宅建のマークシートはpdfダウンロード可能!ミスを無くし合格するための注意点も解説
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宅建は四肢択一のマークシート形式の試験です。
マークシートというとすでに慣れている人も少なくないでしょう。しかし、宅建は合格率が15%前後という難関資格です。しっかり内容をチェックして対策を練ることが大切です。
そこで今回は、宅建のマークシートの内容や、「正誤問題」「組み合わせ問題」「個数問題」といった3つの出題形式、そして5つの注意点を紹介します。また最後では、1点でも多く点数を積み上げるためのマークシートのコツも解説します。
宅建は「その1点が取れたか、取れなかったか」が合否を左右します。これを読めば、少しでも高い得点が狙えるようになるはずです。
目次
1.宅建はマークシート形式【四肢択一式】
宅建の試験は、四肢択一のマークシート形式で行われます。マークシートの概要や、見本となるサンプルPDFなどを紹介します。
1-1.マークシートによる出題の形式は?
宅建試験の出題形式について、一般財団法人 不動産適正取引推進機構は次のように説明しています。
■試験の方法
50問・四肢択一式による筆記試験です。
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験 | 宅建試験の概要
出題される問題の数は50問です。1問あたり1点で、合計50点満点となっています。解答の記入に際しては、BまたはHBの鉛筆かシャープペンシルであることが条件になっています。
また解答は1問に1つしかありません。2つ以上マークをすると「ダブルマーク」として不正解になるので注意しましょう。
1-2.マークシートの見本はPDFでダウンロード可能!
宅建のマークシートのサンプルは、PDFファイルでチェックすることが可能です。
上の2つは「見本」なので「実物」ではありません。2つを比較すると「記入上の注意」の表記に若干の違いがありますが、ほぼ実物と同じものと考えて大丈夫です。事前に鉛筆やシャープペンシルを使ってマークの練習をしておくのもおすすめです。
なお「マーク例」として、「良い例」と「悪い例」が列挙されています。悪い例については具体的に8つのタイプが紹介されているので、ぜひチェックしておきましょう。
1-3.名前を漢字で記入するのを忘れずに
マークシートには、事前に「氏名フリガナ」と「受験番号」が印字されています。ただし、名前を漢字で記入する必要があります。
受験生の中には解答に集中するあまり、漢字による氏名の記入を忘れてしまう人もいるようです。忘れないように注意しましょう。
2.宅建のマークシートでの3つの出題形式
今度は、具体的な出題形式について見ていくことにしましょう。宅建試験は四肢択一式ですが、50問すべてが同じ形式で出題されるわけではありません。出題の形式は次の3種類です。
- 正誤問題
- 組み合わせ問題
- 個数問題
それぞれの特徴と対策について解説します。詳しくは以下の記事も参考にしてください。
宅建は問題構成の把握が1発合格の鍵!出題形式・順番・合格点・合格率を解説! |宅建Jobコラム
2-1.正誤問題
主題形式の1つ目は「正誤問題」です。
「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」という形式で問われます。正誤を判断して4つの中から1つを選択するというものです。
「正誤問題」の特徴は、「3つがわからなくても、1つがわかれば正解になる可能性がある」という点です。いわゆる「まぐれ当たり」です。
しかし確実に合格したいなら、4つの選択肢のすべてについて、正しいか誤っているかを見抜ける状態が理想です。
2-2.組み合わせ問題
主題形式の2つ目は「組み合わせ問題」です。
4つの文章があり、「誤っているものの組合せはどれか」「組合せとして、正しいものはどれか」という形式で出題されます。たとえば「イとエ」「アとウ」といった選択肢から解答するという形式です。
「宅建業法」や「法令上の制限」で出題される傾向にあり、最近の出題傾向は次のとおりです。問題数は少ないですが、確実に得点したいならきちんとおさえておくべき出題形式です。
- 2017年:2問
- 2018年:1問
- 2019年:1問
