土木設計の仕事内容とは?残業が多くてきつい?10種類の関連資格も解説!
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「土木設計」は、通常のビルやマンションのような建築物とは異なり、道路や橋、ダムやトンネルなどの設計が対象です。
河川や運河なども取り扱いますが、公共工事が多いこともあって、「仕事の中身についてはよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、土木設計の内容や仕事の中身、関連する資格などについて解説します。土木設計として働くメリットやデメリット、この仕事が向いている4つのタイプについても紹介します。
この記事を読めば、「建築設計」との違いもふくめ、土木設計の基礎が理解できるはずです。
この記事・サイトの監修者
棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
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棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
1.土木設計とは?仕事内容
まずは「土木設計とは何か」というところから見ていくことにしましょう。
似た用語である「建築設計」との違いや、土木設計の仕事を理解するための参考本も紹介します。
1-1.土木設計とは
「土木設計」は、建設業の仕事の中の一部です。
ビルやマンション、一般住宅などの「建築物」ではなく、橋梁や道路、ダムやトンネル、河川や運河などの「土木構造物」を取り扱うのが「土木設計」です。
「設計図を描く」だけでなく、工事前の調査全般、工事中や工事後までのチェックなど、仕事の範囲は非常に幅広いです。大規模プロジェクトになると近隣住民への説明会なども担当します。
「土木設計」は、次の2つに区別されます。
- 概略設計:プロジェクト全体の大枠を決める設計
- 詳細設計:概略設計にもとづいて、詳細を詰める設計
なお厚生労働省は「土木設計技術者」の仕事内容を説明した「職業紹介動画」を用意しています。
仕事の内容や、求められる知識・スキルに関する情報サイト「職業情報提供サイト(日本版O-NET」で紹介されているものです。短時間で、わかりやすくまとめられています。ぜひチェックしてみてください。
なお「土木設計」だけに限らず「設計会社」全般について理解しておきたいという人は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
設計会社とは?大手10社ランキングや建設会社との違いを解説! |宅建Jobマガジン
1-2.建築設計との違い
「土木設計」に似た用語で「建築設計」という言葉があります。2つの言葉の違いをおさえておきましょう。
「土木設計」が対象とするのは、橋梁や道路、ダムやトンネル、河川や運河などの土木構造物です。
それに対し「建築設計」は、住宅やビル、マンションなどの建築物を対象にしています。
設計の種類 | 設計の対象 |
---|---|
土木設計 | 土木構造物(橋梁や道路、ダムやトンネル、河川や運河など) |
建築設計 | 建築物(住宅やマンション、ビルなど) |
なお厳密に言うと「建築設計」は以下の3つの設計の総称です。
- 建築物のデザインを考える「意匠設計」
- 建築物の安全性を考える「構造設計」
- 機械設備や電気設備などを考える「設備設計」
また、土木工事の施工管理を担うのは「土木施工管理技士」ですが、建築工事の施工管理を担うのは「建築施工管理技士」の仕事になります。
つまり土木設計と建築設計とでは、建築対象が異なると覚えておいてください。
1-3.土木設計の仕事内容がわかる本
なお、土木設計の仕事内容を詳しく知るための参考書籍としては、「土木設計入門―土木設計技士を目指して」があります。
本書は、副題に「土木設計技士を目指して」とあるように、土木設計の実務者や建設コンサルタントが、最低限、身に付けておくべき基礎知識と要点を解説したものです。
研修用教材としても活用されており、とくに「土木設計技士資格検定試験」の受験者なら必携の参考書となっています。わかりやすいので、ぜひ参考にしてください。
2.土木設計に関わる資格一覧
土木設計の概要について解説してきました。さらに詳しく見ていくにあたり、今度は土木設計に関する資格をチェックしてみることにしましょう。
