ザイマックスは不動産の運営や管理を中心に、さまざまな不動産サービスを提供する総合不動産会社です。2000年にリクルートから分離・独立して生まれました。

不動産の総合マネジメントサービス会社としては国内最大級の規模を誇る会社です。また、法人会員制のサテライトオフィスサービス「ZXY（ジザイ）」を運営していることでも知られ、この事業では首都圏で最大級となっています。

もし「不動産の世界で活躍したい！」と考えているなら「ザイマックの年収」は気になるテーマではないでしょうか。とは言え、なかなか具体的なところまではデータが公開されていないものです。

そこで今回は、ザイマックスの年収について斬り込んでみました。平均年収や、年収構造の仕組み、職種や学歴による違いを調査しています。またザイマックス社員からの口コミ情報もピックアップして紹介しています。

この記事を読めば、ザイマックスの年収事情が見えてくるはずです。また転職は年収だけで決めるべきものではありません。そこで記事の最後では「ザイマックスへの転職をオススメする人」についても紹介します。ぜひ参考にしてください。

ザイマックス｜わたしたちは日本株式会社の不動産部をめざします

1.ザイマックスの平均年収

ザイマックスの年収を分析していくにあたり、まずは「全体の平均値（平均年収）」をおさえておきましょう。

まず、ザイマックスは株式公開をしていないため、実際の平均年収は開示されていません。口コミ情報から推測するしかないのですが、OpenWorkの調査によれば、ザイマックスの平均年収は555万円となっています。

これは、合計53人の正社員から寄せられた回答（320万円〜1,200万円）を平均化した数字です。そのため、ごく一部の社員の平均年収でしかないという点は留意しておいてください。

出典：ザイマックスの「年収・給与制度」 OpenWork

1-1.平均年収に関する口コミは？

ザイマックスの年収について、社員はどう感じているのでしょうか。いくつか口コミ情報をピックアップしてみました。

「普通。 学歴の高い社員が多いが、決して額面は高いとは言えない」
「営業職だからといって売上に報酬が比例するわけではない」
「マネージャーになるまで（入社8〜10年目超）は年間数千円程度の昇給しかない」
「実力が必ずしも反映されるような感じはしない」
「管理職以上は残業代は付かない。また、あまり大きな差が開かない給与体系となっている。業態からすると悪くはないが、在籍している人材に対してという意味では低い方かもしれない。上場企業の中の低い方といったイメージ」

出典：ザイマックスの「年収・給与制度」 OpenWork

これらは、口コミ情報の一部に過ぎません。しかし全体的に見てみると「年収が低い」と感じている人が多い印象です。

1-2.競合他社との違い

ザイマックスの平均年収は555万円となっていますが、この数字は業界全体から見て、高いと言えるのでしょうか。競合他社との違いを見てみましょう。

主要な不動産企業の平均年収を抽出し、金額の高い順に並べてみました。

企業名	平均年収
ヒューリック	1,708万円
三菱地所	1,247万円
東京建物	1,019万円
野村不動産	1,011万円
プレサンスコーポレーション	845万円
住友不動産	817万円
大京	744万円
阪急阪神不動産	715万円
コスモイニシア	694万円
三井トラスト不動産/a>	610万円
ミニミニ	461万円
エイブル	386万円

出典：検索結果: 年収 – 宅建Jobマガジン

前述のとおり、OpenWorkの調査によれば、ザイマックスの平均年収は555万円となっています。全体的に見ると、高い水準にあるとは言えないことがわかります。

2.ザイマックスの平均年収の内訳・仕組み

ザイマックスの平均年収と、競合他社との違いについて見てきました。今度はザイマックスの年収の内訳や仕組みについて、より詳しく見ていくことにしましょう。

2-1.賞与

ザイマックスの賞与は、年2回です。6月と12月に支給されます。

なお定期昇給についても年2回となっており、実施されるタイミングは4月と10月です。

2-2.各種手当

ザイマックスの手当には、以下のようなものがあります。

1. 通勤手当（全額）
2. 残業手当（超過勤務手当）
3. 資格手当
4. 指定資格取得時の報奨金

なお「住宅補助」はありませんが、入社後に転居を伴う異動となった場合には適用されているようです。

賞与や手当など、詳しいことは以下の採用ページを参照してください。

ザイマックスグループ

3.ザイマックスの平均年収【年齢・職種・役職・学歴別】

ザイマックスの平均年収の内訳や仕組みについて概観してきました。今度は、さらに詳しく、以下の3つの切り口から分析してみることにしましょう。

1. 年代・役職別
2. 職種別
3. 学歴別

3-1.年代・役職別

まず、年代や役職別についてですが、データはあまり開示されていません。

ザイマックスが公式に開示しているものとしては、以下の2つがあります。

■ザイマックス／施工管理（中部）の場合

• メンバー（28歳）：430万程度
• マネージャー（35歳前後）：700万程度

出典：ザイマックスグループ

■ザイマックス関西／施工管理（経験者）の場合

• 想定年収　400万～600万円
• 35歳課長代理：550万円
• 40歳マネジャー：700万円

出典：ザイマックスグループ

3-2.職種別

続いては「職種別」です。これは公式の情報ではなく、前述のOpenWorkの調査を用いています。合計53人の正社員から寄せられた回答を平均化したものです。

• 営業（21人）：554万円（350万円〜1,000万円）
• マネジメント（8人）：548万円（413万円〜750万円）

また、doda（デューダ）に掲載された求人情報によれば「技術職・専門職（建設・建築・不動産・プラント・工場）」の年収モデルとして、以下のような年収が掲載されています。

