不動産業界に関わる資格取得を応援するWebマガジン

宅建の相続をわかりやすく解説!計算問題の覚え方や過去問の使い方も紹介!

宅建試験(宅地建物取引士試験)には、「相続」に関する問題が出題されます。

「まだ相続とか全然縁がないから、よくわからない・・・」
「遺産の配分を計算で出すんでしょう? 難しそう。」

でも大丈夫!用語を覚えて、計算の理屈を把握すれば、いつの間にか簡単になります。

今回は相続の攻略方法の概要をご説明します。あなたも「相続」で確実に得点しましょう!

この記事を読むと分かること
  1. 宅建試験に出題される「相続」とは?
  2. 相続の関連用語とは?
  3. 遺産分割の計算方法
  4. 具体的な攻略方法

不動産業界で
転職をご検討の方へ!

はじめまして!
不動産業界専門の転職支援サービスを運営している
宅建Jobエージェントです

経験がなくても、資格がなくても大丈夫!
不動産業界で働きたいすべての方をご支援しています。

  1. 専任キャリアアドバイザーが徹底サポート
  2. スマホ1台で気軽に転職相談ができる
  3. 非公開求人含む1,000件以上の中から精査し提案
無料で相談する

1.宅建試験に出題される「相続」をわかりやすく解説

1.宅建試験に出題される「相続」をわかりやすく解説

「相続」の問題は「権利関係」分野に属し、例年1問出題されています。

出題されない年もありますが、2020年試験では「相続」法改正があった関係で、出題が確実視されています。

比較的解答しやすい問題が出るケースが多いですが、2015年のように難しく正答率が低かった年もあります。

不動産の実務でも、売買取引時に相続が関連するケースが非常に多く、基本的なことは覚えておかないとお客様に「頼りないな、この人」と思われることもあります。

2.宅建試験の「相続」と関連用語の意味は?【遺留分・直系卑属・非嫡出子・代襲】

2.宅建試験の「相続」と関連用語の意味は?【遺留分・直系卑属・非嫡出子・代襲】

そもそも「相続」とは、死亡した人の財産を特定の人に引き継がせるためのルールです。

相続の出題は、まず「だれ」が相続できて(=相続人)、つぎに相続する人それぞれが「どれだけ」相続できるのか(=相続分)を問うものです。

相続に関する用語はそのため=「だれがどれだけ」のための言葉と考えて覚えると分かりやすいです。

以下、代表的な相続関連の用語を説明します。

被相続人
相続人
死亡した人=相続される人を被相続人財産を引き継ぐ人を相続人と呼ぶ。
相続人の指定順位は、配偶者と子→直系尊属→兄弟姉妹→特別縁故者の順
配偶者
配偶者は被相続人の妻か夫。
子は実子・嫡出子・非嫡出子・養子の総称。
直系尊属
兄弟姉妹
直系尊属は父母または祖父母のこと。直系尊属の次の相続順位が兄弟姉妹
直系卑属は実子・孫。非嫡出子も認知や養子縁組で直系卑属となる。
特別縁故者 相続人に該当しないが、〇被相続人と生計を同じくしていた 〇無報酬で被相続人の療養介護をしていた。〇被相続人の遺産分割意志があった などで相続が認められる場合がある立場。

上記の療養介護者は相続人に金銭請求も可能(法改正・2019年7月施行)