もっとも、土木作業員になるだけなら資格は不要です。しかし土木設計の仕事をしたいなら、ぜひ関連資格の取得にチャレンジすることをおすすめします。
「資格をもっている」ということで、資格手当が支給される会社もあります。また自治体によっては、仕事の受注要件に「関連資格」を挙げているケースもあります。
知識があれば実務にも役立ちます。また転職でも有利にはたらきます。
土木設計に関わる関連資格にはさまざまなものがありますが、ここでは10の関連資格をピックアップしてみました。
2-1.土木施工管理技士(1級・2級)
「土木施工管理技士」は、施工管理技士の国家資格の1つです。
土木工事の現場では「主任技術者」や「監理技術者」を置かなければなりません。主任技術者や監理技術者になるには、この資格を取得する必要があります。
1級と2級があり、土木業界の第一線で活躍したいなら、ぜひ取得しておくべき資格です。1級と2級には次のような違いがあります。
■1級の位置づけ
- すべての土木工事で、工程管理や施工管理、安全管理の業務に従事することが可能。
- 作業工程ごとの責任者である「主任技術者」
- 現場の全体を指揮する「監理技術者」
■2級の位置づけ
- 試験内容は「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」の3種類。
- 合格した分野の工事において、工程管理や安全管理を担う「主任技術者」として施工管理が可能。
国土交通省の「監理技術者制度運用マニュアル 」によれば、「下請契約の請負代金の額の合計が4000万円(建築一式工事の場合は6000万円)以上となる場合には、監理技術者を置かなければならない」とされています。
監理技術者に専任されるには、2級ではなく1級が必要です。土木建築のスペシャリストになりたいなら、ぜひ1級にチャレンジするようにしましょう。
資格詳細は次のページを参考にしてください。
2-2.技術士(建設部門)
「技術士」は文部科学省が管轄する国家資格です。全部で21の技術部門からなりますが、なかでも土木設計に直結するのが「建設部門」です。
試験に合格したあと登録を行うと、正式に「技術士」を名乗ることが可能になります。登録者は「科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者」として国家から認定されたことになります。
この資格の最大のメリットは、公共工事の入札が有利になるという点です。技術士1人につき5点の計算で加点されます。受注が有利になるため、企業としても技術士は欠かすことができません。
この資格があると、土木工事の監理業務を担当することが可能になります。
技術士Professional Engineerとは | 日本技術士会
2-3.技術士(総合技術部門)
「技術士」の21の技術部門のうち、「総合技術部門」もおすすめの資格です。この資格があると、プロジェクト全体の管理業務を行うことが可能になります。
特定の専門分野のプロになるというよりは、全体を管理するマネジメントをしたいという人ならオススメです。
技術士Professional Engineerとは | 日本技術士会
2-4.技術士補
「技術士」の試験は1次試験と2次試験から構成されています。そのうち、1次試験に合格すると「技術士補」になることができます。
「技術士補」は技術士のサブ的存在で、技術士の補助を行います。この補助業務を4年間こなすことができれば、「技術士」の2次試験が受験可能になります。
なお「技術士補」でない人が技術士の2次試験を受けるには、7年間の実務経験が求められます。技術士補になれば、これを4年間に短縮することができます。
少しでも技術士になりたいなら、まずは技術士補を目指すことです。
技術士Professional Engineerとは | 日本技術士会
2-5.RCCM
RCCMは「Registered Civil Engineering Consulting Manager」の略で、一般社団法人建設コンサルタンツ協会が運営する民間資格です。
合格すると国土交通省に対して「建設コンサルタント」としての登録を行うことが可能になります。
本来なら「技術士」の資格が無ければ、「建設コンサルタント」に登録することはできません。しかしRCCMを取得すれば「建設コンサルタント」に登録することができます。
建設コンサルタントは、建設会社に対する助言役です。建設コンサルタントとしての独立を考えているのであれば、ぜひ取得しておくとよいでしょう。