■ビルメンテナンス（商業施設・店舗・オフィス）
・年収342万円／未経験入社2年・電工二種取得
・年収450万円／経験5年・電工二種・ビル管・電験三種所持
・年収700万円／経験20年・電験二種所持（選任経験あり）
※残業月15時間想定
出典：株式会社ザイマックスの平均年収、年間給与所得情報 － 転職ならdoda（デューダ）

3-3.学歴別

今度は「学歴別」の違いを見てみましょう。総合職の新卒採用を例に見ると、初任給は次のようになっています。

• 大学院卒基本給月給：230,000円
• 大学卒基本給月給：221,000円

※東京都勤務の場合（2023年度予定）

そして、時間外勤務20時間の場合、月給のモデルケースは以下の通りです。

• 大学院卒：265,000円
• 大学卒：254,000円

※時間外手当は全額支給

詳しいことは以下のページを参照してください。

グループ総合職 ザイマックス | ザイマックスグループ新卒採用サイト

4.ザイマックスへの転職をオススメする人

ここまでは、ザイマックスの年収について、さまざまな観点から分析してみました。ここまで読んできて「ザイマックスへの転職に興味がある」という人もいるかもしれません。

しかし、どんなに年収が魅力的であっても、「働きやすさ」や「働きがい」など、自分との適性や「向き・不向き」についても考えておく必要があります。

ザイマックスには、どんな人が向いているのでしょうか。「ザイマックスへの転職をオススメする人のタイプ」として、以下の2点を解説します。

1. 若いうちから責任感ある仕事がしたい人
2. 特に大きな金額を動かしたい人

4-1.若いうちから責任感ある仕事がしたい人

ザイマックスに向いているタイプの1つ目は「若いうちから責任感ある仕事がしたい人」です。

冒頭で紹介したとおり、ザイマックスはリクルートから分離独立するかたちで誕生した不動産総合マネジメント会社です。

リクルートの文化は、今日のザイマックスにおいても健在のようで、社員には「強い当事者意識」をもつことが求められる傾向にあります。みずから「やりたい！」と名乗りあげれば、積極的に任せてもらえる土壌があります。

たとえば口コミでも、以下のような声がありました。

「入社後1年もすれば自分の最良で仕事を任せてもらえるため、人によっては非常にやりがいがあると思う」
「早い段階から色々な業務を任せてもらえる」
出典：ザイマックス 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork

4-2.特に大きな金額を動かしたい人

ザイマックスに向いているタイプの2つ目は「特に大きな金額を動かしたい人」です。

ザイマックスは、不動産の総合マネジメントサービス会社としては国内でも有数の規模を誇る会社です。また、「ZXY（ジザイ）」という法人会員制のサテライトオフィスサービスも運営していますが、これも首都圏では最大級です。

こうしたことから「動かせる金額が大きい」という特徴があります。「とにかく大きな仕事がしたい！」という人なら、大いにチャレンジできる環境があると言えるでしょう。

またザイマックスのキャッチコピーは「日本株式会社の不動産部を目指す」となっています。また「不動産を起点に、新しい”ビジネス”の仕組みを創出する」ことが掲げられています。

既存の不動産業のモデルにこだわらず、新しい挑戦をしていきたいという人なら、ザイマックスの環境は大いに活かせるのではないでしょうか。

5.「ザイマックスの年収」のまとめ

ザイマックスの年収について解説してきました。

記事を読むとわかるとおり、不動産業界の中では、それほど高い年収レベルにあるとは言えません。しかしザイマックスの魅力の一つは、リクルートから分離・独立して生まれた会社であり、そのカルチャーが残っているという点です。

また、不動産の総合マネジメントサービス会社としては国内トップクラスにあり、新しいことで思い切りチャレンジしたいという人なら、ぜひ検討すべき会社と言えそうです。

公開情報が少ないため、口コミ情報もふまえてまとめました。ザイマックスに興味をもった人は、会社のホームページを読み込むなど、さらなる調査をオススメします。

記事の最後では「ザイマックスへの転職をオススメする人」についても紹介しました。転職先を選ぶ上では年収も重要です。しかし年収だけで決めるのではなく、自分に合っているかどうかという視点も忘れないようにしてください。

今回の記事が、皆さまの転職成功のために参考になればと願っています。なお、ザイマックスの公式サイトは以下のとおりです。こちらもぜひ参考にしてください。

ザイマックス｜わたしたちは日本株式会社の不動産部をめざします

ザイマックスへの転職に興味がある方へ！

ザイマックスへの転職にご興味があるという方は、宅建Jobエージェントまでご相談をしてみてはいかがでしょうか？

宅建Jobエージェントは不動産に特化した転職エージェントで、信頼できるきちんとした企業の求人を多数保有しております。

プロのキャリアアドバイザーが親身になって、面接対策や志望動機の書き方まサポートしますので、不動産業界は初めてという方でもご心配には及びません。

登録やご相談は一切無料ですので、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。