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エネルギー管理士の難易度は?合格に必要な勉強方法・時間等を解説

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「エネルギー管理士」は、工場などの生産設備でエネルギーを効率的に利用するために、人員配置が義務付けられた国家資格です。平成18年に「熱管理士」「電気管理士」が合体する形でスタートしました。

「エネルギー管理士の難易度を知りたい」
「合格率、偏差値、受かるための勉強時間は?」
「実務経験は必要?」
「勉強方法や過去問が気になる」
「年収は?仕事はあるの?」

試験に合格すれば資格手当が出て、専門職のため雇用が安定しているのがエネルギー管理士のポジションです。どんな資格なのか、詳細が気になりますね

そこで今回は「エネルギー管理士」の概要を分かりやすく解説します。受験・就職・転職の参考に、ぜひ最後までお読みください。

監修者棚田健大郎

この記事・サイトの監修者

棚田 健大郎

保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

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この記事・サイトの監修者

棚田 健大郎

保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

1.エネルギー管理士とは?

1.エネルギー管理士とは?

「エネルギー管理士」はひと言でいえば省エネの専門家です。電力や燃料などエネルギーを多く使う工場などで、省エネルギー化、地球環境の保全をする役割を果たす人の資格です。

経済産業省資源エネルギー庁では2030年以降のエネルギー情勢について、「安全性」「安定供給」「経済効率性」「環境適合」の4つを基本方針に掲げており、省エネルギー発電・火力発電の効率化と同時に省エネを推進することが基本方針として定められています。

限りある面積の国土で、生み出すエネルギーは有効活用しなければならないのはもちろんですが、省エネが達成できれば経費節減ともなり、企業経営にも良いわけです。

1-1.人材需要の対象

エネルギー管理士は工場の規模によって設置義務があります。製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業5業種の工場において、熱や電気の年間使用料が原油換算で3,000kl以上ある場合は「第一種エネルギー管理指定工場」に指定されます。

指定された工場ではエネルギー使用量に応じて、エネルギー管理士の有資格者を1~4人選定する必要があります。

1-2.仕事内容

仕事内容は、次のとおりです。

エネルギー管理士 仕事内容

  1. エネルギー管理標準の作成業務
  2. 管理標準に従った設備の管理と計画の実行
  3. エネルギーの管理
  4. 報告書の作成
  5. 中長期計画書の作成

省エネルギー計画の作成や実行、最終的な確認までを一貫して行います。

1-3.試験概要

受験する際の受験資格は特にありませんが、免許取得・登録には、1年間の実務経験が必要となります。この実務経験は試験前・試験後を問いません。合格してから積んでもOKです。

この他、実務経験が3年以上あれば、受験ではなく、7日間の認定研修「エネルギー管理研修」を受けて修了試験に合格することで、免許取得が可能となります。

※これは過去の参考データです。法令改正や新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、試験実施日程・方法等に変更がされる可能性がありますので、令和3年以降の受験については、最新の発表を確認してください。

申込期間 5月の中旬から6月上旬~中旬
申込方法 郵便又はインターネット
※インターネットの申込期限は郵便よりも短いため注意
試験日 8月の第1日曜日
合否通知 10月の中旬 通知書を郵送受け取り
試験形式 マークシート方式の筆記試験(穴埋め選択問題)
受験費用 受験料17,000円(非課税)※
※旧制度からの経過措置により、1科目のみの受験は10,000円(非課税)
受験地 札幌、仙台、東京、名古屋、富山、大阪、広島、高松、福岡、那覇の全10ヶ所

1-4.試験科目

受験者は「共通科目」のほかに「熱」「電気」いずれかの分野を選択して受験します。どちらを選択しても、合格後の資格内容は変わりません。

分野 科目 内容 時間配分
【必須共通科目】 エネルギー総合管理及び法規 エネルギーの使用の合理化等に関する法律及び命令、 エネルギーの総合管理 80分
【熱分野】 熱と流体の流れの基礎 熱力学の基礎、流体工学の基礎、電熱工学の基礎 110分
熱利用設備及びその管理 燃料及び燃焼管理、 燃焼計算 110分
燃料と燃焼 計測及び制御、熱利用設備 80分
【電気分野】 電気設備及び機器 電気及び電子理論、自動制御及び情報処理、電気計測 110分
電力応用 工場配電、電気機器 110分
電気の基礎 電動力応用、電気加熱、 電気化学、 照明、 空気調和 80分