RCCM資格情報|RCCMとCPD|一般社団法人 建設コンサルタンツ協会
なお資格詳細については以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
RCCMは建設コンサルタント業界の必須資格!難易度・勉強方法・年収などを解説 |宅建Jobマガジン
2-6.土木設計技士
「土木設計技士」は、職業訓練法人 全国建設産業教育訓練協会が運営する民間資格です。
前述したとおり、「建設コンサルタント」を名乗ることができるのは「技術士」や「RCCM」です。
その多くは「コンサルティング型のエンジニア」と言われており、「実務型の土木設計技術者」を認定する資格制度がありませんでした。
「土木設計技士」が誕生したのは、実務型のテクニカルエンジニアを整備することが目的です。具体的には、構造計算や図面作成、数量計算や施工計画などを評価する資格になっています。
同協会のウェブサイトでは、検定試験の過去問が掲載されています。チェックしてみるとよいでしょう。
2-7.測量士
測量士は、建築物や土地の測量に関する国家資格です。
測量業務は「業務独占資格」となっています。測量士としての登録をしていなければ、測量業務を行うことはできません。
また、測量業務を行う会社では、営業所ごとに1名以上の測量士か測量士補を設置しなければなりません。
さらには測量士が多いほど評価が上がるため、仕事が受注しやすくなります。
そのため人材需要も高く、建設会社や不動産会社、測量士事務所など、幅広い分野で需要のある資格です。
2-8.建築積算士
「建築積算士」は公益社団法人日本建築積算協会が実施する民間資格です。
建築に関するさまざまな材料に精通する必要があるだけでなく、建設工事の期間に合わせた適切な費用算定をしなければいけません。
専門知識が欠かせないことから、「積算のスペシャリスト」とも呼ばれています。
工事のプロジェクト案件の中には、一般競争入札で建設業者を比較する場合があります。その際に、工事価格の基礎を算定するのが「建築積算士」の仕事です。
工事案件によっては、入札の参加条件に「建築積算士の設置」を求めるケースがあります。年収も高めで、資格手当の対象としている会社も少なくありません。
2-9.コンクリート診断士
コンクリート診断士は、公益社団法人 日本コンクリート工学会が運営する資格です。「コンクリートの劣化診断や維持管理能力のある技術者」という位置づけです。
同会の講習を受講した上で試験に合格すると「コンクリート診断士」を名乗ることが可能になります。
国家資格ではありませんが、「相応のレベルのコンクリート診断・維持管理の知識・技術ならびに倫理観を保有している」と認められます。
国土交通省や自治体の一部公共工事では、発注要件に「コンクリート診断士」を入れているものもあります。
コンクリート会社やセメント会社だけでなく、診断補修会社や設計事務所など、土木に関わる会社なら幅広く需要が生まれています。
コンクリート診断士関係:公益社団法人 日本コンクリート工学会
2-10.コンクリート技士/コンクリート主任技士
「コンクリート技士」は前述の日本コンクリート工学会が運営する試験です。「コンクリートの製造や施工に携わる技術者」という位置づけです。
「コンクリート主任技士」は「コンクリート技士」の上位に位置づけられるもので、「技士」が実務、「主任技士」は管理や指導を受け持つとイメージするとよいでしょう。
いずれも「コンクリートの製造、施工等に携わっている技術者」の技術向上のために制定されました。
先ほどの「コンクリート診断士」は「コンクリートの劣化診断や維持管理能力」に主眼がありますが、「コンクリート技士」は「コンクリート構造物の建設」に力点があります。
コンクリート技士・主任技士関係:公益社団法人 日本コンクリート工学会
3.土木設計として働く良い点【メリット】
土木設計の概要と関連資格について解説してきました。実際に土木設計の業界で働くとして、どのようなメリットが考えられるでしょうか。
ここでは、次の4つの点について説明します。
- 仕事が「形」に残る
- 就職・転職の選択肢が広い
- 年功序列で年収が上がる
- 未経験歓迎の求人も多い
3-1.仕事が「形」に残る
土木設計の業界で働くメリットの1つ目は「仕事がカタチに残る」ということです。
