マンション管理士で年収1000万円は可能?平均や定年後についても解説
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「宅建」に関連した資格として有名なのが「マンション管理士」です。
合格率8%という難関資格ですが、新しい資格ということもあり、宅建に比べて知名度は高くありません。
しかし「難関資格だから、宅建より収入も高いのでは?」と気になる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、マンション管理士の年収について、サラリーマンや副業、独立のパターンに分けて解説しました。定年後の活躍事情も紹介します。
「試験にチャレンジしたい!」という人のために、試験の内容や難易度、学習方法も紹介しました。この記事を参考に、ぜひ「マンション管理士」にチャレンジしてみてください。
目次
1.マンション管理士の平均年収は?
様々な求人データなどを分析すると約500-600万円程度だと予想されます。
マンション管理士の年収について、公式データではありませんが、一般的な声を総合すると「日本の一般的な企業の平均年収とほぼ同じではないか」と言われています。
これは、サラリーマンとして企業で働く人たちのケースです。
参考までに、国税庁の統計を見ると、日本の「企業規模別の平均給与」は次のとおりです。全体の平均では467万円となっており、「マンション管理士」の年収もこれに近いと見られています。
資本金階級別 | 平均給料・手当 | 平均賞与 | 平均給与 |
---|---|---|---|
資本金2,000万円以上 | 373万円 | 51万8,000円 | 424万9,000円 |
資本金1億円以上 | 400万円 | 119万2,000円 | 519万2,000円 |
全体平均 | 376万7,000円 | 90万6,000円 | 467万3,000円 |
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1-1.副業として働くケース
一方で、マンション管理士を「副業」として取り組んでいる人たちもいます。たとえば週末を利用して、管理組合やマンション住民へのコンサルティングを行うというスタイルです。
先ほど紹介した調査によれば、「マンション管理士としての現在の活動状況」として「副業として活動を行っている」と回答した人は7.7%です。
同調査を見ると、回答者のうち「副業として活動を行っている者」は426名で、「マンション管理士としての業務に伴う過去1年間の年間売上高」は、次のとおりです。
- 収入を得たことはない:23.7%
- 100万円未満:58.7%
- 100万円以上400万円未満:12.7%
- 400万円以上700万円未満:1.2%
- 700万円以上1,000万円未満:0.2%
- 2,000万円以上:0.5%
- 無回答:3.1%
1-2.高い年収が望まれない理由
以上のように、多くのマンション管理士の年収はそれほど高くないと見られています。
その背景には「マンション管理組合の予算が限られている」という事情もありますが、「高い年収を望まない人たち」の存在もあると言われています。
先ほど紹介したとおり、「マンション管理士」は中高年にも人材募集があり、定年後も活躍できる仕事です。
そのため「仕事ができれば高年収でなくてもよい」「年金もあるので、収入へのこだわりは強くない」という人もいるようです。
2.年収の高いマンション管理士になる方法
「マンション管理士」は難関の国家資格です。
しかし「年収」の点で見た場合は前述したとおり、それほどメリットのある資格だとは言えません。
一方で、マンション管理士として「独立開業」するという方法であれば、年収は500万円前後にまで上がるとの声もあります。また「マンション管理士」以外の分野まで活動領域を広げることができれば、700万円を超える人もいるようです。
しかし実態を調べてみると、そう簡単に手が届くレベルでもないようです。年収の高いマンション管理士になる方法はあるのでしょうか。順番に解説します。
2-1.マンション管理士としての独立して生活するのは厳しい
「マンション管理士としての業務に伴う過去1年間の年間売上高」として、次のような回答が集まっています。
- 収入を得たことはない:10.6%
- 100万円未満:37.3%
- 100万円以上400万円未満:30.4%
- 400万円以上700万円未満:10.2%
- 700万円以上1,000万円未満:3.3%
- 1,000万円以上2,000万円未満:2.3%
- 2,000万円以上:3.0%
- 無回答:3.0%
このデータで見ると、マンション管理士としての独立している人たちのうち、年収が400万円以上と回答したのは全体の18.8%に過ぎません。
「マンション管理士」は難関資格です。独立すれば高年収が狙えるようなイメージもありますが、業界の声を聞いてみると「平均年収は500万円前後ではないか」と言われています。
もちろん800万円や1,000万円という人もいるようですが、まだまだ少数派のようです。
2-2.ダブルライセンスで活躍の場を広げる
マンション管理士として年収を上げている人のケースを見ると、ダブルライセンスによって活躍の場を広げている人たちの存在があげられます。
これは、独立に限ったことではありません。企業で働きながらでも、たとえば、
- 宅地建物取引士
- 二級ボイラー技士
- 管理業務主任者
- 賃貸住宅管理士
などの資格をとり、ダブルライセンス、トリプルライセンスとして活躍するという方法です
「マンション管理士」には「独占業務」がありません。仕事に結びつけるには、他のマンション管理士との「差別化」が必要になりますが、差別化ポイントをつくるための簡単な方法が、ダブルライセンスです。
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信頼も上がるため、新たな仕事の案件の獲得もしやすくなるようです。結果として年収増にもつながります。
2-3.異業種がマンション管理士に参入するケース
また、成功しているマンション管理士の中には、すでに別の資格で独立開業している人もいます。
「マンション管理士」専業で独立するのではなく、既存事業に付加サービスとしてマンション管理士を営むというケースです。たとえば以下のような業種です。
- 行政書士事務所(行政書士)
- 不動産業(宅地建物取引士)
- 建築設計事務所(建築士)
- ファイナンシャルプランナー事務所(FP技能士)
新たに「マンション管理士」を取得することによって仕事の幅を広げ、年収を上げていくという方法になります。
中には「マンション管理士」専業で独立して成功をしている人もいるようですが、全体からすると限定的のようです。
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マンション管理士として年収を上げるための方法を考えると、実態としては上記のようになります。マンション管理士は「ダブルライセンスであってこそ活きてくる資格」と言うことができそうです。
3.「マンション管理士の年収」のまとめ
マンション管理士の年収について解説しました。
「マンション管理士」は合格率8%という難関資格です。しかし「年収」という面では、必ずしも大きな魅力がある資格とは言えません。
一方で、マンションの数は増え続けており、既存マンションの老朽化も加速しています。マンションの修繕や建て替え等の需要が増すのは確実です。
マンションの維持管理のプロフェッショナルが求められる時代になってくるでしょう。まさに「これからの時代に求められる資格」と言えます。
試験の内容や難易度、学習方法も紹介しました。ぜひ、将来性ある資格「マンション管理士」にチャレンジしてみてください。
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