マンション管理士は独学でも合格できる?おすすめサイト・ブログ・テキストを紹介!
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宅建業界では「宅建」とあわせて有名な資格が「マンション管理士」です。マンション管理のコンサルタント資格として知られ、将来への有望性もあって注目されています。
一方で「マンション管理士」は「宅建を超える難関試験」としても有名です。「独学でも合格できるのだろうか?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マンション管理士の難易度や、合格に必要とされる勉強時間、独学のメリットやデメリット、独学が向いている人・そうでない人、独学を進める上での注意点などを解説しました。
独学を成功させたい人のために、おすすめのテキストや問題集も紹介しています。この記事をヒントに、ぜひマンション管理士の合格を勝ち取ってください。
目次
1.マンション管理士の難易度は?独学可能?
「独学でも合格できるかどうか」を見る前に、まずはマンション管理士の難易度を確認することにしましょう。どれくらい難しいかがわかれば、独学すべきかどうかを判断する材料にもなります。
「マンション管理士」は、1年1回、毎年11月に行われる試験です。難関資格と言われますが、どのくらい難しい試験なのでしょうか。
1-1.合格基準点、合格率、受験者数など
「マンション管理士」は「四肢択一式のマークシート試験」です。宅建試験と同じく全部で50問から構成成され、1問につき1点です。合計50点満点で評価されます。
過去5年間の受験状況は以下のとおりです。合格基準点、合格率、受験者数をまとめました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
---|---|---|---|---|
平成27年度 | 14,092人 | 1,158人 | 8.2% | 38点 |
平成28年度 | 13,737人 | 1,101人 | 8.0% | 35点 |
平成29年度 | 13,037人 | 1,168人 | 9.0% | 36点 |
平成30年度 | 12,389人 | 975人 | 7.9% | 38点 |
令和元年度 | 12,021人 | 991人 | 8.2% | 37点 |
合格基準点は35点から38点、合格率は8%から9%の範囲で推移しています。
1-2.マンション管理士は「宅建」以上に難関の試験
「マンション管理士」の試験は、宅建と同じく、マークシート形式による4肢択一式です。全部で50問あり、1問1点の50点満点となっています。
上の表を見るとわかるとおり、過去5年間の実績を見ると、合格基準点は「35点から38点」で、合格率は「8%から9%」です。
宅建の「15%から17%」という実績に比べると、非常に難易度の高い試験であることがわかります。
なお「合格基準点」は、宅建と同じように毎年変動します。高得点者が多い年は合格基準点も上がり、逆に、高得点者が少ない年は合格基準点も下がるという仕組みです。
ちなみに、資格学校各社が「マンション管理士」試験の難易度をどのように分析しているかについては次の記事にまとめています。ぜひチェックしてみてください。
マンション管理士2019(令和元年)の結果を解説!合格ラインは?数年の推移も紹介!
2.マンション管理士は独学可能?メリット・デメリットは?
ここまでは、「マンション管理士」は600時間を超える勉強時間を要する難関資格ですが、「独学でも合格できるかどうか」が気になる人もいるはずです。今度は「独学のメリットとデメリット」を確認してみることにしましょう。
2-1.独学で合格できる人もいれば、そうでない人も
まず結論からすると、「独学で合格できる人」は存在します。
たとえばツイッター等を検索すると、「独学で合格できた!」という喜びの声をいくつも見つけることができます。
「管理業務主任者とのダブル合格を果たせた!」という人もいます。中には「宅建、マンション管理士、管理業務主任者の3資格を、独学で同時に合格できた!」という、トリプル合格者までいます。
しかし「独学で合格できた」という人がいる一方で、「独学を続けていくのは難しかった」「通学で勉強したからこそ合格できた」という人がいるのも事実です。
独学で合格できる人もいれば、そうでない人もいます。独学にはメリットとデメリットがあり、「向き・不向き」もあるからです。
