土地家屋調査士の難易度は高い?宅建や行政書士との比較も解説!
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「土地家屋調査士の試験は難しいみたいだけれど、合格率はどのくらいなの?」
「学習範囲が広いらしいけれど、どのような勉強方法なら効率よく学習できるかな?」
土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は家屋に関する調査と測量。および登記の申請手続等を代理するなど「不動産の表示」に関する専門家です。
具体的には,建物を新築した場合に建物所有者に代わって建物の表示の登記を申請したり、隣接所有者の立会い等を得て公法上の筆界を確認して測量し、土地所有者に代わって土地の分筆登記をしたりします。
今回は、土地のスペシャリストである「土地家屋調査士」の試験内容について詳しく解説をしていきます。
これから、土地家屋調査士の試験を受けることを考えている方はぜひ、この記事を参考にしてください。
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①AGAROOT(アガルート)|合格率が全国平均10.36%の5.47倍の56.7%!令和2年度試験の初受験者の合格率50%
②東京法経学院|令和2年度の土地家屋調査士試験、東京法経学院合格輩出実績合格者392名中256名輩出(合格占有率65.3%)
目次
1.土地家屋調査士の難易度は高い?
不動産関連資格として注目度が高い「土地家屋調査士」ですが、資格の難易度は高いのでしょうか?
ここでは、土地家屋調査士の資格試験の難易度について、詳しく解説をしていきます。
1-1.合格率は8~9%で難易度は高め
土地家屋調査士の難易度は、はっきり言って「高い」です。
筆記と口述に分かれており、上位400名しか合格できません。合格率は毎年、8~9%のラインとなっています。
合格までの平均受験回数は3回と言われており、簡単に取れる資格ではないのです。
レベルとしては行政書士(合格率10%前後)や宅建(合格率15%前後)より、難易度が高い資格と言えます。
1-2.基準点と合格点が設定されている
土地家屋調査士の資格試験には、筆記試験と口述試験の2通りがあります。
筆記試験の合格者のみが口述試験を受けられるため、まずは筆記試験に合格しなければなりません。
なお、土地家屋調査士の筆記試験には、「基準点」と「合格点」というものがあります。
「基準点」とは、いわゆる足切り点で、択一式と記述式にそれぞれ設定されており、どちらも到達していなければ試験を突破できません。
そして択一式と記述式どちらも基準点を上回り、合計得点が「合格点」に到達していてはじめて、筆記試験合格となります。
1-2.基準点を超えた人の割合
記述式の基準点は、その年の難易度に応じて調整されますが、平均点より5点ほどプラスされることが多いようです。
近年では30点以上を超える受験者が大半になり、6割以上の得点がないと合格できません。
なお、筆記試験には「択一式」と「記述式」があり、最初に受ける試験は択一式です。択一式の突破率は40~50%。この時点で約半分が落とされてしまいます。
無事、択一式を合格した後は記述式を受験しますが、合格率は全体の15%程度です。その中でさらに「合格点」に到達できた人は8~9%しか残っていません。
択一式と記述式の両方の基準点を突破した人のうち、上位から400人になるラインで「合格点」が決められるからです。
2.土地家屋調査士の難易度は高い理由
一般的に、土地家屋調査士の資格試験は難しいといわれています。
ここでは、試験の難易度が高い理由について詳しく解説をしていきましょう。
2-1.足切りがある
まず、第1の理由は「足きりがある」ことです。
筆記試験の「択一式」と「記述式」それぞれにおいて、基準点に達していないと合格できません。
択一式の基準点は通過人数がだいたい約2,000人、記述式は約700人になるように点数が設定されています。
そこからさらに、最終的な人数が400人程度になるようにするため、毎年同じ合格点ではないのが特徴です。
2-2.過去問が少ない分野がある
第2の理由は、「過去問が少ない分野がある」ことです。
特に民法は平成16年以降からしかないので、過去問のデータが蓄積されていません。例年3問しか出題されない上に学ぶ範囲が広いため、法律の初学者には手ごわい存在です。
ここは、ひとまず過去に出題された問題を一つ一つ丁寧に解いていきましょう。そして余力があれば、宅建など他の資格の民法過去問に挑戦することをオススメします。