法定相続分 各相続人の取り分として法律上定められた割合。
被相続人が遺言書を残していた場合、原則としてその内容に従うことになる。
遺留分 相続人に法律上で保障された一定の割合の相続財産のこと。=これだけは権利がある 遺留分の権利があるのは配偶者又は子(※場合によっては直系尊属)に限られる。
相続放棄 被相続人の負債=借金なども含めて、何も相続しないこと。
この他、すべてを相続する単純承認と、資産で負債を返して残りの負債を放棄する限定承認がある。
非嫡出子 法律上の婚姻関係がない男女の間に生まれた子どものこと。以前は「嫡出子の2分の1」の相続分と定められていたが現在は嫡出子と同じ。認知や養子縁組によって相続上の立場は大きく変化する。
代襲相続 相続人が相続より先に死亡などの理由で相続できないときに、その人の子が代わりに相続する制度。
欠格事由 相続の資格をはく奪される事由。相続に関係する法律を犯すような行為=被相続人の殺害か殺人未遂、被相続人の殺害を非告発、詐欺強迫による遺言状の作成等妨害、偽造などを行うと欠格事由となる。
国庫に帰属 遺言もなく、法定相続人もいない場合は、財産は国庫に帰属する=税金と同じ国の財源になる。特別縁故者がいる場合は、その取り分の残りが国庫帰属。
相続時精算課税制度 相続時、遺産に以前の贈与を受けた財産を加えて相続税計算を行う制度。2500万円までの贈与は贈与税非課税。住宅建築・増改築目的の贈与の特例は試験に頻出。

難しい単語が並んでいるようで、目的はシンプルなので、意味が明快なのが相続関連用語の特徴です。

3.宅建試験の「相続」遺産分割の計算問題はこうすればOK

3.宅建試験の「相続」遺産分割の計算問題はこうすればOK

3-1.遺産分割計算の基本

相続の計算問題は、計算といっても電卓を使うようなものではなく、相続の理屈が分かっているかを問うものなので、理屈が分かっていれば暗算でできる問題です。

図表で基本のセオリーを確認してください。

配偶者と子
がいる場合
配偶者 1/2
子 1/2(子に兄弟がいれば1/2を兄弟で均等分け)
配偶者と直系尊属(親)
がいる場合
配偶者 2/3
直系尊属 1/3
配偶者と兄弟姉妹
がいる場合
配偶者 3/4
兄弟姉妹 1/4
(子と直系尊属がいる場合兄弟姉妹は法定相続人にならない)
代襲相続人
の場合
代襲相続人の親の立場=取り分をそのまま引き継ぐ

3-2.例外あり!過去問を例に確認

相続のセオリーを順番に当てはめていけば、相続分の問題は必ず解けます。

欠格事由や代襲など、変化球的な例外に関する知識を問われるケースもあるので、注意しましょう。

過去問の例(相続の承認・放棄)

(2002年 問12)
相続の承認及び放棄に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

  1. 相続の放棄をする場合、その旨を家庭裁判所に申述しなければならない。
  2. 相続人が数人あるときは、限定承認は、共同相続人の全員が共同してのみこれをすることができる。
  3. 相続人が、自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月(家庭裁判所が期間の伸長をした場合は当該期間)以内に、限定承認又は放棄をしなかったときは、単純承認をしたものとみなされる。
  4. 被相続人の子が、相続の開始後に相続放棄をした場合、その者の子がこれを代襲して相続人となる。

 

2002年 宅地建物取引士試験問題

  1. 正しい 相続の放棄をする場合には、家庭裁判所に申述しなければならない。
  2. 正しい 限定承認は、共同相続人の全員が共同してのみこれをすることができる。
  3. 正しい 相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヵ月以内に、限定承認又は放棄をしなければ、単純承認をしたものとされる。
  4. 誤り 相続を放棄した者は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなされる。したがって、その者の子には代襲相続が認められない。

3-3.図に書いてみよう

「相続」「権利関係」分野の設問だけあって、立場の異なる登場人物がたくさん登場します。

その関係性や利益を問われる問題が主体です。図に書いて整理し、答えを導くようにするとよいです。

4.2020年宅建試験「相続」の攻略ポイント【法改正に注意!】

4.2020年宅建試験「相続」の攻略ポイント【法改正に注意!】

2020年宅建試験に「相続」の出題が確実視される理由は、民法の大改正です。

民法の債権法部分が最も要注意ですが、相続法部分も改正があります。改正部分を把握し理解しておくのが、重要な攻略ポイントとなります。

4-1.相続法改正の主な改正事項は大きく次の3つ

1.配偶者の居住権を保護 夫婦の一方が死亡した場合、その他方(生存配偶者)が、夫婦で居住していた建物に引き続き居住することができるよう、2つの居住権を新設。

(1) 配偶者短期居住権:遺産分割が終了するまでの間など比較的短期間に限り、生存配偶者の居住権を保護する。
(2) 配偶者居住権:生存配偶者がある程度長期間(基本的には終身)その居住建物を使用できるようにする。