「土木設計」というと、「建築設計」と異なり、目に見えないところの設計がメインかのようにイメージされがちです。しかし土木設計が取り扱う構造物は、橋梁や道路、ダムやトンネルといった公共建築物も多いです。
自分の関わった仕事が、形として歴史に残るということは、非常に大きなやりがいにもつながるのではないでしょうか。
設計の仕事は「設計して終わり」ではありません。設計した内容が、きちんと現実のものになるよう監督するところまでが仕事です。
施行管理技士の仕事内容については、以下の記事でも詳しくとりあげています。ぜひ参考にしてください。
施行管理技士とは?仕事内容・試験難易度・年収について解説! |宅建Jobマガジン
3-2.就職・転職の選択肢が広い
土木設計として働く2つ目のメリットは「就職・転職の選択肢が広い」ということです。
土木設計を担うのは建設会社だけではありません。土木部門を持つ研究機関やコンサルティング会社など、幅広い業種で活躍をすることが可能です。
また会社の規模もさまざまです。
建設業界だけを見ても、総合建設業である「ゼネコン」だけでなく、下請け専門業者である「サブコン」もまた、土木設計の有力な担い手です。
ゼネコンとサブコンの関係性など、建設業界の構造については以下の記事も参考にしてみてください。
ゼネコンとは?仕事内容・大手5社の売上・年収ランキングも解説 |宅建Jobマガジン
3-3.年功序列で年収が上がる
土木設計で働くメリットの3つ目は「年功序列で年収が上がる」ということです。
土木事業は需要が安定している業界です。そのため多くの企業では、まだ年功序列のモデルが生きています。勤続期間が長くなるにつれて年収も上がっていくという傾向にあります。
先ほどの項目で紹介した記事、「ゼネコンとは?仕事内容・大手5社の売上・年収ランキングも解説」でもとりあげているとおり、とくに大手企業では年功序列の傾向が顕著です。
もし安定的に高い年収が欲しいということであれば、大手企業に注目して転職活動をするのがおすすめです。
3-4.未経験歓迎の求人も多い
土木設計で働く4つ目のメリットは「未経験歓迎の求人も多い」ということです。
たとえば、求人サイト「はたらこねっと」の求人案件を見ると、「建築・土木・設備」業界の平均時給は「経験必須1,946円、未経験OK 1,635円」「未経験OKの割合:75%」となっています。
もちろん、「事務経験」や「PCスキル」がないという場合は採用は難しいかもしれません。しかし、最低限のスキルがあれば、業界や実務が未経験でも採用してくれる会社はゼロではありません。
「土木設計」というと、専門知識や実務経験がないと採用されないように思う人もいるはずです。しかし「未経験でも採用してくれる企業がある」という点に注目してください。
よく解る!設計(建築・土木・設備)【職種図鑑】 |はたらこねっと
4.土木設計として働く悪い点【デメリット】
土木設計として働くメリットを紹介してきましたが、今度はデメリットについても見ていくことにしましょう。ここでは次の2つの点を紹介します。
- 激務になりがち
- 求められるスキルの幅が広い
4-1.激務になりがち
土木設計として働くデメリットの1つ目は「激務になりがち」ということです。
すでに紹介したとおり、「土木設計」は需要が安定している業界です。しかし、もともと人手不足の業界です。
また「やらなければいけない業務」が非常に多いため、1人あたりにかかる仕事の負荷も大きくなりがちです。
一方で、土木設計は工事の根幹であり、工期の遅れは許されません。とくに納期の直前期などは徹夜を覚悟した作業になることもあります。
なお土木の世界で「きわめて激務」というイメージで見られがちなのが、建設現場の土方作業員(ドカタ)です。実際にどれくらいの激務なのか、興味のある人は次の記事を参考にしてください。
土方の仕事内容や働くメリット、「土方はキツイ」と言われる理由などを解説しています。
土方(ドカタ)とは?仕事内容・年収から名前の由来まで徹底解説! |宅建Jobマガジン
4-2.求められるスキルの幅が広い
土木設計で働く2つ目のデメリットは「求められるスキルの幅が広い」ということです。
すでに紹介したとおり、土木に関わる資格だけでもたくさんの種類があります。専門性のある分野であれば、その内容に即した実務経験があるかどうかという点も問われます。
一方で、設計は「図面を書く」だけの仕事ではありません。
望まれる姿を、きちんとカタチにする必要があります。そのため役所との折衝もあれば、たくさんの施工業者との調整も必要です。
