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ハウスメーカーの仕事はブラック?ヤバい会社の特徴やホワイト企業の探し方を解説!

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ハウスメーカーといえば、不動産業界の中でも労働時間が長く、体育会系な上下関係のイメージがありますね。

反面、実力次第で20代でも年収1千万円を稼げる仕事でもあります。どのような点でブラックと言われるのでしょうか。気になりますね?

「ハウスメーカーはブラックなの?
「どんなところがブラック?」
「会社や職種などによって違いがある?」

そこで今回はハウスメーカー ブラックというテーマで解説します。転職や業界情報の参考に、ぜひ最後までお読みください。

監修者棚田健大郎

この記事・サイトの監修者

棚田 健大郎

保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

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この記事・サイトの監修者

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保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

1.ブラック企業とは?【ハウスメーカー】

1.ブラック企業とは?【ハウスメーカー】

まず、ブラック企業とはそのようなものなのでしょうか?

ブラック企業の定義を整理すると、ハウスメーカーでもよくある特徴が並びます。

賃金 給料や残業代が低い、支払われない
・契約書や就労規則にはない給料の減額がある
・不明確な給料明細からの天引き
・業績や売上は上昇しているのに昇給がない
・賞与が年齢と共に減少する
労働時間 残業時間が月に80時間を超える
最低で53日間の休日がない
・休憩時間がない
・始業前、退社後など時間外の強制拘束がある
・労働時間と認められない労働がある
人間関係等 ・「洗脳」や「自己都合退職」に追い込む
・セクシャル・ハラスメントの被害
危険な状況で作業させる
・労働災害をごまかす
労働条件 名ばかり管理職にする
・評価が不公平
・大量採用・大量離職
不当解雇
・退職させてくれない

1-1.賃金

給料が安くサービス残業が多い、経費を自腹で持つ必要がある、手当が少ないなど、収入に直接影響の高い部分での待遇に問題があります。

平均年収だけで見れば、一部の人が大きく稼ぐハウスメーカーの金額は高めに出ることが多いですが、稼げない営業の人や、事務などの一般職の方は、別体系です。

雇用契約時と実際に働き出してからで、待遇に違いがある場合などにも要注意です。

国税庁の調査で、不動産業界全体の平均年収は423万円、賞与は48万円となっており、男性は平均年収521万円で賞与64万円に対し、女性は303万円で賞与28万円となっています。

出典:民間給与実態統計調査

1-2.労働時間・休み

仕事量が多く、ノルマも高めに設定されているほか、遅くまで会社にいることが習慣化していて、先輩より先に帰れないなど、ほとんど意味のない長時間労働も存在します。

社員の心身の健康や、無駄なサービス残業がチェックできないのがブラック企業の特徴のひとつです。

1-3.人間関係

ブラック企業では「上司の言うことは絶対」「仕事ができないと強い調子で詰められる」「意味のない罰を与えられる」「密告や足の引っ張り合いがあり、社内の雰囲気が最悪」などの状況が横行します。

パワハラ、セクハラなどだけでなく、会社の上層部とつながった仲良しグループが、それ以外の社員を排除したりいじめたりするなどの、大人の社会とは思えない例もあります。

社内の人間関係は、社員の定着率に大きく影響するため、それも離職率が上がる原因となります。

1-4.労働条件

諸手当や福利厚生の待遇が悪いと、給与以外のトータルな生活レベルに影響します。

社員の立場で考えないで、辞めたら代わりを雇えばいいという意識で、結果として採用や教育に膨大な経費を垂れ流してしまうブラック企業が多いです。

1-5.離職率

このような状況を背景に、「ついていけない人」「考えていたのと違う人」が退職を繰り返すため、規模拡大のためと称して絶えず求人を行っている企業は、ブラックの場合があります。

離職率は、すべての企業が発表するわけではないので指針にはなりませんが、「離職率が高いから新規募集」ということになりますね。

ちなみに不動産業界の全業界の平均離職率は14.6%の一方で、不動産業界の離職率は13.7%となっています。

※関連記事
不動産業界の離職率は高い?低い?職種ごとに違う理由を解説

2.ハウスメーカーがブラックと言われる理由

2.ハウスメーカーがブラックと言われる理由

ブラック企業の特徴に、不動産販売業界ならではの事情も加えると、以下のような状況が生じています。かなり改善されてきた部分もありますが、20年くらい前のハウスメーカー営業経験者は、自慢半分に伝説を語ります。

