宅建の勉強スケジュールの立て方!300時間で独学合格できる方法も解説!
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宅地建物取引士(宅建)は、毎年20万人が受験するマンモス国家資格です。「5人に4人が落ちる」という難関試験ですが、合格者に共通するのは「きちんと勉強スケジュールを立てている」という点です。
しかし、「どうしたら適切なスケジュールが立てられるのか、わからない」という人も多いはずです。そこで今回は、宅建に合格するための勉強スケジュールを解説します。
試験は毎年10月です。試験の1年前、6ヶ月前、3ヶ月前からスタートさせる場合の勉強法も紹介します。これを読めば、きっと自分にあった勉強スケジュールのイメージが見えてくるはずです。
1.勉強スケジュールの作り方【宅建合格】
「宅建に受かる人」の勉強スタイルには、計画性(戦略)があります。もし宅建に合格したいなら、「勉強スケジュールを作ってから学習に取り組む」のがオススメです。
宅建に合格するには、300時間は勉強する必要があると言われています。300時間が確保できさえすれば、あとは残り期間に応じて時間配分を考えればOKです。具体的に説明していきましょう。
1-1.300時間を確保する
宅建の試験日は、原則として「10月の第3日曜日」です。まずは今日から試験実施日までの間に「300時間」の勉強時間を確保してください。
すでに宅建に関する知識があるなら、もっと短い時間でも合格できるでしょう。しかし余裕をみて300時間を確保することをおすすめします。
宅建は日本有数の難関試験です。合格率は15%から17%程度なので、5人に1人しか受からない計算です。しかし、適切な勉強をすれば誰でも受かる試験です。
宅建の出題内容や出題傾向は決まっています。「合格するために勉強しておくべきこと」は明確なので、優先順位をつけて計画的にこなしさえすれば、誰でも合格できます。
そのためには、まずは300時間を確保するようにしましょう。あとは残り期間に応じて科目と時間の配分を決めていくだけです。
注意新型コロナウイルス感染症の影響のため、宅建試験は2021年度から「10月」と「12月」の2回開催となっています。しかし、両方を受験することはできません。試験は2回ありますが、受験できるのは年に1回のみです。希望する試験会場での「受験可能人数」によっては、12月試験を受験するように指示される場合があります。早めの申し込みをおすすめします。
なお「10月試験」か「12月試験」かは、8月末日に郵送で通知されることになっています。
詳しくは、公式サイトの「宅建試験のスケジュール」のページを参照してください。
参考までに、宅建の試験日をまとめると、次のとおりです。
10月試験の場合 | 12月試験の場合 | |
---|---|---|
申し込み期限 | 【インターネット】2021年7月18日(日)21時59分まで | |
【郵送】2021年7月30日(金)まで | ||
受験票の発送日 | 2021年9月28日(火) | 2021年11月30日(火) |
試験日 | 2021年10月17日(日) | 2021年12月19日(日) |
合格発表日 | 2021年12月1日(水) | 2022年2月9日(水) |
1-2.科目ごとの勉強時間の目安
宅建は4つの科目から構成されています。それぞれの勉強時間の目安は次のとおりです。
科目 | 問題数 | 目標点 | 勉強時間 |
---|---|---|---|
宅建業法 | 20問 | 18点 | 130時間 |
民法など(権利関係) | 14問 | 8〜10点 | 100時間 |
法令上の制限 | 8問 | 5点 | 35時間 |
税・その他 | 8問 | 5点 | 35時間 |
このうち重点的に学習すべき科目は、「宅建業法」と「民法など(権利関係)」です。配点割合の7割近くを占めるため、ここを得意科目にできるかどうかが勝負になります。
宅建業法は得点をしやすい分野のため、満点近くを狙いたい科目です。また「民法など(権利関係)」は多くの受験生が苦手とする分野です。できるだけ早めに、また時間をかけて学習するのが重要です。
1-3.「1年前」から始める場合(毎日50分)
