マンション管理士は難易度が高い?合格率・勉強時間・メリットを解説
不動産業界で転職をご検討の方!
宅建Jobに相談してみませんか?
「マンション管理士」はマンション管理のプロを認定する国家資格です。
2001年にスタートした新しい資格のため「知名度」は低いですが、宅建士を中心に「マンション管理士」にチャレンジしようとする人も増えています。「実際の試験の難易度は?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「マンション管理士」の難易度や試験内容、合格に向けた対策についてまとめました。同時に受験されることの多い「管理業務主任者」の難易度も紹介します。
この記事を参考に、ぜひマンション管理士に挑戦してみてください。
目次
1.マンション管理士の試験の難易度は?
続いては「マンション管理士」試験の難易度をチェックしてみましょう。過去5年間の状況や、合格に必要とされる勉強時間を解説します。
1-1.合格基準点、合格率、受験者数など
「マンション管理士」試験の形式は、宅建と同様で、マークシートによる4肢択一式です。全部で50問あり、1問につき1点の合計50点となっています。
過去5年間の状況は次のとおりです。受験者数や合格者数、合格率や合格基準点をまとめてみました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
---|---|---|---|---|
平成27年度 | 14,092人 | 1,158人 | 8.2% | 38点 |
平成28年度 | 13,737人 | 1,101人 | 8.0% | 35点 |
平成29年度 | 13,037人 | 1,168人 | 9.0% | 36点 |
平成30年度 | 12,389人 | 975人 | 7.9% | 38点 |
令和元年度 | 12,021人 | 991人 | 8.2% | 37点 |
合格基準点は「35点から38点」で、合格率は「8%から9%」となっています。
宅建試験の合格率は「15%から17%」なので、それと比べると1/2です。非常に難易度の高い試験であることがわかります。
1-2.必要な勉強時間は?
マンション管理士の合格に必要な勉強時間は、300時間から600時間くらいと言われています。
中には「250時間で合格できた」という人もいますが、すでに宅建や管理業務主任者に合格しているなど、一定の経験や知識のある人に限られているようです。
初学者なら、500時間から600くらいは確保しましょう。宅建なら300時間、管理業務主任者なら250時間と言われているので、その2倍以上の勉強が必要だとイメージしてください。
たとえば、
・平日(月〜金)2時間 × 5日
・土日(土日)6時間 × 2日
という学習計画を組むと「1週間あたりの勉強時間は22時間」となり、半年間=25週間なら、550時間が確保できる計算になります。
マンション管理士試験合格に必要な勉強時間は?いつから始めるのが正解?【宅建との比較も解説】
1-3.宅建と比べると
マンション管理士を「難易度」という点で見ると、宅建の合格率が「15%から17%」であるのに対し、マンション管理士は「8%から9%」です。
また、必要とされる勉強時間が600時間であるのに対し、宅建なら300時間です。
宅建士に比べると「マンション管理士」は知名度が低いため、「宅建士」がサブ的にプラスアルファで取得するようなイメージがあるかもしれません。
しかし「合格率」と「勉強時間」という2つの点から見ると、非常に難易度の高い試験であることがわかります。合格したいなら、本格的に勉強をする必要があります。
2.マンション管理士「2019年試験」の特徴と難易度は?