なお、試験結果は科目別に合否が出て、受験年から向こう4年間に再受験する場合は、既に合格した科目は免除になります。まとまった勉強時間が取れないのが分かっていて、複数年かけて計画的にチャレンジする人もいます。

出典:第42回エネルギー管理士試験の内容(公式・一般財団法人 省エネルギーセンター)

2.エネルギー管理士の難易度【合格率・偏差値】

2.エネルギー管理士の難易度【合格率・偏差値】

国家資格であり、難易度は、易しいとはいえません。ビルメンテナンス関連では上位資格であり、試験合格は3年の実務経験と認定研修をショートカットして免許を受けるための手段なので、それなりの勉強は必要となります。

ちなみに認定研修の修了試験は資格試験よりやや易しく、研修でポイントが明かされるためか、合格率は50%ほどと、国家試験より高いようです。

2019年度の合格率は23.7%でした。例年合格率は全体の約2割5分前後、20〜28%を推移しています。

年 度 合格率
平成24年  23.3%
平成25年  27.9%
平成26年  21.5%
平成27年  23.3%
平成28年  20.5%
平成29年  23.7%

※資格試験の難易度については、こちらの記事も参考にしてください。

不動産資格の難易度は?取得したら稼げる?転職に役立つ?【宅建のコスパが良い理由】

※文系の人にはちょっと禅問答なつぶやきです。
https://twitter.com/denken_kouryaku/status/1351730258777575424

2-1.電験3種との比較

エネルギー管理士の電気分野は難易度から、電験2.5種と呼ばれたりしますが、合格率を見ると、電験3種の方が合格率ひと桁台と、エネルギー管理士よりも難しいというデータになっています。

合格率比較
年 度 電験3種 エネ管
平成24年 5.9%  23.3%
平成25年 8.7%  27.9%
平成26年 8.4%  21.5%
平成27年 7.7%  23.3%
平成28年 8.5%  20.5%

出題形式で見ても、組み合わせで正解となる電験に対して、エネルギー管理士のほうが空欄を埋めて部分点を取りやすいため、その分難易度が低めになるという意見もあります。

※電験もやはり「過去問」が対策の柱。エネルギー管理士も同様です。

資格難易度ランキングで見ると、偏差値57で、700種の資格のなかで中間くらいの難易度、このランキングでは宅建士と同程度の難易度評価であることを示しています。

資格難易度ランキング 1位~700位(資格の取り方)

3.エネルギー管理士に一発合格する勉強方法・必要時間【難易度】

3.エネルギー管理士に一発合格する勉強方法・必要時間【難易度】

試験は「熱」「電気」に分かれていて、一般的には「熱」を選択した方が易しいと言われていますが、得意分野は人それぞれですし、難易度も資格試験慣れや専門知識の量などで、人によって感じ方が違うようです。

また、将来的に「電験3種」を取得すべく電気の基礎力をつけるために「電気」を選択するという人もいます。

3-1.「熱」の勉強方法

熱分野はこのテキストで基礎をつくりながら過去問チャレンジです。要点がうまくまとまっていて、特に計算問題については初等的な物理の知識しかなくても理解できるよう解説が丁寧です。

※エネルギー管理士試験(熱分野)徹底研究 改訂2版

3-2.「電気」の勉強方法

ラプラス変換を使った自動制御や微積分を使わないと解けない問題を攻略するために、関連部分に必要な数学の学習が必要になります。苦手意識を持たずに取り組みましょう。

※いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖 改訂3版

両分野ともに受験対策として重要なのは以下の点です。

エネルギー管理士試験 対策のポイント①過去問題をベースに勉強する
②隙間時間を暗記に使う
③通信講座を受講する

最低5年分の過去問を繰り返し解くことで出題傾向に慣れるとともに、苦手部分を洗い出して潰すのは、資格試験勉強の基本セオリーですね。

暗記は細かい、単独の事柄の記憶を繰り返し思い出して定着させる必要があるため、通勤通学などスキマ時間を有効に活用し、繰り返し覚えましょう。

エネルギー管理士受験用のテキスト・参考書、問題集は専門書的扱いで発行部数も少なく値段も高めです。総額では熱分野でも電気分野でも25,000円くらいはかかるので、通信講座を受講するのとさして変わらなくなります。