なお前述の通り、「正誤問題」では「まぐれ当たり」も可能ですが、「組み合わせ問題」は複数の文章内容が理解できなければ正解できません。より難易度の高い出題形式だと言えるでしょう。
正誤判定の力を鍛えるには、それぞれの選択肢について正誤を問う「一問一答型の肢別問題集」がおすすめです。「4つのうちから1つを選べ」という問題なら「まぐれ当たり」がありえますが、「一問一答」なら一つひとつについて正誤が問われます。
この形式の問題を繰り返せば、4つの選択肢のすべてについて、正解・不正解を導けるようになります。「その不正解の選択肢は、どこを直せば正解になるか」というところまで即答できるレベルになると、確実に得点できるようになるでしょう。
2-3.個数問題
主題形式の3つ目は「個数問題」です。
4つの文章があり、「正しいものはいくつあるか?」「間違っているものはいくつあるか?」という形式で問われます。また「違反するもの」「違反しないもの」の数を聞かれる場合もあります。
正しい数や間違っている数を指摘することから「個数問題」と呼ばれるようになりました。この出題形式の特徴は、「4つの文章のすべての正誤を見抜くことができなければ得点できない」ということです。
難易度が高く、まさに受験生泣かせの出題形式です。ここ数年では「宅建業法」で出題されることが増えており、次のような出題傾向となっています。
- 2017年:6問
- 2018年:3問
- 2019年:6問
「個数問題」の対策方法は「組み合わせ問題」と同じです。4つのすべての文章の正誤を見抜く力が要求されるため、「肢別の一問一答問題」を繰り返し練習することがおすすめです。
わからない文章があれば確実に理解するようにして、一つひとつの文章を丁寧に理解する習慣を付けるとよいでしょう。
3.宅建のマークシートに関する5つの注意点【ミス予防】
「マークシート形式の試験」は、多くの人がすでに経験済みの形式かもしれません。しかし宅建は、わずか1問の不正解が合否を左右することもある試験です。ミスがないようにしなければなりません。
いくら宅建知識を覚えたとしても、解答の転記ミスをすれば得点は取れません。そこで、ミス予防の観点から注意すべき事項をまとめました。5つの点から解説します。
3-1.鉛筆・シャープペンどちらもOKだが濃さには注意
まず1つ目に注意すべきことは、鉛筆やシャープペンシルの色の濃さです。
マークシートへの記入は、鉛筆でもシャープペンシルでも問題ありません。しかし、BかHBの濃さが求められています。濃さが足りないと、機械がマークシートを読み取る際に「認識エラー」が起きる可能性もあるので注意しましょう。
ちなみにBやHBは「芯の硬さ」に応じて定められた基準で、Bは「Black」、Hは「Hard」を意味します。そのため、BはHBより若干やわらかく、マークシートのような太い線を描くのに向いています。
3-2.マークシート専用の鉛筆やシャープペンシルの活用も
2つ目にチェックしておきたいことは、マークシートの効率を上げるためのツールです。
最近では、マークシート専用の鉛筆やシャープペンシルも人気です。通常の鉛筆やシャープペンシルでも問題ありませんが、こうした新しいツールを活用するのもおすすめです。ここではトンボ鉛筆とぺんてるの商品を紹介します。
3-2-1.マークシート専用鉛筆「トンボ鉛筆・マークシート用鉛筆セット」
まず鉛筆なら、トンボ鉛筆の「マークシート用鉛筆セット」が人気です。鉛筆が3本と鉛筆キャップ3個、消しゴムとミニ削り器のセットで、透明ペンケースも付属します。
鉛筆に使われているのは「超微粒子芯」で、マークシートに塗るためには最適だと言われています。濃い色でしっかりと塗りつぶせる他、軽い力でもしっかりマークができると好評です。
またマークシート用としてだけでなく日常の用途でも使えるため、試験が終わってからも使い続けることができます。
3-2-2.マークシート専用シャーペン「ぺんてる・マークシートシャープペン B 消しゴム 替芯セット」
シャープペンシルなら、ぺんてるの「マークシートシャープペン B 消しゴム 替芯セット」が評判です。1.3mmの太芯で、替え芯も付属します。またピンポイントな部分を消すための薄さ4.5mmの専用消しゴムも付いてきます。
マークシートを塗るのが早くなり、解答時間が短縮できたり、解答作業に集中できるようになったとの声もあります。
