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宅地建物取引士
マンション管理士
管理業務主任者
これら3つの資格は、不動産業界での需要が高いことから不動産三冠資格(トリプルクラウン)と呼ばれています。
この記事では、これら3つの資格の仕事内容や取得の優先順位を、不動産業界での実務経験豊富なキャリアアドバイザーのコメント付きで解説します。
近年注目を集めている四冠目の資格に関してもご紹介しますので、ぜひ資格取得の参考にしてみてください!
目次
1. 不動産三冠資格とは?
不動産三冠資格とは、不動産業界内でも特に需要が高い3つの資格を指します。
- 宅地建物取引士(宅建士)
- マンション管理士(マン管)
- 管理業務主任者(管業)
それぞれ不動産業界への転職やキャリアアップに有効であり、資格手当がつく企業も多いため、取得することで収入面でも大きなメリットがあります。
どれも不動産業界でのキャリアアップを目指す方にとっては、優先的に取っておきたい資格です。
また、近年では賃貸不動産経営管理士を加えて不動産四冠資格と呼ばれることもあり、不動産業界における重要性がますます高まっています。
※こちらの動画でも詳しく解説しています
2. 宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産業界の中で知名度も需要も一番高い資格です。
ではまずは宅建士資格の概要から見てきましょう。
宅建士の仕事内容
宅建士は、不動産取引におけるサポート役です。
不動産取引は高額で専門知識が必要なため、一般のお客様が不利な条件で契約しないよう保護する必要があります。
そこで「売主」と「買主」、「貸主」と「借主」の間に立って、適切な不動産取引をサポートするのが宅建士の役割です。
さらに詳しく知りたい方はこちらから!
宅建士の仕事内容や年収について解説!就職・転職に有利な理由も紹介!
宅建士のメリット
宅建を取得することで得られるメリットは多岐にわたります。
例えば、宅建士には独占業務や設置義務があるため、不動産会社からの需要も高いのが特徴です。
そのため、面接時に有利になったり、入社後に資格手当を得ることができます。
資格手当は月に2万〜3万円程度で、年収に換算すると大きな収入アップが見込めます。
また、マイホームの購入時にも不動産に関する知識が役立つなど、私生活でも活用できます。
※宅建の価値についてはこちらの記事を要チェック!
「宅建は役に立たない」は嘘!取る意味ないと言われる理由を解説!
難易度と試験対策
宅建士の合格率は例年16%前後であり、難易度は決して低くありません。
過去10年の合格点は大体35/50点前後で、最低でも正答率70%以上を目指す必要があります。
ただし、難解な問題が出題されるというよりは、出題範囲が広いが故に完璧な対策が難しいという特徴があります。
しっかりと対策すれば問題自体は決して難しくないため、十分な勉強時間を確保して出題範囲を徹底的に学習することで独学でも合格が可能です。
資格手当の相場
不動産業界特化の転職エージェント宅建Jobエージェントが保有する求人では、宅建の資格手当の相場は月額2万〜3万円程度です。
営業職に絞れば、半数以上の企業で宅建の資格手当が設定されているため、資格取得の恩恵は非常に大きいと言えます。
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資格手当が出る企業が多いので取れるなら取っておきましょう!
3. マンション管理士
続いては、マンション管理士について見ていきましょう。
マンション管理士の仕事内容
マンション管理士の仕事は、マンションの管理組合をサポートすることです。
管理組合の運営や住民トラブルの解決、大規模修繕の助言、会計管理などが主な業務となります。
後述の管理業務主任者とは違って管理組合側に立ち、建物の保全や管理運用に関するアドバイスを行うのが特徴です。
マンション管理士のメリット
マンション管理士は、不動産三冠資格の中で最も難易度が高い資格です。
そのため、マンション管理に関する専門的な知見を持っていることをアピールすることができ、転職や就職に役立ちます。
また、資格手当が付与される企業もあり、収入アップが見込めます。
さらに、他の資格とダブルライセンスを取得することで独立開業が可能になるなど、幅広いキャリアパスを選べる点も魅力です。
難易度と試験対策
マンション管理士の合格率は8〜9%前後と、宅建よりもさらに難易度が高い資格です。
宅建や、この後ご紹介する管理業務主任者の試験と出題範囲が一部被っていることから、同じ年に同時に受験するダブル受験がおすすめです。
資格手当の相場
マンション管理士の資格手当の相場は月額1万円程度で、上限でも2万円程度です。
管理会社でもマンション管理士の資格手当を設定している企業は多くありません。
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特にマンション管理やフロント職だと重宝されます!