2.相続された預貯金債権
の仮払い
相続人が、被相続人の遺産である預貯金債権について、一定額までは、他の相続人の同意がなくても、単独で払戻し(引出し)ができるとする制度を新設。葬祭費用や相続税の支払いなどについて遺産分割協議なしに、被相続人の預貯金債権を充当可能に。
3.自筆証書遺言の方式緩和 自筆証書遺言に添付する財産目録(相続財産の一覧表)に限り、財産目録の各ページに署名押印することを条件に、手書き不要に。財産目録のパソコン作成や、預金通帳のコピー添付が可能。

4-2.法改正で過去問の正答が変わっている例が

過去問の回答の変化で、相続でもっとも身近な例といえば、非嫡出子の相続分が嫡出子の1/2であったものが平成29年から嫡出子と同じになっています。過去問の解説で嫡出子の相続分を間違って覚えてしまえば、最悪本番で1点落とすかもしれません。

また、民法関連の設問は法改正の施行前から「民法の条文に規定されているものはどれか。」という形の出題がなされる場合があります。

これは令和2年の場合(令和2年4月1日現在施行されている)という意味となり、改正後未施行の法規は×で、施行後は〇に回答が変わります。

宅建試験の出題はその年の4月1日までに施行された法律が対象となるため、同様に7月施行の「遺言書保管法」に関しては今年の出題の対象外となります。

改正点がどんな風に設問に反映されるかは、法律か宅建試験の専門家でないと難しい部分があります。例えば相続法の改正点3つはどれも、「相続人」「相続分」とは直接関連の薄い項目だけに、予想が困難です。

自分で考えてみるのも勉強ですが、予想問題などをチェックして情報を集めておきましょう。

「自筆証書遺言の方式緩和」【宅建動画の渋谷会】


※昨年分ですが、法改正の捉え方と、2020年の出題予測にしてください。

法律に関することは、自分の人生にも関わってくるものです。もしもあなたに「相続」が現実味のあることだったなら、自分の場合に置き換えて考えてみると、非常に覚えやすくなりますよ。

相続法改正の施行に関する資料です。
民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律・法務局における遺言書の保管等に関する法律 法務省民事局

民法改正の詳細は、こちらの記事もぜひご覧ください。
宅建の問題は民法改正の影響で難しくなる?過去問の正誤が変わる事例も解説!

5.「宅建 相続」のまとめ

宅建の相続をわかりやすく解説!計算問題の覚え方や過去問の使い方も紹介!

以上、「宅建 相続」というテーマで解説をしました。まだ細かいことは覚えきれなくても、「相続」の問題を解いていく流れはお分かりいただけたでしょうか?

 

「宅建 相続」 本記事のポイント
  • 「宅建試験」の「相続」の問題は、シンプルに考えて!暗記で得点できる。
  • 「相続」の問題は「相続人」と「相続分」を常に考えよう。
  • 「相続」は法改正箇所にもしっかり目を通して!
  • 「相続」の問題は図に書き整理して解く習慣を!

現在のお仕事に不満を抱えている方へ

現在のお仕事に不満を抱えていませんか?

いま、あなたがご覧になっている「宅建Jobコラム」の運営会社では、不動産業界専門の転職支援サービスを提供しています。

もし就職・転職を成功させたい!という方がいましたら、「宅建Jobエージェント」までお気軽にお問い合わせください。数々の転職を成功させてきた、あなた専任のキャリアアドバイザーが無料でご相談に乗らせて頂きます。

無料で相談する

不動産業界専門のキャリアアドバイザーと\ 不動産業界専門のキャリアアドバイザーと/あなたが本当に求めていた
理想の働き方に出会おう。

あなたにあった求人を受け取る