2-1.厳しいノルマ

初心者や、営業実力の伴わない人が無茶なノルマを課せられることはありませんが、ノルマは存在し、達成できないと確実に会社に居づらい雰囲気となり、賞与や昇給などにも影響します。

営業として実力をつけるまでに、この状況に耐えながら前向きに仕事を覚えていくための、メンタルのタフさが要求されることになります。

2-2.長時間労働・平日休み

前述のようにやることが多いため、どうしても帰宅が夜10時を回るような日がある会社もあります。

また、お客様の都合に合わせて営業や店舗のスタッフは土日出勤で平日休みとなります。

土日が出勤で、平日も帰りが遅いとなると、何らかの工夫をしていかないと子どもや家庭にも影響があり、実際に営業所単位で「半分が離婚経験者」という話もあるくらいです。

日本の離婚率は近年3組にひと組なので、かなりの高率と言えます。

2-3.根性第一・体育会系の雰囲気

相当大手で好待遇のハウスメーカーでも、上下関係が厳しく、精神論で進もうとする雰囲気が残っています。

体育会系の良さとして後輩の面倒見や、コミュニケーションの厚さはありますが、近年若い人に好まれないこともあり、悪しき精神論ばかりが生きた形になっています。

研修制度だけでなく、大手以外でも社会人としての礼儀や営業手法の基本を体系的に教えるというシステムが昔以上に必要とされてきています。

2-4.受けやすいクレーム

ハウスメーカーの場合、追客活動から契約、施工の打ち合わせ、アフターフォローまでの長期・多岐項目にわたってお客様の窓口となるため、必然的にクレームやもめごとの窓口はすべて担当営業マンです。

お客様との信頼関係がうまく築けていない場合、クレームのあたりは強くなり、しかも予定外の仕事が増えることとなるため、仕事上のストレスの大きな要因となります。

2-5.求められる膨大な知識量

クレームの件同様、営業は担当する仕事の範囲が広く、不動産全般、建物の施工、意匠の打ち合わせ、お客様の資金計画などを相談されることになります。

したがって、営業手腕の勉強のほかに宅建士、建築士、FP、インテリアコーディネーター、ライバル他業界の最新動向などを幅広く身に着けて、お客様と向き合う必要があります。

これらを身に着けるために資格を取る勉強をしたり、嫌いな上司にも喰らいついて仕事を教わったりする時間が必要です。

※関連記事
ハウスメーカー営業の仕事はきつい?給料は?転職に役立つ資格も紹介

3.【結論】ハウスメーカーはブラックなのか?

3.【結論】ハウスメーカーはブラックなのか?

「働き方改革」「コンプライアンス強化」の波で相当改善が進んだとはいえ、まだハウスメーカーはブラックと言われても仕方がない状況ではあります。

しかし、すべてのハウスメーカー社員がブラック環境で働いているかというと、そうではありません。

まず、本記事で取り上げているブラックというのはおもに営業マンを対象とした話です。

営業以外で成果主義でハードワークなのは施工管理職ですが、アーネストワンなど一部の会社で工期短縮などにたいしてインセンティブが支給されます。

成果主義の職種にはノルマの概念がついてくるので、施工管理もブラックになりやすい職種と言えるでしょう。(以下はタマホームの例)

タマホームの口コミ(年収・給与制度)

営業、在籍3年未満、現職、新卒入社、男性

“給与制度: 他のハウスメーカーと比べて、基本給が低く、歩合が高い。なので売れない営業は苦労する。売れる営業は20 代でも年収1,000万を超える。なので平均年収は400万~500万のデータ表示が多いが、低い人か高い人しかいない。 工務も歩合があり、持ち物件が多い人ほど給与が増える。 設計は募集要項通り。給与を増やすには役職を得るか、建築士資格を取るしかないが、役職は課長止まりで、 資格を取っても他社の方が給与が高いので、仕事と人間関係がうまくいっていないとモチベーションがとても 保たない。”

出典:タマホーム株式会社(openwork)

しかしそれ以外の事務系などの一般職は、賃金、労働環境で大きな問題がなければ、ハウスメーカーでもブラックにはなりにくいでしょう。

そのほかに、以下のようにブラックでないケースも存在します。

3-1.結果を出せば、何でもあり

営業は労働環境の面のほか、成果が出なければ給料の安さも問題になるのですが、成績を上げることができれば労働時間の長さ以外は改善され、一定以上の成果を出し続けることで、労働時間も改善できるような立場に行くことが可能になります。

