管理業務主任者の勉強時間は?最短合格する裏技も解説!
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「宅建ホルダーが、次に狙う資格」として知られるのが「管理業務主任者」です。
試験の内容面で「宅建」と重複する分野もあります。「宅建をもっていれば簡単に合格できるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、本当に合格したいなら、しっかりと勉強時間を確保する必要があります。
しかし「どれくらいの勉強時間を確保すればよいのだろう?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、管理業務主任者に合格するための勉強時間について解説しました。宅建やマンション管理士との違い、合格のための勉強のコツも紹介します。
この記事をヒントに、ぜひ「管理業務主任者」の合格を勝ち取ってください。
目次
1.管理業務主任者合格に必要な勉強時間は約300時間
「管理業務主任者」の試験に合格するためには、約300時間の勉強が必要だと言われています。
しかし、ただ「300時間」と言われても、具体的なイメージがわかないという人もいるかもしれません。
「毎日どれくらいの勉強をすれば合格できるのか」は、試験日に向けて「いつから勉強をスタートさせるか」によって変わってきます。注意点も含め、具体的に説明していきましょう。
1-1.必要な勉強時間のイメージは?
「管理業務主任者」の試験日は毎年12月の第1日曜日です(2020年の場合は12月6日)。具体的に勉強時間をイメージしてもらうため、4つのパターンに分けて計算してみました。
【1日あたりの勉強時間のイメージ】
- 1年前(12月)から開始した場合:365日間:毎日50分
- 半年前(6月)から開始した場合:180日間:毎日1時間40分
- 3ヶ月前(9月)から開始した場合:90日間:毎日3時間20分
- 1ヶ月前(11月)から開始した場合:30日間:毎日10時間
当然ですが、早めに始めるほど1日あたりの負担は小さくなります。余裕をもって合格したいなら、早めに勉強をスタートさせるのがおすすめです。
また300時間という数字は、あくまでも「目安」に過ぎません。たとえば、すでに不動産に関する知識や勤務体験があれば、初心者よりも早くテキストを読みこなすことができるはずです。
管理業務主任者の試験は、宅建やマンション管理士の試験との重複分野も多くあります。そのため、もし宅建等の関連資格の勉強をした経験があれば、もっと短い勉強時間でも合格が狙えます。
1-2【注意】300時間では足りない可能性も
逆に「いままで不動産の勉強をしたことがない」「不動産資格の勉強をするのは初めて」という場合は、300時間では足りない可能性もあります。
合格事例を調べてみたところ、「わずか1ヶ月で合格できた」という人もいます。一方で「600時間もの勉強をして、ようやく合格を勝ち取れた」という人もいました。
「どれだけの勉強時間を確保すべきか」は、自分の不動産知識や不動産経験も勘案した上で検討してみましょう。
参考までに、600時間を確保するなら、以下のようなイメージになります。
【1日あたりの勉強時間のイメージ(600時間の場合)】
- 1年前(12月)から開始した場合:365日間:毎日1時間40分
- 半年前(6月)から開始した場合:180日間:毎日3時間20分
- 3ヶ月前(9月)から開始した場合:90日間:毎日6時間40分
- 1ヶ月前(11月)から開始した場合:30日間:毎日20時間
2.管理業務主任者合格に必要な勉強時間【宅建との比較】
「管理業務主任者」の合格に必要な勉強時間は、平均で約300時間です。
これを「宅建」や「マンション管理士」に必要な勉強時間を比べてみましょう。
2-1.宅建は300時間、マンション管理士は600時間
「宅建」で必要とされる勉強時間は、平均300時間です。これに対して「マンション管理士」の場合は平均600時間になります。
もし、すでに「宅建」をもっているなら、当時の勉強生活を思い出すと良いでしょう。きっと300時間のイメージが取り戻せるはずです。
資格名 | 必要な勉強時間(平均) |
---|---|
管理業務主任者 | 約300時間 |
宅地建物取引士 | 約300時間 |
マンション管理士 | 約600時間 |
2-2.必要な勉強時間の違いは、3資格の難易度の違いも
300時間と600時間という違いには、それぞれの資格の難易度も影響しています。
「管理業務主任者」の合格率は「21.7%から23.8%」で、必要な合格点は、50点満点中「33点から36点」です。また宅建の場合は、「15%から17%」の合格率で、合格基準点は35点前後となっています。
一方で「マンション管理士」の場合、合格率は「8%から9%」と、ガクンと下がります。2倍もの勉強時間を要するのは、この難易度の高さが大きく影響しています。
資格名 | 合格基準点 | 合格率 |
---|---|---|
管理業務主任者 | 33点から36点 | 21.7%から23.8% |
宅地建物取引士 | 35点前後 | 15%から17% |
マンション管理士 | 35点から38点 | 8%から9% |
2-3.ダブル受験やトリプル受験なら、勉強時間を短くすることも可能
ただし、この3試験には出題内容の共通点があります。いずれかの試験に合格していれば、学習経験がある分だけ、より短い勉強時間での合格が可能です。
たとえば、3試験の勉強時間を総合すると「300時間 + 300時間 + 600時間」で合計1,200時間です。しかし試験内容の類似性ゆえ、そこまでの時間をかけずとも合格は十分に狙えます。
詳しいことは、以下の3つの記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
宅建は最短1ヶ月の独学で合格できる!?必要な勉強時間と過去問の使い方を解説!