そこで、独学のメリットとデメリットを詳しく見てみることにしましょう。どちらが良いとか、どちらが悪いということではありません。ぜひ「自分に合った方法」を選択するようにしてください。
2-2.マンション管理士を独学する2つのメリット
まずは独学のメリットを2つ紹介します。
2-2-1.金銭的コストが大幅に節約できる
1つ目のメリットは「金銭的コスト」です。資格学校に通って勉強する場合、以下のような高額な費用がかかります。
- TACの「マンション管理士講座」の場合:¥103,000
- LECの「マンション管理士講座」の場合:¥83,600
しかし独学なら、市販のテキストや問題集、模擬試験の費用などで済ませることができます。
もちろん、通学によって得られるメリットもたくさんあります。しかし「大幅なコストダウンができる」という点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
2-2-2.自分のペースで勉強できる
2つ目のメリットは「自分のペースで勉強できる」ということです。
通学の場合、自宅から教室まで通う必要があります。往復の交通費だけでなく、行きと帰りの移動時間もバカになりません。
また「マンション管理士」で勉強すべき内容は、宅建や管理業務主任者との重複もあります。すでに宅建や管理業務主任者に合格している人が通学する場合、「学習済みの内容も、あらためて聞かないといけない」ことから、負担に感じる人もいます。
しかし独学なら、自分のペースで勉強を進めることができます。すでに知っている分野は省略し、苦手な分野に時間を充てるといった勉強スタイルも可能です。
2-3.マンション管理士を独学する3つのデメリット
今度は独学のデメリットを3つ紹介します。
3-3-1.効果的な勉強方法や学習スケジュールがつかみにくい
まず1つ目は「効果的な勉強方法や学習スケジュールがつかみにくい」ということです。
通学なら「講師からのガイダンス」があります。合格に向けた勉強スケジュールだけでなく、日々どのような勉強をすれば合格に近づけるのか、教えてもらうことが可能です。
しかし独学の場合は講師との交流がありません。効率のよい勉強方法や、理想的な学習スケジュールを教えてくれる人がいないため、自分で調べなくてはいけません。
長期的で計画的なプランニングが難しいこともあり、独学者の中には「無計画な状態」で勉強を始めてしまう人もいます。
2-3-2.自己管理の能力が問われる
2つ目は「自己管理能力が要求される」という点です。
通学なら「全体スケジュール」が事前に定まっています。そのため「いつまでに、どこまで学習すべきか」が明確です。
しかし独学の場合は、自分でスケジュールを決める必要があります。時間的なコントロールは自分で行わなくてはなりません。
また、モチベーションコントロールも重要です。通学なら強制的に通う必要があるためスケジュール通りに勉強が進みます。しかし独学の場合、やる気が出ない時は「勉強しない」ということも可能です。
このように、独学で合格するには、自らを律する「自己管理能力」が必要になります。
2-3-3.わからないことは自分で調べないといけない
3つ目は「わからないことは自分で調べないといけない」ということです。
通学なら、担当講師に質問したり、予備校スタッフに相談をしたりすることが可能です。学習上の悩みがあれば、面談でアドバイスをもらうこともできます。
しかし独学の場合、基本的には「自分で調べて、自分で対応する」ことが求められます。不確かな状況の中で、無理にでも決断しなければいけないこともあるでしょう。
もちろん「ネット上で勉強仲間を見つけて相談する」ということもできるかもしれません。しかし「信頼できる相談相手を見つけなくてはいけない」という問題もあります。
3.マンション管理士の独学が向いている人、そうでない人
ここまで紹介したように、独学にはメリットとデメリットがあります。「向き・不向き」もあるので、結局は「人それぞれ」ということになります。
これらの内容をふまえた上で、「どんな人なら独学が向いているか」を整理してみることにしましょう。どちらが向いているか、ぜひ自己分析しながらチェックしてみてください。
3-1.マンション管理士の独学が向いている人
「独学が向いている人」には、どのような特徴があるのでしょうか。4つのポイントから解説します。
3-1-1.資格試験の勉強習慣がある人
まず「資格試験の勉強習慣がある人」なら、独学が向いています。
