不動産鑑定士は就職難?未経験・学歴・年齢別の転職についても解説!
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「賃貸不動産経営管理士」は「3大国家資格」と呼ばれるくらい難関だけに、合格すると将来安泰なのでしょうか?
「不動産鑑定士はどんなとこに就職できるの?」
「年齢と転職は?合格したら40代でも仕事はある?」
「どこで仕事を探せばいいの?求人情報や説明会は?」
「年収や資格の将来性が知りたい!」
どの業界もご多聞にもれず、実質不況です。ハイクラスの仕事でも、影響は受けています。そんな中で、鑑定士の資格があれば、安定して働けるのでしょうか?
ということで、「不動産鑑定士」の就職について見ていきましょう。受験のモチベーションにつながる事がらですので、ぜひ最後までお読みください!
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目次
1.不動産鑑定士の就職先とは?就職活動の方法は?
不動産鑑定士は、資格を取得すれば鑑定会社以外にも就職先の選択肢は比較的多いと言えるかもしれません。以下が就職先の大きな分類です。
不動産系 | 不動産鑑定事務所・不動産会社(ディベロッパー)・不動産管理会社 |
---|---|
金融系 | メガバンクの担保評価部門・信託銀行の信託部門・REIT(不動産投資信託)を扱う証券会社・監査法人 |
その他 | コンサルティング会社・公務員 等 |
このように書き出すと、未来は明るく見えるのですが、それなりに障壁の実態はあります。
まず、試験合格後すぐに就職できるのではなく、実務修習をする必要がある点に注意しましょう。この修習期間に高い年収を取れる例は極めて少ないです。
また、実は上の表の業種がどんな人にも門戸を開いているわけではありません。せっかく長い間時間をかけて取得する資格ですし、最初から「最終的に何をしたいのか?」という点から逆算して就職を検討する必要があるのです。
不動産鑑定をやりたい
鑑定業務をキャリアのメインにするなら、「鑑定士事務所」への就職を狙います。特に新卒などの、年齢が若い人は修習期間からそのまま働くケースも多く、かりに将来的に独立した場合にも、今までの会社の流れで仕事を継続します。
幅広く不動産について学びたい
大手不動産会社の鑑定部門にも鑑定士の需要はあるのですが、これは各社の方針次第で、「外注の先生に頼んだ方が良い」という考え方の企業もあります。この鑑定部門の道はなるべく若いうちに応募した方が良いという意見もあります。
コンサルティングをやりたい
鑑定業務よりも、その結果をもとに「いかに不動産を有効活用するか」にも求人ニーズがあります。コンサルティング会社や信託・REITの金融系企業です。この分野は、現状の鑑定士の就業先としては一番将来性があります。
仕事の方向性で就業先を分類すると、以下のようになります。
鑑定業務 | 鑑定会社・不動産会社の鑑定部門・個人鑑定事務所・信託銀行 |
---|---|
コンサル・資産評価 | 不動産会社・証券会社・資産運用会社・ビジネスコンサル会社・銀行・都道府県庁・大企業の財務部門 |
求人を探す・就職活動の方法
鑑定士の求人情報は「不動産営業募集」のように、求人情報に大量に出てはいないですが、自分から攻めの姿勢で探せば見つかります。以下は基本的な求人窓口です。
※業界団体の「日本不動産鑑定士協会連合会」の求人ページに、就職情報があります。(求職者情報登録あり。閲覧は誰でも可)
求人情報一覧(公益社団法人 日本不動産鑑定士協会連合会)
※月刊不動産鑑定など専門誌に求人情報が掲載されます。協会連合会と重複しない情報も多数あるそうです。
※資格予備校のTACもセミナーや合格後の就職相談会を開催しています。
仕事探しや探した求人についてですが、「どんな会社がいいの?」「どうすれば採用されやすい?」「自分に向いている?」「自分のキャリア志向に合っている?」など、専門的な意見を参考にしたい状況になります。
その際はぜひ一度、当宅建Jobエージェントへご相談ください。
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2.不動産鑑定士の就職に学歴・年齢・性別は関係ある?【未経験40代でも可能か】
不動産鑑定士に年齢などの受験資格制限はありません。
しかし40代にもなると、未経験の場合「前職でよほど大きな実績を残している」「前職と鑑定士との組み合わせて強みになる」などがない限り、就業は難しくなってきます。
年齢が上がれば上がるほど、就職は難しいのは事実です。修習の受け入れは30歳前後を上限としているところがほとんどですし、年齢の高い修習生は、教える方も敷居が高いには違いありません。