マンション管理士試験合格に必要な勉強時間は?いつから始めるのが正解?【宅建との比較も解説】
マンション管理士と管理業務主任者ダブル受験は可能?難易度・おすすめテキストを解説
3.管理業務主任者に最短合格する勉強方法【勉強時間】
合格に必要とされる勉強時間について解説してきました。「必要な勉強時間」をしっかり確保することはとても大切です。
しかし、ただ漫然と勉強しているだけでは、学習効果は最大化できません。そこで最後に「管理業務主任者に合格するための勉強のコツ」について、4つのポイントに分けて説明します。
3-1.勉強スケジュールを作る
まず大切なことは「勉強スケジュールを作る」ということです。しっかり計画を立てることができれば、勉強効率はいくらでも向上させることができます。
スケジュールを策定する際は、試験実施日(例年12月の第1日曜日)をふまえて「勉強可能日数」を逆算してみましょう。
「1日あたりに必要な勉強時間」が算出できるので、その上で具体的なスケジュールを考えてみてください。
【1日あたりの勉強時間のイメージ】
- 1年前(12月)から開始した場合:365日間:毎日50分
- 半年前(6月)から開始した場合:180日間:毎日1時間40分
- 3ヶ月前(9月)から開始した場合:90日間:毎日3時間20分
- 1ヶ月前(11月)から開始した場合:30日間:毎日10時間
具体的なスケジュールがあることで、はじめて勉強の目安が見えてきます。もし時間的な余裕がありそうなら、ぜひ他資格とのダブル受験も検討してみましょう。
3-2.過去問とテキストを3回以上解く
続いては「勉強方法」です。勉強方法は人によってまちまちですが、合格者の動向を分析すると一定の共通した傾向があるようです。
基本的には「テキストを繰り返し読み、過去問を何度もこなす」というやり方が、合格のための王道です。回数の目安としては「少なくとも3回以上は繰り返す」と意識してみてください。
たまに「過去問をやるのは、テキストを完璧に理解してから」と考える人がいますが、その必要はありません。テキストの理解が中途半端な状態でも、気軽な気持ちで過去問にチャレンジしてみましょう。
過去問をやってみると、「こういう部分を理解しておかないと得点できないのか!」ということが痛感できます。そしてまたテキストを再読してみてください。以前よりも、はるかに内容理解が進むはずです。
「テキストを繰り返し読み、過去問を何度もこなす」ということで、理解度の向上と記憶の定着が進み、次第に合格へと近づくことができます。
その上で、必要に応じて「模試」や「予想問題」にもチャレンジしてみてください。
3-3.独学でも合格できるのか?
