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宅建合格はすごい?宅建で人生変わったはほんと?難易度も解説

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「宅建合格ってすごいことなの?」
今この記事を読んでいるあなたは、こんな疑問を持っているのではないでしょうか?

結論から言うと、宅建合格はすごいことです!

しかし、宅建は毎年20万人前後が受験し、全国には約118万人の宅建士がいることから、
「宅建合格はすごいことでも何でもない」
と言われることも少なくありません。

そこで今回は、宅建合格がすごいと言える理由や、合格したらどんなメリットがあるのかについて、宅建保有者の話を参考にご紹介します。

「宅建合格はすごくない」と言われてしまう理由も解説しますので、宅建を受けるべきか迷っている方は双方の意見を参考に判断してみてください。

監修者棚田健大郎

この記事・サイトの監修者

棚田 健大郎

保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

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この記事・サイトの監修者

棚田 健大郎

保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

1.宅建合格はすごい!その理由は?

宅建に合格すると、周りから「すごいね!」と褒められるはずです。では、なぜ「すごい」のでしょうか。

ここでは、次の3つの理由をご紹介します。

  1. 不合格になる人の方が圧倒的に多いから
  2. 合格には約300時間の勉強が必要だから
  3. 国家資格としての社会的信頼と認知度があるから

不合格になる人の方が圧倒的に多いから

宅建合格がすごいと言える1つ目の理由は不合格になる人の方が圧倒的に多いからです。

最新のデータを見ると、令和5年度の試験の合格率は、わずか17.2%です。

  • 受験者数:233,276人
  • 合格者数:40,025人(合格率:17.2%)

出典:令和 5 年度宅地建物取引士資格試験結果の概要

合格率が17%ということは「100人のうち17人しか受からない試験」です。逆に言えば、「100人のうち83人は落ちる」という、かなりの難関資格であることがわかります。

試験年度によって合格率は異なりますが、過去10年間を見てみると「15.3%〜17.9%」と安定して推移しています。
(難しかった年として、令和2年度12月試験の13.1%という例外はあります)

なお、宅建の合格率が低いことには2つの理由があります。詳しく知りたいという人は、以下の記事を参考にしてみてください。

宅建の合格率が低い2つの理由!実は簡単? |宅建Jobコラム

合格には約300時間の勉強が必要だから

初学者が宅建試験に合格するには、少なくとも300時間の勉強時間が必要と言われています。

仮に試験の1年前から毎日勉強するにしても、1日50分の勉強量が必要です。

  • 1年前から始めた場合:毎日約50分
  • 半年前から始めた場合:毎日約1時間30分
  • 3ヶ月前から始めた場合:毎日約3時間20分

「宅建に合格した」ということは、多くの人にとってこれだけの長期間にわたって勉強を続けられたという証拠でもあります。それが「すごい」と言われる理由です。

「宅建には300時間の勉強が必要」と聞いて、「自分には無理かも…」と圧倒される人もいるかもしれません。

しかし逆に言えば、正しい勉強法で300時間頑張れば合格できる試験とも言えます。

その300時間を「どのように配分すれば合格に近づけるのか」が重要なポイントになりますが、勉強スケジュールの立て方については、以下の記事が参考になるはずです。ぜひチェックしてみてください。

宅建の勉強スケジュールの立て方!300時間で独学合格できる方法も解説! |宅建Jobコラム

国家資格としての社会的信頼と認知度があるから

宅建合格がすごいとされる3つ目の理由は国家資格で社会的信頼と認知度があるからです。

国家資格としての認知度は非常に高いです。

宅建に合格したということは、いわば「不動産取引のプロであることを国家が保証した」とも言えます。この効果は絶大で、大きな社会的信用にもつながっています。

たとえば不動産営業の場面でも、名刺に「宅地建物取引士」と記載してあれば、それだけでもお客様は安心されるはずです。

また、不動産業界に所属していないにも関わらず、名刺に宅建士の記載をしている人もいます。

名刺に記載されているだけでも「すごいですね」という評価につながるからです。

それこそ「宅建合格で人生が変わった」という人もいます。

コンサルティング業界の人や、金融業界、法律業界など、とくに「顧客からの信用が武器になる」という仕事の場合には、宅建士の記載をしている人が多いようです。

2.宅建合格はすごくないという意見も…その理由は?