独学のメリットである「安さ」があまりメリットとならないため、時間に余裕のある人は通信講座を利用するのも手です。

過去問は以下の試験公式に10年分の問題と解答が公表されています(解説はありません)

出典:過去の試験問題(公式・一般財団法人 省エネルギーセンター)

3-3.必要時間

「エネルギー管理士」合格までには最短で100時間程度、期間にして3ヶ月~6ヶ月の勉強時間が必要だと言われています。

理数系に強い人=高校で物理などをしっかりやった人、実務経験を先に積んでいる人資格試験勉強経験がある人などは短めの必要時間、諸経験がなく、理数系が苦手な人は1年から3年をかけて取得する場合もあります。

4.エネルギー管理士の年収【難易度に見合うのか】

4.エネルギー管理士の年収【難易度に見合うのか】

エネルギー管理士の平均年収は、所属企業の給与水準、個人の能力によってばらつきはあるのですが、約400〜900万円初任給22万円前後からと言われています。

資格手当も発生し、企業によっては現場手当があるところもあります。諸手当は「持っている」だけでもらえて年収ベースで積み重なると、あると無いでは結構な差となってきます。

4-1.将来性はあるのか?

エネルギー政策にて省エネが推進されている限りは、エネルギー管理士の需要が無くなることはありません。

また、将来的にも太陽光発電ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)といった省エネ設備など今後も需要が伸びると思われる分野がかかわってくるため、今後の見通しも明るそうです。

4-2.転職へ役立つのか

転職のツールとして役立ちます。指定工場では独占業務となり、資格者でなくては出来ない業務もあるためです。ただし転職の場合、この資格単体でなく、電験ボイラー技士など他の設備系の資格とセットで評価される点、意識をしましょう。

エネルギー管理士と関係性の深い仕事に「保全作業員」があります。空調やボイラー管理専門で、電力・熱源管理も業務内容に含まれ、エネルギー管理士の資格があると有利です。

その他、経費削減に関するコンサルティング業務の一環として、知識を生かした仕事が可能です。

4-3.独立・開業に役立つのか

エネルギー管理士の業務内容、独占業務の定義だけで独立開業をするという道は、今は確立されていません。「技術寄りの経費節減とガバナンスに詳しい」点を売りとした経営コンサルタントなどの方法は考えられますね。

5.「エネルギー管理士 難易度」のまとめ

エネルギー管理士の難易度は?合格に必要な勉強方法・時間等を解説

以上、「エネルギー管理士 難易度」というテーマで解説をしました。資格の概要は、理解をいただけたでしょうか?

この資格は、プロパー社員の人が必要に迫られて、講習を受けて取得していたケースが多かったため、新規の求人は欠員か設備規模の拡大が主な募集理由となります。

したがって、転職の武器にするには他の資格と組み合わせ、新卒でのキャリア補填では空きを待って資格手当を狙うというのも正しい「使い方」でしょう。

それから、「研修を受けた方がなんだか楽そうだし、3年働いてから受ければいいんじゃない?」という考え方もあるかも知れませんが、研修と受験では、「勉強をする」度合いが大きく違います。

OJTも大事ですが、会社に入ってから受けるのではキャリアの肥やしにはなりませんし、「机に向かって覚える」効果は、その後の仕事にひと味違う自信をもたらします。

職場での安定したポジションを築く効果も目指し、ぜひチャレンジしてみましょう!

「エネルギー管理士 難易度」 本記事のポイント
  • エネルギー管理士は省エネの専門家。国家試験合格と1年の実務経験で資格取得可能。
  • 資格は3年の実務経験と研修修了でも得られる
  • 試験合格率は25%前後で、難易度は設備メンテ関連の中では高め。
  • 平均年収は400万から900万と、就業先の基準で幅あり。
  • 独占業務あり、将来性もあるが、独立開業は他の資格と組み合わせて売りに!

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出典:第42回エネルギー管理士試験の内容(公式・一般財団法人 省エネルギーセンター)
出典:過去の試験問題(公式・一般財団法人 省エネルギーセンター)

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