「勉強スケジュール」と「勉強方法」を紹介しましたが、「独学でも大丈夫なのだろうか?」と不安に感じている人もいるかもしれません。
結論からすれば、「独学で合格できた」という人は実際にたくさんいます。
ただし、「独学が向いている人」もいれば、「独学が向いていない人」もいます。それぞれについて解説します。
3-3-1.独学が向いている人
たとえば、すでに「宅建」試験に合格している人なら「勉強を進めるコツ」が理解できているはずです。
また、宅建に限らず「試験慣れしている人」であれば、スケジュール管理や自己管理も慣れているのではないでしょうか。
また「勉強が好き」という人や「自分で調べるのが苦にならない」という人も、独学に向いています。しっかりした勉強時間さえ確保できれば、独学でも充分に合格することが可能です。
3-3-2.独学が向いていない人
しかし「宅建を勉強したことがない」とか「管理業務主任者のような国家資格にチャレンジするのは初めて」という人なら、資格学校の通学クラスに通ったり、通信講座を受講するのをおすすめします。
試験慣れしていないため、「スケジュールを立てるコツ」や「効率よく勉強を進めるコツ」といった点がデメリットになる可能性があります。
また「勉強があまり好きではない」という人も、独学を貫くのは大変かもしれません。しかし、資格学校を利用すれば、効果的な勉強スケジュールを作成してもらったり、講師の助けを得ることもできます。
ぜひ自分自身を振り返り、「どちらの方が、より合格に近づけそうか」を検討してみてください。
3-4.合格するための裏技
最後に「合格するための裏技」を紹介します。
試験に合格するためには、知識を覚えることも大切です。しかし「得点するためのテクニック」や「失点を防ぐためのコツ」が存在することも事実です。
いくつかのポイントを紹介します。
3-4-1.選択肢ごとに○か☓かを書き入れる
1つ目は「選択肢ごとに、○か☓かを記入する」という方法です。
「四肢択一」の問題なら、「ア」から「エ」までのそれぞれについて、正解なら「○」を、不正解なら「☓」を書き入れましょう。マークシートへの転記ミスの防止にもつながります。
また、それぞれの選択肢についてだけでなく、問題文の横にも○か☓かを記入するのがおすすめです。
「正解はどれか?」という問題なら「○」を、「誤っているものはどれか?」という問題なら「☓」を記載しましょう。解答の際の「判断ミス」が減るはずです。
「誤っているものはどれか?」と問われているのに、正解の選択肢をマークシートに書き入れてしまうというミスは意外と起きるものです。しかし、こうした工夫をすれば、ミスを予防することができます。
3-4-2.関係図をメモに書きながら問題を解く
2つ目は「関係図をメモに書きながら問題を解く」という方法です。
管理業務主任者の試験では、人物や物件を示す際、よく「甲」や「乙」という表現が使われます。また登場人物が複数にわたる場合、つい混乱してしまいがちです。
問題文の余白スペースを使って、関係図をメモで図解する癖をつけてみてください。
その効果は「間違いが減る」だけではありません。理解しやすくなるため「解答スピードの向上」にもつながります。
3-4-3.マークシートへの転記は要注意
3つ目は、マークシートへの転記ミスに気をつけるということです。
たまに「全問を解いてから、まとめて一度にマークシートに転記しようとする人」がいます。この方法はおすすめしません。
まとめて転記しようとすると、試験の終了時刻が差し迫った際に「時間が無くて、転記しきれない」というリスクがあります。せっかく問題に正解できても、きちんとマークシートに転記しなければ得点できません。
また、すべてをまとめて転記する場合、仮に1ヶ所だけ転記場所を間違った場合に、すべて消しゴムで消した上でマークし直さなければならなくなります。この時間ロスはもったいないです。
たしかに「解答を問題用紙に記入して、確認してからマークシートに転記する」というのは、ミスを防ぐためには良い方法です。
ただし、まとめてやろうとしないことです。1問ごとに転記しようとすると時間がかかるので、せめて3問程度くらいで転記するようにしましょう。
3-4-4.明らかに正解とわかる問題には印をつける
4つ目は「明らかに正解とわかる問題には印をつける」という方法です。
問題を解く中では「明らかにこれは正解できているはず!」と、自信をもって解答できる問題があるはずです。もしそういう問題があれば、その旨の印をつけておきましょう。
最後に全体を見直しする際は、その問題だけ「見直し対象外」とすれば、見直し時間の短縮化につながります。
なお「絶対に正解のはず!」という問題であったとしても、「もしかしたら単純ミスをしている可能性」もゼロではありません。時間の余裕があれば、これらの問題についても念のため見直しをしておきましょう。
3-4-5.さらなる裏技を知りたい人のために
ここまで4つのテクニックを紹介しましたが、「もっと知りたい!」ということであれば、おすすめの書籍があります。
それが「スラスラ解ける!マンション管理士・管理業務主任者ウラ技合格法〈’16年版〉」です。
本書では、管理業務主任者とマンション管理士についての「裏技」がまとめて取り上げられています。
管理業務主任者だけでなく、宅建士やマンション管理士、行政書士のすべての試験について、見事に一発合格した著者がまとめたものです。
残念ながら「2016年版」なので内容として古い点も目立ちます。最新法令に対応していないのがネックですが、もし単純に「裏技テクニックを知りたい」ということであれば、参考になる点があるはずです。
4.「管理業務主任者の勉強時間」のまとめ
「管理業務主任者の勉強時間」について解説しました。
「管理業務主任者」の合格に必要な勉強時間は、約300時間です。しかし漫然と勉強しているだけでは合格は勝ち取れません。
今回の記事では、必要な勉強時間に加えて、スケジュールを立てる重要性や勉強のコツ、ダブル受験すべきかどうかの判断基準、ちょっとした解法テクニックについても解説しました。
この記事をヒントにしながら、充分な勉強時間を確保した上で、試験にのぞんでください。
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