これまで説明してきたように、宅建合格はすごいことです。

ただし、ネット上や不動産業界では、
「宅建合格はすごいことでも何でもない」
「宅建は誰でも簡単に合格できる資格だ」
という人もいます。

客観的に見れば宅建合格がすごいことに変わりはありません。

しかし、すごくないという意見が全く的外れかというと、そうとも言い切れないのです。

ここでは、「宅建合格はすごくない」と言われてしまう理由を2つご紹介します。

  1. 不動産業界では持っていることが当たり前だから
  2. 持っていればどこへでも転職できるわけではないから
  3. 実際の合格率はもっと高いから

不動産業界では持っていることが当たり前だから

「宅建合格はすごくない」と言われる理由の1つ目はそもそも不動産業界では、宅建を持っていることは当たり前だからです。

特に大手企業ではその傾向が強く、なかでも営業職の場合、宅建を持っていなければ話にならないと言っても過言ではありません。

他業界では宅建をもっていると言うと「すごいね」と言われるかもしれません。

しかし不動産業界では「持っていて当たり前」です。

お客様から見れば、不動産会社の営業マンは「不動産のプロ」です。プロなら宅建くらいは持っていて当然だと見なされます。

そして評価される営業マンは「資格の有り・無し」ではなく、営業成績を結果で示せる人です。

宅建があるというだけでは、すごくとも何ともありません。

持っていればどこへでも転職できるわけではないから

「宅建合格はすごくない」と言われる2つ目の理由は、宅建を持っているからと言って、どこでも簡単に転職できるというわけではないからです。

これは、宅建と強い関連性をもつ「不動産業界」であっても同様です。

そもそも宅建は、不動産取引にまつわる資格です。

そのため「宅建を持っていれば転職が有利に運ぶはず」と思うかもしれません。

しかし不動産会社で人事を担当した方に採用事情の実態をヒアリングしたところ、以下のような意見が目立ちました。

  • 資格の有無よりも、会社のカルチャーに合うか、長く続けられるかどうか、やる気があるかが大事。
  • 宅建が有利に働くのは、他の候補者との評価が拮抗したときだけ。
  • 宅建を持っているだけで即採用するような会社は「ブラック企業」の可能性が高い。

このように、宅建との関連性がある「不動産業界」であっても、宅建は必ずしも転職に有利になるとは限りません。

つまり「宅建は万能ではない」ということです。

また、採用面接で「宅建を取得した理由」を聞かれた時に「なんとなく、目的もなく取りました」などと回答しようものなら、かえってマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。