まずは試験の1年前から学習をスタートさせるというパターンから見てみましょう。試験が行われるのは原則として、毎年10月の第3日曜日です。
これを300時間で逆算します。たとえば1年なら、1ヶ月に25時間が確保できれば「25時間 X 12ヶ月 = 300時間」を確保することができます。1週間あたり約6時間、1日あたり50分という計算です。
1年もあれば勉強期間としては十分です。時間の余裕があるので、理解に時間を要する「民法など(権利関係)」から学習するのがオススメです。
逆にデメリットとなるのは、時間の余裕があるため学習が中だるみしがちだということです。「まだ時間があるから大丈夫」と思っていると、充分な勉強ができないまま、あっという間に試験日を迎えることになります。
まずは1日15分とか30分という短い時間でもよいので「毎日の勉強を習慣づける」ことを意識してください。勉強が習慣化すれば、次第に1日あたりの学習時間を増やすことは可能です。
学習の手順としては、以下の順番で取り組んでみましょう。
- 過去問を眺める。
- テキストを読む。
- 過去問を解く。
まず「過去問を眺める」ことで、どんな問題が出るのかを把握します。学習していない段階ですから、解けなくてもまったく問題ありません。
全体像が把握できたら、テキストを読み込んでいきます。1つのテーマの学習を終えたら、そのテーマに関する過去問を解きます。不明点があれば、またテキストに戻りましょう。
このようにして最後まで学習が進んだら、あとは過去問を繰り返し解くことです。試験日までに、10年分の過去問を3周以上こなすことができれば、合格に近づけます。
1-4.「6ヶ月前」から始める場合(毎日1時間40分)
試験日まで6ヶ月が残っている場合、1ヶ月に50時間が確保できれば「50時間 X 6ヶ月 = 300時間」を確保することができます。1週間あたり約12時間、1日あたり1時間40分という計算です。
6ヶ月というのは必ずしも十分な時間とは言えません。毎日1時間40分の勉強量になるため、たとえば1日サボってしまうと次の日にかなりのしわ寄せが行ってしまいます。
スキマ時間を活用しつつ、毎日コンスタントに学習するように心がけましょう。学習の手順は前述の「1年前から始める場合」と同じです。
- 過去問を眺める。
- テキストを読む。
- 過去問を解く。
基本的には、10年分の過去問を何周できるかが勝負です。
なお試験の直前期には、各予備校が模擬試験を開催します。できればそれまでには3周できるようにスケジュールを組むのが理想です。
1-5.「3ヶ月前」から始める場合(毎日3時間20分)
最後に「試験まで3ヶ月しかない」という場合を紹介します。「3ヶ月では無理では?」と思う人もいるかもしれませんが、やり方次第では十分に合格は狙えます。
残り3ヶ月という場合、1ヶ月に100時間が確保できれば「100時間 X 3ヶ月 = 300時間」を確保することができます。1週間あたり24時間、1日あたり3時間20分という計算です。
「1日3時間はキツイ」と感じるもしれませんが、短期合格のためには仕方ありません。平日に3時間20分を確保するのが難しいなら、土日やスキマ時間も活用するようにしてください。たとえば次のようなイメージです。
- 平日は3時間ずつ:土日は5.5時間ずつ
- 平日は2時間ずつ:土日は8時間ずつ
- 平日は1時間ずつ:土日は10時間30分ずつ
また時間が限られているため、あえて「難問は捨てる」というのも一つの方法です。頻出の問題に絞って学習し、誰もが得点できるような問題は確実に得点できるようにしておくことが大切です。
また、過去問は3周できないかもしれません。それでもできるだけチャレンジするようにしてください。どうしても難しそうなら、頻出度の高い過去問だけを回転させるようにしましょう。
合格に近づきたいなら、せめて2周はしておきたいところです。ちょっとした移動時間や会社の休み時間など、スキマ時間があれば1問でも多く解くことを心がけてください。
2.スケジュール作成時の注意点【宅建の勉強】
勉強スケジュールの作り方を解説してきました。スケジュールの作成にあたっては、いくつかの注意点があります。そのうち、もっとも大事な次の2点について紹介します。