ここまでは、マンション管理士試験の難易度について全体の傾向を見てきました。実際のところ、前回の2019年試験の内容はどうだったのかを見てみることにしましょう。
資格大手のTAC、LEC、フォーサイトの3社が発表した「試験講評」をもとにして、「2019年試験」の特徴と難易度を探ってみました。いずれも試験日当日の「解答速報」で発表されたものです。
2-1.TACの試験講評
まず資格大手のTACは、2019年のマンション管理士試験について「全体的な難易度は昨年度と同程度」だったと分析しています。
基本論点が多く、過去問で見かける重要論点からの出題が多かったとしています。難問があっても、他の選択肢を見ると過去に出てきた内容が多く、「考えれば正解できる」範囲内だったと解説しています。
過去問をしっかりこなすことができていれば、正解しやすい問題が多かったというのがTACの分析です。
2-2.LECの試験講評
続いて、資格大手のLECの分析を見てみます。
LECでは、2019年のマンション管理士試験について「全体的な問題の難易度は標準的」だと分析しています。
難しい知識が問われる難問や、見慣れない問題が散見されたものの、過去に出題された問題からの知識があれば、正解は導きやすいはずだとしています。
全体的には例年と変わらないレベルだったというのがLECの講評です。
LEC 令和元年度(2019年度)マンション管理士本試験 総合成績表・講評
2-3.フォーサイトの試験講評
最後にフォーサイトの分析も見てみましょう。
TACとLECが「例年通り」としたのに対し、フォーサイトは「全体的な難易度は、やや難しい」と見ています。
ただし、基礎的な問題や過去に出題された問題が多いため、ミスのないように着実に点数を上積みすることが重要だったと解説しています。
また、難問があっても過去問知識があれば正答を見つけやすい傾向にあったという指摘は、TACとLECと共通しています。さらには、一般常識を駆使することで、選択肢を絞り込んで正解を推論できるレベルの問題もあったとしています。
2-4.2019年試験の講評結果からわかること
この3社の講評からすると、2019年試験の難易度は例年通りだったことがわかります。
過去問を繰り返し解き、知識を確実なものとすることが、合否を分ける結果になると見てよいでしょう。
宅建の2倍の勉強時間が必要で、合格率は宅建の半分です。難関試験であることは間違いありませんが、いたずらに恐れる必要はありません。
「過去問を中心に基礎を固める」という「勉強の王道」を行うのが重要であることは、宅建試験と同様です。
3.難易度の高い試験、マンション管理士の合格者の声
マンション管理士を受験して、実際に合格した人の声を紹介します。これを見れば、より合格の実感がイメージできるのではないでしょうか。
まずは、マンション管理士に合格した人の声です。
マンション管理士の合格証届いてた。
宅建士の登録は4万円くらいだった記憶があるけど、マンション管理士は1万円ちょいで士証交付まで出来てリーズナブル。 pic.twitter.com/nsfQodUgN9— おヨかわ(茶捨人) (@YZFR1_SX125R) January 11, 2020
https://twitter.com/ma_saelf/status/1216350651384336388
【マンション管理士】受験申込から必死こいて勉強を始め受験当日には消ゴムを忘れるというハプニングにも泣かされましたが無事に合格しました!マンション管理組合のご相談お待ちしております! pic.twitter.com/UAjcCYgVnP
— 菊間龍一 (@Jack0816) January 11, 2020
また「マンション管理士」と「管理業務主任者」をダブル受験し、同時にダブル合格した人の声もありました。
4.マンション管理士と相性抜群!管理業務主任者の難易度は?
なお「マンション管理士」を受けるなら、同時に狙いたいのが、もうひとつの国家資格である「管理業務主任者」です。
いずれの資格も「マンション管理を取り扱う」という共通性があり、試験の出題範囲も似ています。そのため資格学校が提供するコースも、この2資格をセットにした講座がほとんどです。
ダブルで取得を狙う人は少なくありません。マンション管理士を受験するなら、管理業務主任者にもチャレンジすることをおすすめします。
その相性の良さについて、順番に解説していきましょう。
マンション管理士と管理業務主任者ダブル受験は可能?難易度・おすすめテキストを解説
5.「マンション管理士の難易度」のまとめ
マンション管理士の難易度について解説しました。
宅建に比べると知名度の低い資格ですが、次第に注目されつつある資格です。難易度に加えて、試験の内容や特徴、科目別の攻略方法について、紹介しました。
ダブル受験されることの多い「管理業務主任者」についても取り上げました。この記事内容をヒントにして、ぜひマンション管理士の合格を勝ち取ってください。
マンション管理士に合格してキャリアアップしたい方へ
もし、この記事を読んだあなたが
- マンション管理士資格を取得して給料を上げたい!
- マンション管理士資格を活かして転職をしたい!
- だけど、実際にマンション管理士がどれくらい役立つか分からない
- マンション管理士を優遇している会社はどの位あるの?
- マンション管理士がある無いで内定率はどれくらい違うの?
このような疑問をお持ちでしたら、ぜひ一度、宅建Jobエージェントへご相談ください!
これまで数々の転職を成功させてきた、専任のキャリアアドバイザーがあなた個別の状況に合わせて情報をお伝えいたします。
不動産業界で転職をご検討の方!
宅建Jobに相談してみませんか?