・合格法を、短答式対策から修了考査まで、科目別に細かく紹介されています。
普通の社会人が仕事をしながら独学で、短答合格、論文合格した経験を振り返り、効率的な学習方法や気をつけるポイントなどを記録。いわば「予備校通学に負けない独学」がテーマです。
不動産鑑定士の勉強法・合格法
※「実務に必要な知識があっても鑑定評価書で正確に論証できない人は、この仕事の適格要件を充たさない。」と言い切る筆者。
論旨の一貫した文章を書くことを目指したり、戸建の購入で不動産業者を冷やかして鑑定理論の参考にしたり、この人はかなり実務寄りの戦い方を意識した「本質派」の独学者です。
※こちらは独学がうまく行かなかった例。宅建士・マンション管理士・管理業務主任者のトリプルライセンス達成・短答式にも合格ののち、論文式では独学から最終的に専門学校に行って合格した人の例です。
2.不動産鑑定士を独学して合格する勉強方法
不動産鑑定士は資格登録するまでに結構お金がかかる上、その間収入が制限される可能性が高い資格なため、金銭的な問題などで、独学しなければならない場合なども考えられます。
基本的には独学はオススメできないのですが、独学で合格を目指す勉強方法をご紹介します。
実際に独学で合格した人の話によれば「学校に行くよりもむしろ分かりやすくて役立つテキストは売っているので、自分のペースで勉強したい人にはおすすめ」という意見もあります。
最終的に大事になるのは、「過去問(過去5年分)をたくさん解くこと」となるのですが、それには理解や暗記の下地が必要です。どのようにして進めればよいでしょうか?
2-1.行政法規(短答式)
不動産資格学習経験者や、実務経験者には有利な科目です。行政法規に出る法令はその多くが不動産系資格(特に宅建士)の出題範囲と重複=一部宅建のテキストが使えるくらいです。マークシート択一解答形式も同じです。
不動産鑑定士の試験勉強を始める前に宅建士などの資格があれば勉強の進みは早いです。
不動産鑑定士の行政法規は、語呂合わせ主体では記憶が間に合いません。理解では納得できない、しきれない部分を語呂合わせで覚えてゆきましょう。
■不動産鑑定士 不動産に関する行政法規 最短合格テキスト 2022年度 (もうだいじょうぶ!!シリーズ)
TACの市販テキスト「もうだいじょうぶ!!シリーズ」です。短答式に最小の努力で合格するためにのテキスト。初学者でも無理なく行政法規に関する知識を身につける。
2-2.民法(論文式)
民法も、不動産資格学習経験者や、実務経験者には有利な科目です。
民法は実は覚えるべき知識はそこまで多くない代わりに「どのような順番で何を記載するか」というアウトプット能力が得点力アップの元となります。
法令解釈への慣れと、記述の文章力に相当する力を築いて行くために、しっかりテキストによるインプットを行いましょう。
■物権法 (伊藤真試験対策講座) 第4版
物権・担保物権を1冊に収めたコンパクトなテキスト。重要な最新判例多数。解説はメリハリのきいた実戦対応型。図表の多用・2色刷。
2-3.経済学(論文式)
経済学の出題パターンは暗記対応は困難なため、理論やモデルを数式で理解して応用力・得点力を鍛えましょう。
不動産鑑定士の経済学に数学力は必要です。
■不動産鑑定士 経済学 計算問題集 新装版 (もうだいじょうぶ!!シリーズ)
LECの市販テキスト。こちらはテキストではなく問題集ですが、並行してとりかかると理解に助けに。ミクロ・マクロ経済両分野から基本問題56題。正答を導くために必要な知識・考え方が身につく解説。経済学・基本論点の論述法もマスターできる。
2-4.会計学(論文式)
不動産資格取得経験者や実務経験者でも、専門外の会計学が得意という人はほとんどいないことでしょう。人の苦手なことが得意ならば、それはアドバンテージになります。
会計学の理論や定義を言葉だけで理解・暗記は困難です。簿記3級・2級などの勉強をして、簿記の手続きの流れを理解することで、会計学はかなり力がつきます。
■【日商簿記3級編】読まないで会計思考を身につける方法 – テキスト&基本例題 上巻・Kindle版
あえて会計学以外のテキストをご紹介。日商簿記3級の全論点をパラパラと図を見ながらスラスラ網羅できる本です。Kindle版で通勤通学時にも活用。
2-5.鑑定理論(短答式+論文式+演習)
この科目の攻略が合否のポイント=最も大きな配点比率を占めているのは、鑑定評価理論です。しかしこの科目は単なる知識の丸暗記で対応できません。
「最有効使用の原則」や「適合性の原則」といった鑑定評価理論特有の考え方を理解する必要があります。
短答対策では「基準」を暗記し、過去問を繰り返しますが、論述の勉強では加えて、過去問や予想問題に出てきた重要な解答パターン、文章表現を暗記します。
■要説不動産鑑定評価基準と価格等調査ガイドライン
※ほぼ公式本ともいえる「鑑定評価のバイブル」で、推しの声多数です。実務に就いてからも使える1冊。
3.「不動産鑑定士 独学」のまとめ
以上、「不動産鑑定士 独学」というテーマで解説をしました。独学のハードルの高さ、あえてやった場合の対策など、参考になったでしょうか?
やってうまく行った人がいる以上、あなたにもチャンスはあるでしょう。
確率は低くても、やると決めたらやってみる。ただし、周到に方法は考え、その方法がいいかどうか、絶えず検証し続ける必要はあるのでしょうね。
不動産鑑定士はどんな方法でのぞんでもどのみち、付け焼刃の勉強・その場しのぎの知識で受かる試験ではありません。最後の考査までの日々の苦労は、働き始めたら自信に変わることでしょう。
頑張ればそれだけ実務にも活かせるということです。あなたの健闘をお祈りします!
- 「不動産鑑定士」独学合格は非常に難しく、成功する例はまれ。
- 予備校に行かない分、時間をしっかり確保して勉強を継続しよう。
- 独学の勉強法は無駄なく、かつ最新情報にアンテナを張って!
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