もちろん資格の種類によって勉強内容は異なります。しかし、とくに国家試験の場合、とるべき「勉強方法」には共通性があります。たとえば次の点です。
- 試験の内容や、効果的な勉強法を把握する。
- スケジュールをふまえた勉強計画を立てる。
- テキストと過去問を繰り返す。
- 試験前に最終チェックを行う。
「資格の勉強に慣れている人」や「国家資格の勉強習慣がすでに身についている人」なら、すでに「自分なりの勉強法」が確立されているはずです。
たとえ学習内容が「マンション管理士」と類似していないとしても、資格試験の勉強習慣があれば「学習の攻略法」を見つけることができます。勉強習慣の無い人に比べれば、はるかに独学に向いていると言えるでしょう。
3-1-2.宅建に関連する資格や知識、勉強や経験がある人
続いては「マンション管理士」に似た資格や知識がある人です。
たとえば「宅建」や「管理業務主任者」をもっている人なら有利です。「マンション管理士」と出題内容が似ているため(管理関係や民法など)、すでにもっている知識を活かすことができます。
また、たとえ関連する資格をもっていなくても、不動産業界に従事している人なら、きっと勉強内容に親近感を持てるはずです。一般の人に比べれば、学習内容はスンナリと頭の中に入ってくるのではないでしょうか。
3-1-3.自己管理能力に自信がある人
また自己管理能力がある人も、独学に向いています。
合格を勝ち取るためには、しっかりとした勉強の計画を立て、日々の目標に向けて実直に取り組んでいく必要があります。
また、もし「計画がこなせない日」があったとしても、そこで自信を失うのではなく、計画を見直しながら行動を続けていくだけの柔軟性が求められます。
「自分が決めた目標をきちんとこなすチカラ」がある人なら、独学に向いていると言えるでしょう。
3-1-4.まとまった勉強時間がつくれる人
最後の4つ目の点は「まとまった勉強時間がつくれる人」です。
独学の場合、どんな勉強をするべきか、どんな優先順位をつけるべきか、どのテキストや問題集を使うべきかといった点は、自分で調べる必要があります。
また、テキストが自分に向いていないなら、途中で変えることもあるでしょう。勉強方法の間違いに後から気づくこともあるかもしれません。
教えてくれる人が身近にいない分、あらゆることに時間を要します。時間に余裕がない場合、独学には向いていない可能性があります。
独学のメリットの一つは「お金がかからない」ことです。お金がかからない分、もし独学で成功したいなら、十分な勉強時間を準備しましょう。
3-2.マンション管理士の独学が向いていない人
続いては「独学が向いていない人」です。その特徴を4つのポイントから解説します。
3-2-1.資格試験の勉強習慣がしばらく無い人
まずは、資格試験の勉強習慣が無い人です。「勉強習慣がある人」の方が、「勉強習慣がない人」よりも、より楽にスタートダッシュを切ることができるからです。
たとえば「勉強習慣がある人」なら、「気分が乗らない時に、どう自分を奮い立たせるか」といった課題にも慣れていることでしょう。
また「勉強の計画を立てる」「効果的なテキストを吟味する」「過去問を繰り返す」といったことも、すでに資格勉強の経験があれば楽にこなせるはずです。
しかし「勉強習慣がない人」だと、「効率よく勉強するための方法」が体に身についていないため、苦戦することも多くなりがちです。
難関資格であればこそ、計画的な勉強が不可欠です。もし「独学で資格を取る」ということに慣れてない場合は、積極的にプロのチカラを借りるのも一つの方法です。
3-2-2.宅建に関連する勉強をしたことがない人
2つ目は「宅建に関連する勉強をしたことがない人」です。
「マンション管理士」より簡単とされる「宅建」でも、テキストの中には「難しい内容」がたくさんあります。
しかし、マンション管理士は宅建以上の難関資格です。宅建関連の勉強をしたことがない初学者の場合、独学で勉強しようとすると「難しすぎる!」と挫折してしまう可能性もあります。
こうした場合は独学にこだわらず、直接プロの講師から丁寧に教えてもらう方が、より早く内容を理解できるはずです。
3-2-3.自己管理能力に自信が無い人
3つ目は「自己管理能力に自信がない人」です。
独学の場合、自分で勉強の計画を立て、自分で計画通りに勉強する必要があります。自分の習熟レベルをふまえた上で、勉強計画を変更したり、スケジュールの見直しを行ったりしなければいけません。
そのため、「ついつい怠けてしまう」という人や「目標どおりに行動することに自信がない」という人には、独学はおすすめしません。