工事が始まれば、現場作業員とのコミュニケーションも重要です。設計したとおりのものが出来上がるためには、現場のチェックや監督も必須です。大規模プロジェクトであれば、住民向けの説明会も行う必要があります。
このように「求められるスキルの幅が広い」ということも、デメリットの一つだと言えるでしょう。逆に「さまざまな経験を積みたい」という人にはチャンスかもしれません。
5.土木設計に向いている人
ここまでは「土木設計」の概要や、「建築設計」との違い、関連資格の全体像について解説してきました。
実際に土木設計の業界で働くとして、どのような人なら向いていると言えるのでしょうか。土木設計で働くのが向いている人のタイプとして、次の4つを紹介します。
- 土木工学を勉強していた人
- 資格を活かして働きたい人
- 独立・開業も考えている人
- 海外で活躍したい人
5-1.土木工学を勉強していた人
土木設計に向いているタイプの1つ目は「土木工学を勉強していた人」です。
土木設計技術者になる場合、特別な学歴や特別な資格が必須条件になることは稀です。
しかし、仕事を進める際には土木工学の知識が求められます。そのため、すでに土木工学を勉強していた人なら有利に仕事を進めることができます。
土木工学では、コンクリート工学や水理学、土質力学や構造力学などを学びます。まだ学んでいないなら、積極的に学ぶようにしてください。仕事の実務でプラスにはたらくはずです。
5-2.資格を活かして働きたい人
また「資格を活かして働きたい」という人にとっても、土木設計は向いています。
さきほど、さまざまな資格を紹介しましたが、なかでも「土木施工管理技士」や「技術士」の資格があると、就職や転職に有利になります。
また「建築士」や「土木CADインストラクター」もおすすめです。「建築士」はハードルが高いと感じる人でも、「土木CADインストラクター」なら民間資格で在宅受験という手軽さがあります。
詳しいことは、次の記事を参考にしてください。
土木女子(ドボジョ)職人が増加中!人に言えない悩み・就職事情を詳しく解説! |宅建Jobマガジン
5-3.独立・開業も考えている人
「将来は独立したい」と考えている人もいるかもしれません。独立開業を考えている人にとっても、土木設計はオススメです。
たとえば「設計コンサルタント」や「建設コンサルタント」という道があります。建設会社が行うべき「事前調査」や「事業計画の作成」「現場の施工管理」といった業務を行います。
独立開業したいなら、土木設計技術者として実務経験を積みながら、前述したような関連資格の取得に地道に取り組むことです。独立開業を目指したい人は、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。
5-4.海外で活躍したい人
土木設計に向いている4つ目のタイプは「海外で活躍したい」と考えている人です。
土木は国内でも安定した需要があります。しかし人口減少などもあり、国内での需要は限られています。海外に新たな活路を見出す設計会社も増えており、「海外で活躍できる人材」が求められています。
また、2018年8月には「海外インフラ展開法」(海外社会資本事業への我が国事業者の参入の促進に関する法律)が施行されました。
報道発表資料:海外インフラ展開法が本日施行、オールジャパンでインフラ海外展開を推進します!
~国土交通大臣の定める基本方針もあわせて公表されました~ – 国土交通省
海外の空港や鉄道、住宅などのインフラ開発案件が受注できるよう、国土交通省所管の独立行政法人が日本の土木設計会社に対してコンサル支援するというものです。
このように、土木設計技術者の海外出張や海外赴任のチャンスは、より一層増えていくと見込まれています。
6.「土木 設計」のまとめ
土木設計について解説してきました。
ダムやトンネル、道路や橋など、土木設計が取り扱う構造物には「公共工事」が多く、必ずしも身近な存在とは言えません。
今回の記事では、土木設計の内容や仕事の中身を取り上げました。関連資格の多さを見れば、この分野の専門性の高さが理解できるのではないでしょうか。
土木設計として働くメリットやデメリット、この仕事が向いている4つのタイプについても紹介しました。
土木設計に少しでも関心のある人は、それぞれの資格制度を詳しく調べてみることをおすすめします。きっと、土木設計の新たな魅力が見つかるはずです。
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