結果を出しさえすれば、基本的には何でも認められる素地があります。歩合が高く成果主義の会社ほど、その傾向が強くなります。(以下は一条工務店の例)

一条工務店の口コミ(年収)営業部門、営業主任、在籍5~10年、現職、新卒入社、男性

“完全に実力主義、成績が良ければ給与は青天井、悪ければ生活していけないほどの差がある。 新卒社員は、任手当等もあり、その場合は結婚していれば首都では8万5千円の補助、赴任手当も3万円 以上で成績によってはそれ以上毎月もらえることもある。

モチベーション高く家を販売し続けることができれば、給与も安定し、いつでも休みが取れ、自分自身でスケジュールを調整できる。”

出典:株式会社一条工務店(openwork)

3-2.会社によってかなりの違いがある

ハウスメーカーのブラック度は業種共通のものではなく、それぞれの会社の考え方によって待遇が異なってきます。

ハウスメーカーの中にも、歩合の率があまり高くないかわりに基本給やボーナス、手当が充実している安定志向の会社や、ハードでも働きがいをしっかり考えている会社、多角的な事業をおこなっていて、全体のバランスも見ながら給与水準を調整する会社などもあります。

また、実は同じ会社で働いている間にも待遇に変化は起こります。会社の歴史の中で、以下のようなときに社員待遇が変化します。

社員待遇が変化するタイミング・コンプライアンス強化
・営業エリア拡大
・株式上場

会社が大きくなっていく過程でホワイト化が進み、労働時間や諸手当が改善される場合があるのです。

※宅建jobマガジンでは、ハウスメーカーの待遇や競合比較の記事を多数掲載しています。ぜひ参考にしてください。
宅建jobマガジン 不動産業界情報

※関連記事
ハウスメーカー営業で年収1000万!大手10社の給料ランキングや会社の探し方も解説

4.ホワイトなハウスメーカーの探し方

4.ホワイトなハウスメーカーの探し方

前述のように、基本的にいつも求人を出しているような会社は、ブラック企業の可能性が高いです。

そのほか、インターネット上の口コミやOB訪問、ホームページ上に書かれている企業理念などを参考にして、その会社が社員に対して何を求めているかを確認しましょう。

しかし基本的に、ブラック企業を事前に自分で見つけたり、自分に合った会社かどうかを見極めるのは難しいことなので、転職エージェントに相談をすることをおすすめします。

※宅建jobエージェントは、不動産業界専門の転職支援サービスです。不動産業界に詳しい、あなた専任のキャリアアドバイザーが求職者様の希望条件を個別にヒアリング、最適な求人をご提案し、二人三脚で内定までをサポートします。

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5.「ハウスメーカー ブラック」のまとめ

ハウスメーカーの仕事はブラック?ヤバい会社の特徴やホワイト企業の探し方を解説!

「ハウスメーカー ブラック」というテーマで、平均年収ほか、さまざまな角度からの給与状況を解説しました。転職や業界情報の参考にしていただけたでしょうか?

ハウスメーカーのブラック度は前述のように会社間の差も大きく、例えば大手・旧財閥系は基本的に低歩合・高給・短時間労働・安定志向ですが、大手の中でも高歩合でハードな会社も存在します。

逆にまだ東京を拠点にして間もないような成長過程の会社でも、社員待遇を良好にキープして人材確保に力を入れる会社もあります。

営業の人は学歴フィルター、資格フィルターを突破し、一棟当たり高額の商品を丁寧に売るのも、実力一本、営業スキルでのし上がり、住まいをあきらめていた人に安くていい家をたくさん売るのも、どちらも働きがいですね?

結局は会社の選び方次第なので、十分な検討をおすすめします。

「ハウスメーカー ブラック」 本記事のポイント

  • ブラック企業とは、賃金、労働時間、人間関係、待遇などに問題を含んだ会社のこと。
  • おもに不動産営業が抱える問題として、ノルマの達成と平日休みがある。
  • ハウスメーカーのブラック度は、会社や会社の状況によって違いが生じてくる。
  • 自分に合った企業探しは転職エージェントへ相談するのがよい。

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出典:民間給与実態統計調査
出典:タマホーム株式会社(openwork)
出典:株式会社一条工務店(openwork)

 

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