- 勉強範囲に優先順位につける
- 振り返りの時間も作る
2-1.勉強範囲に優先順位につける
1つ目に大事なことは「勉強範囲に優先順位につける」ということです。
宅建の試験範囲は決まっています。しかしすべてを完璧に覚えようとすると、いくら時間があっても足りません。効率よく確実に合格するには、試験に出る範囲、勉強すべき範囲を明確にすることが重要です。
たとえば過去問を見ると、頻出問題となっているテーマもあれば、たまにしか出題されないテーマもあります。よく出される問題は重点的に学習し、あまり出ない問題については後回しにしましょう。
誰もが得点できるような問題は、あなたも得点できていなければなりません。しかし多くの人が得点できないようなマニアックな問題であれば、得点できなくても問題ありません。
2-2.振り返りの時間も作る
そして、もう1つ大事なことは「振り返りの時間も作る」ということです。
勉強することは大事です。しかしどんなに勉強しても、それが記憶に定着できなければ意味がありません。ぜひ折に触れて「勉強したことが本当に身についているか」を確認するようにしましょう。
そのためには「テキストを読む」というインプット作業だけでなく、「問題を解く」というアウトプット作業が欠かせません。
そして、もし間違えた問題があれば、なぜ不正解だったのかという「理由」を調べるようにしてください。原因がわからなければ、また同じ失敗を繰り返します。一つひとつの正答・誤答を振り返るなかで、自然と実力は上がっていきます。
3.スケジュール作成の参考になるYouTube・ブログ【宅建の勉強】
ここまでは、宅建合格に向けたスケジュールの作り方や注意点を解説してきました。
もし勉強の具体的なイメージがわかないなら、実際に受験した人たちの事例を見てみるのもオススメです。
3-1.アラサーOLの宅建合格スケジュール(misaさんの場合)
1つ目に紹介するのは、アラサーOLのmisaさんのブログ記事です。
【半年あればOK】宅建勉強時のスケジュールと月別の勉強方法を大公開!【一発合格しました】|アラサーOLの知恵袋
misaさんは仕事が忙しかったため、試験直前期以外は「平日に1時間を捻出する」のが限界だったそうです。
勉強を始めたのは1月で、わりと早い時期からスタートできていたものの、当初は毎日10分〜15分、動画を眺める程度の学習しかできなかったと書かれています。
そんな状況の中で合格を勝ち取られたわけですが、このブログ記事では、「どのような時間配分で勉強をしてきたのか」、その勉強内容と振り返りが紹介されています。
misaさんが本格的な勉強をスタートされたのは6月に入ってからです。限られた少ない時間の中、どのように格闘してきたのでしょうか。ぜひチェックしてみてください。
3-2.合格者メッセージでモチベーションアップ(Youtube 棚田行政書士の不動産大学)
2つ目に紹介するのは、Youtubeチャンネル「棚田行政書士の不動産大学」です。
棚田さんは、宅建やマンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士など、合計9つの資格を完全独学で取得したという不動産コンサルタントです。人気ユーチューバーとしても知られ、チャンネル登録者数は5万人を超えています。
今回の番組では、宅建の「2020年試験の合格者」からのメッセージがたくさん紹介されています。
これを見れば、モチベーションアップは間違いなしです。「努力をすれば必ず結果がついてくる」ということが強く伝わってくる内容になっています。
4.「宅建 勉強 スケジュール」のまとめ
宅建の勉強スケジュールについて解説してきました。
宅建は難関資格です。しかし適切な勉強スケジュールを立てて、確実に実行をすることができれば、誰でも合格が狙える資格です。
今回の記事では、宅建に合格するための勉強スケジュールの立て方や注意点、1年、6ヶ月、3ヶ月という3パターンそれぞれのイメージについても解説しました。
これを参考に、ぜひ自分にあった勉強スケジュールを見つけてみてください。合格をお祈りしています。
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