通学なら、講師からの丁寧な解説があるだけでなく、同じクラスの人たちとの仲間意識も生まれます。「助け合いがあったからこそ、怠けることなく、大いに勉強が加速できた」という人もたくさんいます。
自分のタイプにあった勉強方法を選択することが大切です。
3-2-4.時間の余裕が無い人
4つ目は「時間の余裕がない人」です。もし忙しくて、十分な時間が確保できないのであれば、「一定のお金をかけて、勉強の効率化をはかる」というのもおすすめです。
たとえば「勉強方法がわからない」という場合、独学なら自分で調べる必要があります。なかなか解決策が見つからないこともあるでしょう。
しかし通学ならば、講師やスタッフをつかまえて相談することができます。仲間と話し合うことで、いいヒントがもらえることもあるでしょう。
「勉強慣れ」していない場合、独学には時間がかかります。もし時間が限られているのであれば、一人で独学するよりも、多くの人たちの力を借りながら勉強するのがおすすめです。
4.マンション管理士を独学する際の3つの注意点
マンション管理士の独学について、メリットとデメリットを整理してきました。独学が向いている人もいれば、そうでない人もいます。ぜひ自分の置かれた環境に応じて、選択するようにしてください。
独学をうまく進めるには、前述の「メリット」を活かし「デメリット」をつぶすことが大切です。最後に、マンション管理士を独学する場合に注意すべき3つの点を整理しておきましょう。
4-1.試験の内容、攻略法を知る!
まず1つ目は、試験の内容をしっかり知ること、そして合格するために必要な攻略法をしっかり把握することです。
独学で失敗する人は、計画を立てることなく、ただ闇雲にテキストを1ページ目から読み込んだりします。
そのため途中で、時間が足りないことに気づいたり、効率の悪い勉強をしていたことがわかったりというケースもあります。
事前に試験の内容や攻略法がしっかり把握できていないと、適切な勉強スケジュールを立てることもできません。
また学習内容には、重点的に勉強すべき分野もあれば、そうでないところもあります。試験の傾向や特徴を無視した勉強をしていると、無駄な時間を使ってしまい、遠回りすることにもなりかねません。
独学するなら、まず注意しておきたいのが「試験の内容と、取り組むべきことをきちんと把握する」ということです。
4-2.スケジュール管理とモチベーション管理を!
2つ目に気を付けたいのが「スケジュール管理とモチベーション管理」です。独学の成功には「自己管理」が必須です。
スケジュール管理なら、まずはしっかりと勉強時間を確保すること、試験日から逆算したプランを練ること、スキマ時間を活用することなどが重要です。
また、決めた計画をこなすためには、モチベーション管理も大切になってきます。成績が伸び悩む等のスランプがあれば、自分ひとりだけでは解決できないこともあるでしょう。
しかし、SNS等を使えばオンラインで勉強仲間をつくることもできます。助け合ったり、高め合ったりする仲間もまた、大事な支えになってくれることでしょう。
4-3.手を広げすぎず、やるべきことを集中的に繰り返す!
独学の際に注意すべき3つ目の点は「手を広げすぎない」ということです。
独学だと「今の勉強方法で良いのだろうか?」と不安になることもあるかもしれません。
とくに成績の伸び悩みが続くと、「もっと別のテキストもやるべきでは?」と、新たな問題集に手を出したりといったケースがあります。
しかし大事なことは、まずは今あるテキストや問題集を完璧にすることです。何度も何度も回転させ、わからないことは調べ、そしてまた問題集をこなすという流れです。
手を広げすぎず、やるべきことを集中的にこなすことが大切です。
5.「マンション管理士 独学」のまとめ
「マンション管理士を独学でチャレンジしたい」という人のために、独学でも合格できるかどうか、どんな人なら独学に向いているのか、そして独学を進める上での注意点などを解説しました。
マンション管理士は難関資格ですが、宅建とダブル受験をする人も少なくありません。中には「宅建、マンション管理士、管理業務主任者のトリプル合格」を果たす人までいます。
独学でも通学でも、勉強にはセオリーがあります。合格に必要な勉強時間や勉強のポイント、おすすめのテキストや問題集も紹介しました。ぜひマンション管理士の合格を勝ち取ってください。
マンション管理士に合格してキャリアアップしたい方へ
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