少しでも多くの民法問題を解いていくことで、問題慣れをしておくのが目的です。ただし、土地家屋調査士試験は「総則」「物権」「相続」からしか出題されません。
あまり手を広げ過ぎずに、肝心の分野に的を絞って学習してください。
2-3.作図問題がある
第3の理由はズバリ、「作図」です。
作図のテーマは毎年違うため、事前の対策が立てにくいといえます。
土地家屋調査士試験を受験するのは文系の方が多いようですが、その場合、図面を描くことに慣れている方ばかりではありません。
問題自体はそこまでレベルが高いというわけではありませんが、得意でない方にとってはハードルが高いといえます。
ここで時間を使いすぎてしまうと、試験時間を有効に使うことができません。
ズレや記入漏れがあると減点対象となりますから、再チェックできる時間を残しておくようにしましょう。
2-4.出題数に対して試験時間が短い
第4の理由は、「出題数に対して試験時間が短い」こと。
「午後の部」は、午後1時から午後3時30分までの2時間30分です。
2時間30分の間に、
- 択一を20問解く
- 土地と建物の2件の申請書を書き、座標値や辺長・面積を求める
- 3つ以上の図(地積測量図、建物図面、各階平面図 etc)を作成する
これらのことを全て終わらせなくてはなりません。出題数がかなり多いため、試験時間が短く感じる方が多いようです。
なかには図面を描けずに終わってしまう方も少なくありません。そのため、土地家屋調査士試験は「スピードが勝負」と言っても過言ではないでしょう。
3.高難易度の土地家屋調査士試験に合格する勉強方法
土地家屋調査士は、簡単に合格できるレベルの試験ではありません。
しかし、一生懸命に勉強をすれば将来は独立開業も視野に入れられます。したがって、メリットも大きいですから努力をしても決して無駄にはならない資格です。
ただし、学習範囲が広いため、効率的に勉強することをオススメします。ここでは、試験に合格するための勉強方法をいくつかご紹介していきましょう。
3-1.過去問を3回以上解く
過去問は資格勉強の王道です。
過去問を何度も解くことによって、その資格試験の問題内容の特徴がつかめるようになります。
特に、不動産登記法は毎年16問が出題されており、過去問の量は十分です。最も重要な科目であり、問題数が多いのでおおいに得点を稼げます。
一方、土地家屋調査士法は、民法と同様に過去問数は多くありません(例年1問しか出題されないため)。もともとの学習範囲が狭いため、過去問をしっかりこなしておけば大丈夫でしょう。
基本的な知識をしっかり身につけておけば問題ないといえます。
3-2.作図問題に慣れる
作図問題は、どうしても不慣れな方が多いようです。
しかし、土地家屋調査士試験では、複数の図面を定規を使って作成しなければなりません。
時間をかけずに正しく作成するのは練習が必要です。ズレや描いていない箇所があると減点されてしまいます。
「知識さえ備わっていれば合格できる」というわけではないのが、土地家屋調査士試験のツラいところです。本番でいきなり描くのは難しいので、かなり練習をしておきましょう。
3-3.予備校に通う
土地家屋調査士試験は法令などの知識だけを詰め込む試験ではありません。
作図の能力も必要なため、独学では限界がある方もいるでしょう。
作図が特に苦手な方は、予備校に行くのも選択肢の一つです。作図の仕方をプロの講師から直接指導してもらえるので、線の引き方やコツなどを時間をかけずに習得できます。
もちろん、土地家屋調査士法など法令関係も効率良く学習できるので、スピーディーに合格したい方は、予備校に通うのも良いでしょう。
4.「土地家屋調査士 難易度」のまとめ
今回は、「土地家屋調査士」の試験内容や合格率について、詳しく解説をしていきました。
土地家屋調査士は、一般企業や土地家屋調査士事務所に勤務する以外にも、その専門性を活かして独立開業することも夢ではありません。
独立開業をして、土地家屋調査士として活躍し年収を上げることも十分可能です。
土地家屋調査士の仕事内容は公共性が高く、不動産登記にかかわる重要な業務を独占できるため、将来性もあるといえます。
今後さらに急増する空き家の筆界特定では、さらなる活躍を期待されている社会意義の大きい仕事です。
不動産関連の資格にご興味がある方は、「土地家屋調査士」にもぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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