ただし、通常のシャープペンシルや消しゴムとは使い勝手が異なるため、事前に慣れておく必要はあります。
なお、フォーサイトの宅建講座では「オリジナル合格グッズ」としてマークシート用シャープペンシルが用意されています。詳しいことは以下の記事を参照してください。
合格をサポート オリジナルの副教材|宅建の通信講座フォーサイト
3-3.枠内にきちんとおさめる
3つ目のポイントは、マークシートを記入する際は「枠内にきちんとおさめる」ということです。
さきほどマークシート見本のPDFファイルを紹介しましたが、「記入上の注意」の欄を見ると、マーク例が絵でまとめられています。「良い例」と「悪い例」が紹介されているので、チェックしておきましょう。
マークシートを読み取るのは機械です。多少は枠からはみ出しても大丈夫のようですが、せっかく正解できても、機械が不正解と認識してしまっては意味がありません。
機械で読み取れないマークシートについては、事務局が人力でチェックしているとの話もあります。しかし、枠内にきちんとおさめるように記入するにこしたことはありません。
また、見直し等で正解をマークし直す際は、前に記入したマークの消し忘れにも注意しましょう。機械が「ダブルマーク」と認識し、得点できなくなってしまいます。
3-4.答案用紙の番号間違いに注意
4つ目に気をつけるべきポイントは「番号間違い」です。問題を見て「正解は3だ」と見抜くことができても、もし誤って「4」にマークをすれば「不正解」になってしまいます。いわゆる「転記ミス」です。
実際の試験では、問題冊子を見て「正解」となる選択肢に丸を付けるわけですが、受験生の中には「複数の問題を解き終えてからマークシートに転記する」という人もいます。
しかしこの場合、1つでも記入がズレると全ての答えで記入がズレてしまいます。
前にさかのぼって修正をする必要がありますが、まとめて消しゴムで消す作業は時間的にもったいないです。また、どこから記入がズレてしまったかを確認する作業も、意外と長いタイムロスになってしまいます。
転記ミスを防ぐためには、マークシート用紙を横に倒し、縦にしてマークするという方法があります。問題冊子をマークシートの横に置き、たとえば問5の解答を転記する際は、問題冊子で問6以降の部分を隠すという方法です。これから確実に問5の欄をマークできます。
また宅建マークシートの楕円は横長ですが、横長の楕円形マークを塗りつぶすのは意外と面倒なものです。しかし縦にすればマークは簡単です。ミスの防止という意味でも、ぜひ試してみてください。
3-5.5問から10問を解いた時点で塗りつぶすこと
5つ目に気をつけるべきポイントは「5問から10問を解いた時点で塗りつぶす」ということです。
先ほど「複数の問題を解き終えてからマークシートに転記する」という方法を紹介しました。受験生の中には、解くたびに問題用紙の正解肢に丸を付け、50問すべてを解いてからまとめてマークするという人もいます。しかし5問から10問くらいにおさえておくのがおすすめです。
まず「転記ミス」のリスクがあります。1問がズレたら、前にさかのぼって修正をしなければなりません。「マークをまちがえてしまった!」という意識は、精神的にも負荷になるはずです。
また宅建試験は2時間で50問を解かなければならず、時間が限られています。「最後にまとめて転記をしよう!」と思っても、もし「転記作業の時間」が無くなってしまえば元も子もありません。
とは言え、1問ごとにマークするというのも面倒なものです。視線を問題用紙からマークシートに移し、そしてまた問題用紙に戻すという流れも、意外と集中力が削がれます。そこでおすすめなのが5問から10問ごとにマークするというやり方になります。
5問から10問くらいで転記をすれば、転記ミスが防げるだけでなく、答えを見直すいい機会にもなります。適度に振り返ることにより、わからなかった問題の正解に気づけることもあるはずです。
4.宅建のマークシートには分からなくても必ず回答を!【1/4確率】
最後に、マークシートの特性を使って得点を伸ばすためのヒントをお伝えします。
宅建試験は四肢択一式のマークシート形式で行われます。つまり正答率は1/4です。答えがわからなくても、マークをしさえすれば1/4の確率で正解するテストです。この法則を利用して点数を伸ばすための鉄則を2つにまとめました。
4-1.わからない問題でも必ずマークしよう!