学歴に関しては、銀行などを除けば年齢が若い場合は関係ないケースも多くあるようです。
年齢が高めの人は最初から宅建、マンション管理士、管理業務主任者など他の資格、およびその実務経験と鑑定士を組み合わせていくことで就職に有利に転じます。
不動産系資格よりも、組み合わせて最も強いのは税理士や会計士です。この2つと鑑定士がセットになると、相続や資産評価の部分で専門性が高まり、顧客の信頼度がアップできるからです。
女性の就業はどうでしょう?女性の就業率とは違うのですが、まずなり手の比率として、以下は論文試験合格者の男女比です。
年度 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
令和4年 | 113 | 30 |
令和3年 | 113 | 22 |
令和2年 | 116 | 19 |
令和元年 | 101 | 20 |
平成30年 | 107 | 10 |
出典:合格者の属性等について(令和4年不動産鑑定士試験論文式試験)
出典:合格者の属性等について(令和3年不動産鑑定士試験論文式試験)
出典:合格者の属性等について(令和2年不動産鑑定士試験論文式試験)
出典:合格者の属性等について(令和元年不動産鑑定士試験論文式試験)
出典:合格者の属性等について(平成30年不動産鑑定士試験論文式試験)
※最大手鑑定事務所に勤めている女性の方のインタビューです。
不動産鑑定業界にニューウェーブ 鑑定評価だけではない不動産鑑定士の世界。新たなフィールドがあなたを待っています!(TAC)
※不動産系資格の比較は、こちらの記事もぜひご覧ください。
不動産資格の難易度は?取得したら稼げる?転職に役立つ?【宅建のコスパが良い理由】
3.不動産鑑定士は就職難なのか?将来性は暗い?
「安定して需要はある」と言われてきましたが、都市部は安定して仕事があるものの、地方の仕事が減少傾向にあります。
背景として、もともと税理士や司法書士に比べると市場規模が小さい上に、不況の影響で国や地方公共団体から「公的評価」を発注される金額も減少傾向にあものです。
将来性がないと言われ始めたことは受験者数の減少など明らかに反映されつつあるのですが、景況も、不動産市況も、アップダウンするのが当たり前のものです。それも、不動産市況は比較的短いタームで上下するものです。
そこに左右されないという意識も持ちながら、現状ではどんなチャンスがあるのでしょうか?
鑑定士の業務としては、「鑑定」よりも「コンサルティング」の役割を求められる機会が増えています。
そこで、単純に不動産を鑑定する部分よりも、それを「どう有効活用するのか提案する力を持つ!」という意識で職を求めるのが重要になってくるでしょう。
鑑定の部分は、ビッグデータを元に判定するAIが進出してくる可能性が言われています。
しかし、不動産の価格は数値に出来る以外の定性的な部分(近隣の状況や歴史的経緯ほか)に価格決定要素が左右されること、ビッグデータの収集に関する利害や規定が未決なため、まだ見通しが立たないと考えられます。
しかし、鑑定士が待ちの姿勢で安定している時代は終わっています。現時点でも、むかしより求められる能力は増えてきています。サラリーマン鑑定士であったとしても、知識や情報を常にアップデートしていく気持ちが必要になってくるでしょう。
4.「不動産鑑定士 就職」のまとめ
以上、「不動産鑑定士 就職」というテーマで解説をしました。就職の状況や手段、心がけについて理解をいただけたでしょうか?
現状を嘆く意見もたくさんありますが、取得が大変な資格である分、ちゃんと活かしどころはあると言っていいでしょう。
目的は試験に合格するだけでなく、身につけた知識を活かして仕事に取り組むことですし、結局それに対する意識=「〇〇に使ってやる!」が就職を左右します。実務の前にしっかり勉強ながら考えておきましょう!
- 賃貸不動産経営管理士の就職は、鑑定が縮小、コンサルが拡大傾向。
- 求人は協会や業界紙の情報の他、予備校の説明会などもある。
- 就職は若いうちが有利。転職組は他の資格を組み合わせてパワーアップを。
不動産鑑定士に合格してキャリアアップしたい方へ
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- だけど、実際に不動産鑑定士がどれくらい役立つか分からない
- 不動産鑑定士を優遇している会社はどの位あるの?
- 不動産鑑定士がある無いで内定率はどれくらい違うの?
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