マンション管理士の仕事内容とは?きつい割に将来性なし?【実態】
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宅建合格者が「次に狙う資格」として定番になっているのが「マンション管理士」です。宅建とダブルで受験する人も少なくありません。
しかし、実際に「マンション管理士」がどのような仕事をするのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。また「マンション管理士は仕事がない」と言われます。「仕事の実態が気になる」という人もいるはずです。
そこで今回は、マンション管理士の具体的な仕事内容、年収レベルや求人状況をまとめてみました。
必要な勉強時間や難易度も解説します。この記事をヒントに、ぜひ「マンション管理士」の世界に足を踏み出してみてください。
目次
1.マンション管理士の仕事内容とは?【概要】
マンション管理士は、マンションの維持管理を専門とするコンサルタントです。
たとえば、マンション管理組合をとりまく課題や、区分所有権者間のトラブルを解決することも、マンション管理士の役割の一つです。
「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(第2条5)」を見ると、次のように規定されています。
これをわかりやすく分解すると、次の通りです。
- 管理組合の運営や、マンションの管理を支援する。
- 管理組合の管理者や、マンションの区分所有者の相談に応じる。
- 助言や指導、援助を行う。
つまり「マンション管理士」とは、マンションに関する高度な専門知識をもつ人で、マンションの管理組合の運営やマンション管理全般について、助言や指導などができる人ということになります。
以下の4つの理由が、主にマンション管理士が必要とされる理由です。
- 分譲マンションの増加
- 高経年マンションの増加
- マンション入居者の高齢化
- マンション管理業界におけるトラブルの防止
2.マンション管理士の仕事内容は?【具体的な作業】
今度は、マンション管理士の仕事内容について、より具体的に見てみましょう。
先ほど「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(第2条5)」の内容から、メイン業務として次の3点を紹介しました。
- 管理組合の運営や、マンションの管理を支援する。
- 管理組合の管理者や、マンションの区分所有者の相談に応じる。
- 助言や指導、援助を行う。
マンション管理を担うのは「管理組合」です。管理組合は「マンションの区分所有者全員」で構成されます。しかし、必ずしも組合運営や住宅のプロフェッショナルであるとは限りません。
そのような「管理組合」の運営全般を支援するのが、マンション管理士の主な業務です。「マンション管理に関する総合的なコンサルタント」と考えるとよいでしょう。
具体的には以下のとおりです。
- 一般相談業務(管理組合やマンションの区分所有者など)等
- 管理組合の理事会や総会など、運営面の補助や助言、説明や質疑の代行
- 管理規約、使用細則、長期修繕計画等の素案の作成
- 区分所有者間のトラブル解決に向けての交渉やアドバイス
- 管理会社とのトラブル対応や関係の改善
- 維持管理のコストを適正化するための提案【現在コスト】
- 大規模修繕工事の計画・実施、見直しなどのコンサルティング【将来コスト】
- 管理に関する会計業務の支援
- 居住者の義務違反や、管理費の滞納・督促へのアドバイス
このように、マンション管理士の業務の幅は多岐にわたります。
マンションの維持管理、会計や運営までの業務全般、トラブルの解決や相談、アドバイスなど、まさにマンション管理の「何でも相談員」と言えます。
またマンション管理士は、管理業者がきちんと業務を行っているかをチェックするのも役割です。
仕事内容は幅広く、定型業務は決まっていません。住民に寄り添いながら、あらゆるアドバイスやサポートを行うのが「マンション管理士」の役割だと考えてください。
3.マンション管理士の仕事の実態【仕事が無い?】
マンション管理士は独立開業している例も少なく、「なかなか仕事がない」との声も耳にします。
今度は、マンション管理士の仕事が少ない理由を探ってみることにしましょう。
結論から言うと、本人側と外的要因があります。
3-1.マンション管理士本人の問題
- 営業努力が足りない
- 情報発信が足りない
- スキルアップの努力が足りない
全体的に、本人の努力不足という点です。スキルが足りないのは論外、例えスキルがあっても、認知されていないので仕事がもらえないという点もあります。
3-2.顧客がマンション管理士に仕事を依頼しない理由
もう1つあるのは「顧客となる管理組合の側の問題」です。
- マンション管理に無関心な入居者も多い
- そもそも「マンション管理士」の存在が知られていない
- マンション管理会社から嫌がられることも
管理会社すると「マンション管理士」は煙たい存在です。なぜなら、自分たちの仕事ぶりがチェックされるようになるからです。
管理会社の側から「マンション管理士の導入をすすめる」ということは通常ありえません。また、もし管理組合の中で「マンション管理士との契約」が検討に上がれば、前述のように、管理契約の継続を拒否されるケースもあると言われています。
マンション管理士の仕事が決まりにくいという背景には、こうした事情もあるのです。
ポイントとくにプライドの高い管理会社の場合は、マンション管理士の導入を嫌がる傾向にあるようです。実際にマンション管理士として活躍している事例は「『三度のメシよりマンション管理』深山州のコラム」や「黒いひつじマンション管理士事務所」を、ぜひ読んで見てください。
3.「マンション管理士の仕事内容」まとめ
マンション管理士の仕事について解説してきました。
マンション管理士は21世紀に入ってからできた新しい資格です。知名度が低いため、どんな内容の仕事をするのか、イメージがわかないという人も少なくありません。
しかし詳しく見ると、「社会的使命」を帯びた仕事であること、非常に将来性のある仕事であることが理解できたのではないでしょうか。一方で、まだまだ新たな開拓をしなければいけないステージにあることも事実です。
必要な勉強時間や難易度も解説しました。この記事をヒントに、ぜひ大きなチャンスの開拓にチャレンジしてください。
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