まず1つ目の鉄則は、わからない問題でも必ずマークするということです。四肢択一式の試験の場合、答えがわからなくても25%の確率で正解になるからです。
マークをしなければ得点できません。わからない問題だからといって、空欄のままにすることはおすすめしません。必ずマークを付けるようにしましょう。
4-1-1.四肢択一式なら正答の確率は1/4!
正解の確率は1/4です。すべてを適当にマークしても、確率的には50問中12問が正解になります。
もしわからない問題に直面したら、その問題は後回しにしましょう。そして最後の残り時間を使って、再チャレンジしてください。
最後の最後までどうしてもわからないという場合は、いずれかにマークをしましょう。1/4の確率で正解します。
4-1-2.合計30点の人でも35点になれる!
もし確実に正解できる問題が30問あったとして、残り20問がわからなかったとします。この場合、その20問にマークをしなければ30点で終わります。
しかし何らかのマークをすれば、その20点中の1/4にあたる5点は「まぐれ当たり」になる可能性があります。すると合計で35点になるため、合格基準点のギリギリのラインに乗ることになります。
- 確実に正解できる問題:30問
- わからない問題:20問(このうち「まぐれ当たり」が5問発生)
- 合計点:35点
合格のためには、一つでも多く正解を増やすことが大切です。わからない問題でも必ずマークするようにしましょう。最後の最後まで可能性を諦めないことが大切です。
4-2.不正解の選択肢を見抜いて、得点確率を上げる!
2つ目の鉄則は「不正解の選択肢を1つでも見抜くことができれば、得点確率を上げることができる」ということです。
もし困難な問題に直面したら「1つでもわかるものはないか?」と自分に言い聞かせてみましょう。具体的に説明します。
4-2-1.不正解が1つ見抜ければ正答率は1/3に!
四肢択一式なので、4つともわからない場合に得点できる可能性は1/4です。しかし、もし1つでも「これは明らかに不正解だ」と見抜くことができれば、残り3つから選択すればよいということになります。
つまり事実上の「三肢択一」状態になります。すると正解率は1/4から1/3に上がります。先ほどの事例で紹介したパターンなら、36点が狙える計算になります。
- 確実に正解できる問題:30問
- わからない問題:20問(このうち「まぐれ当たり」が6問発生)
- 合計点:36点
4-2-2.不正解が2つ見抜ければ正答率は1/2に!
もし4つのうち2つの不正解を見抜くことができれば、正解率はさらに上がって1/2になります。事実上の「二者択一」状態です。すると40点が狙える計算になります。
- 確実に正解できる問題:30問
- わからない問題:20問(このうち「まぐれ当たり」が10問発生)
- 合計点:40点
40点なら、確実に宅建に合格できるレベルです。
もちろん、結果として確率どおりの正解率になるかはわかりません。また厳密に言えば「個数問題」の場合は必ずしもこの法則が当てはまるわけではありません。4つともわからなければ正解できないのが「個数問題」の特徴だからです。
しかし少しでも点数を上げたいなら、ぜひこの視点は覚えておいて損はないでしょう。
5.「宅建のマークシート」のまとめ
宅建のマークシートについて解説しました。マークシートはありふれた形式ですが、難関資格で合格を勝ちとるには、しっかりとした対策が必要です。
宅建に特有のマークシートの内容や3つの出題形式、注意すべき5つのポイントを解説しました。裏技のような手法も紹介しましたが、じっくり勉強することこそが合格に近づくための正攻法です。
この記事を参考に、ぜひ宅建の合格を勝ち取ってください。
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