4. 管理業務主任者
最後に、管理業務主任者について見ていきましょう。
管理業務主任者の仕事内容
管理業務主任者は、マンションの管理組合から委託を受けて、管理業務を行うのが主な仕事です。
マンション管理士は管理組合と同じ立場で管理のサポートを行うのが仕事ですが、管理業務主任者は管理組合から委託を受けた管理会社の立場で管理業務を行うという違いがあります。
また、管理業務の委託契約の際に、管理会社は管理組合に対して重要事項の説明をする必要があり、この重要事項説明は管理業務主任者の独占業務となっています。
管理業務主任者のメリット
管理業務主任者の資格を取得することで、マンション管理会社や不動産会社での就職・転職が有利になります。
また、独占業務や設置義務があることから、収入面で優遇されやすいのも魅力です。
難易度と試験対策
管理業務主任者の合格率は20%程度で、宅建やマンション管理士と比較すると取得しやすい資格です。
勉強時間は300〜400時間が目安で、法律系の勉強に慣れていない方でもセオリーに沿って学習すれば合格が可能です。
資格手当の相場
管理業務主任者の資格手当の相場は月額1万〜2万円程度で、上限でも3万円程度です。
宅建と比べると手当は少ないものの、管理系の資格の中では最も多くの企業で資格手当が設定されています。
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5. 四冠目?:賃貸不動産経営管理士
三冠資格は上述の3つですが、近年では賃貸不動産経営管理士も注目を集めていることから、四冠資格と呼ばれることもあります。
なぜ注目を集めているのか、賃貸不動産経営管理士の概要から見ていきましょう。
賃貸不動産経営管理士とは
賃貸不動産経営管理士は、賃貸管理のプロであることを証明する資格です。
2021年に実質的な国家資格となり、管理業務を行う事業者の事務所に業務管理者を設置することが義務付けられたことで、その重要性が増しています。
注目されている理由
賃貸不動産経営管理士が注目される理由は、2021年施行の「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」によって、事務所に「業務管理者」を設置することが義務付けられたためです。
この業務管理者になるための要件に賃貸不動産経営管理士が含まれることから、その重要性が増しています。
難易度と試験対策
賃貸不動産経営管理士の合格率は、初期のころこそ80%程度と非常に高かったものの、その後は難易度が上がり、直近2年は30%を切るほどに下がっています。
ただ、それでも前述の三冠資格と比較すると合格率は高く、必要な勉強時間も100〜250時間と少なく済むため、取得のハードルは低めです。
三冠資格の勉強をしている方は、さらに少ない時間で合格も狙えるため、同時受験がおすすめです。
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そのため、将来的に賃貸住宅管理業に長く携わりたいという方は、今のうちに取得しておくのがおすすめです。
6. 三冠(四冠)おすすめの取得順は?
不動産関係の資格を目指す際には、まず宅建を取得するのがおすすめです。
宅建は知名度が高く汎用性があるため、営業・管理・事務関係なく優遇を受けられる可能性があり、他の資格よりも優先して取得する価値があります。
その他の3つは必要に応じてで良いと思いますが、実務で最も活かせるのは管理業務主任者です。
独占業務と設置義務がありますので、取得して損はありません。
マンション管理士と賃貸不動産経営管理士に関しては、現行法では独占業務や設置義務等はありませんので、実務で必要性を感じてからの取得で十分です。
7. 不動産三冠資格のまとめ
不動産三冠資格を全て取得することで、不動産業界での市場価値を大きく高めることができます。
まずは宅建を取得し、キャリアに応じて管理業務主任者やマンション管理士、賃貸不動産経営管理士に挑戦してみてください。
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