なお「宅建が役に立たないと言われる理由」は、本記事で紹介した2点だけではありません。

「他に、どのようなことが指摘されているのか知りたい」という人は、以下の記事をチェックしてみてください。

”宅建は役に立たない”って本当?役に立たないと言われる理由と転職での活かし方を解説! |宅建Jobマガジン

実際の合格率はもっと高いから

宅建の合格が「すごくない」と言われる3つ目の理由は、実際の合格率が公表されている数字よりも高いからです。

宅建の合格率は例年15~17%で、受験者の8割以上が不合格になっています。

しかし、宅建は誰でも申し込めば受けられる試験であるため、記念受験の人や、会社から強制的に受けさせられた人など、やる気の低い人も多く受験しています。

つまり、全受験者が真剣に勉強しているわけではないため、実際の合格率は数字以上に高いんです。

あくまで推測ではありますが、真面目に勉強している人に限れば、合格率はおそらく30%弱くらいになるのではないかと思います。

どちらにせよ、世間で言われているほど極端に低いわけではなく、「宅建合格はすごいことじゃない」と感じる人もいるかもしれません。

3.宅建士だけが知る宅建合格の意外なメリット

宅建合格には意外なメリットもあります。
あまり注目されない点ですが、見逃せない重要なメリットとして、次の3つの点に注目してみましょう。

  1. お客さんからの信頼を得られる
  2. 宅建に合格したという実績は一生有効
  3. 不動産業界以外でも活かせる

お客さんからの信頼を得られる

前述の通り、不動産業界で宅建を持っていると、それだけでお客様からの信頼を得られます。

それ加えて、不動産取引には、宅建を持っている人しかできない業務があるんです。

宅建を持っていない人でも不動産業界で働くことはできますが、その特定の業務だけは他の宅建を持っている社員に代わってもらわなければいけないんです。

そこだけ他の人に代わってもらっているとなると、お客さんからの信頼を欠くことにもつながりかねないので、宅建士は持っておくのに越したことはありません。

合格の実績は一生有効

宅建合格の意外なメリットの2つ目は合格の実績は一生有効であることです。

「宅地建物取引士」として業務に従事する場合、宅建の試験に「合格」するだけでなく、宅建士としての「登録」が必要です。宅建士登録の有効期限は5年間です。

しかし、宅建士の「登録」は、任意であって義務ではありません。合格したからといって登録をしなければいけないという決まりはありません。

ただし「合格したという実績」には有効期限はありませんので、宅建士としての登録をしなくても、試験の合格が取り消されることはありません。

つまり、一度合格してしまえば一生有効ということです。あまり注目されない点ですが、宅建合格の意外なメリットだと言えるでしょう。

なお登録は任意ですが、登録をするなら、合格後に最速で行うことをオススメしています。

その理由は以下の記事と動画で詳しく解説しています。こちらもぜひチェックしてみてください。

宅建合格後は最速で登録を!必要書類・宅建士証受け取りまでの流れ【完全解説チェックリストつき】 |宅建Jobコラム

不動産業界以外でも活かせる

宅建合格の意外なメリットの3つ目は不動産業界以外でも活かせることです。

たとえば以下のような業界です。

業界 宅建の活かし方
金融業界 ローンに不動産はつきものです。
個人の住宅ローンや相続、
企業の不動産取引でも宅建知識が欠かせません。
建設業界 建設といえば、まさに不動産業界の中心です。
建築の請負だけでなく、
自社で物件をつくって販売するという企業もあるため、
不動産取引の知識は重要です。
保険業界 保険の営業マンなら、
顧客の人生設計にも深くアドバイスできるだけの知識が求められます。
有名な資格はFP(ファイナンシャルプランナー資格)ですが、
不動産知識を極めたいなら、やはり宅建取得が近道です。
コンサルティング業界 コンサルティングの対象にもよりますが、
不動産がからむコンサルティング案件なら、
宅建を取得しておくべきでしょう。
顧客からの信頼度も、
宅建が有るか無いかで大きく変わってきます。
地方公務員 とくに都市計画や開発指導などの分野に関わる場合、
不動産知識は欠かせません。
必ずしも必要というわけではありませんが、
精通していれば重宝されるはずです。

詳しいことは、以下の記事や動画参考にしてください。「不動産以外で宅建を活かせる業界」について解説しています。

宅建を不動産業以外で活かせる仕事とは?実は役に立たない? |宅建Jobマガジン

    4.宅建合格後のキャリアステップは?人生変わる?

    「宅建を取ったら不動産業界」と考えている人も多いかと思いますが、前述の通り宅建合格後のキャリアは不動産業界だけとは限りません。

    ここでは、宅建合格後のキャリアステップを3つご紹介します。

    1. 不動産業界へ就職する
    2. 不動産業界以外へ就職する
    3. 独立開業する

    不動産業界へ就職する

    まず一つ目は不動産業界への就職・転職です。

    これが一番王道で、ここを目指して宅建勉強しているという人も多いかと思います。

    実際、宅建Jobエージェントが保有する求人でも、半数以上が宅建士歓迎としています。

    企業によっては毎月1~3万円前後の資格手当が出ることもあるため、収入アップにもつながるでしょう。

    不動産業界への転職相談 >>> こちらから

    不動産業界以外へ就職する

    宅建は不動産以外にも、金融、建設、保険、小売といった他業界の転職にも活かすことができます。

    例えば、金融機関では、ローン審査の担保となる「不動産」を評価するのに宅建の知識が役に立ちます。

    実際に、ある上場企業のグループ金融機関では、優遇する条件として「宅建資格」を上げています。

    建設会社の場合、建設会社には自社で作った物件の販売権利を持てないため、販売を自社でおこなおうとした場合は、宅建資格が必要になります

    実際に、東京都内のゼネコンでも、優遇条件として「宅建資格」が上げられています。

    実際、「宅建を取って他業界から内定をもらい、人生が変わった」という人もいるようです。

    不動産業界を目指していなくても、今の人生を変えたいという人は受験してみる価値はあるんじゃないでしょうか。

    出典:「宅建取ったら人生変わる」は割と的を得てると思う話。|らぴで

    独立開業する

    最後に、宅建を取って宅建業者として独立開業するという選択肢もあります。

    独立と聞くとハードルが高いようにも感じますが、実は宅建業者というのは商品原価がかからなかったり、開業資金が比較的少額で済んだりと、他業種に比べると開業しやすい部類なんです。

    とはいえ、独立を目指すなら一度就職して仕事覚えてからというのが一般的です。

    将来的に独立を目指しているという方からのご相談も宅建Jobエージェントで受け付けていますので、ぜひご相談ください。

    無料で相談してみる >>> こちらから

    ※本気で独立を目指しているという人はこちらの動画もご覧ください

    5.「宅建 合格 すごい」のまとめ

    今回は「宅建合格は、本当にすごいことなのか?」というテーマで解説してきました。

    宅建はそう簡単に取れる資格ではありません。直近の10年以上、合格率はわずか15~17%程となっており、100人いたら少なくとも80人は落ちるという、相当に難しい資格です。

    ですが、「宅建で人生が変わった」という人もいます。

    「難しそうだから」と安易にあきらめずに、ぜひ果敢に挑戦していただきたいです。

    皆さんの健闘をお祈りしています。

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