一戸建ての住宅を供給するのが「ハウスメーカー」の役割です。テレビCMでも「〇〇ホーム」「〇〇ハウス」などの社名を聞いたことがあるのではないでしょうか。

住宅は「一生に一度の買い物」と言われるように高額な商品です。そんな高額商品を売ってきてしまう「ハウスメーカーの営業」は、いったいどれくらいの年収が得られるのか、気になる人は多いはずです。

そこで今回は、ハウスメーカー営業の年収事情を調査してみました。上位12社の年収ランキングや高給ゆえの仕事の厳しさについても解説します。

また高年収を稼げる会社の探し方や転職をやめておいた方がいい人の特徴についてもまとめました。

ハウスメーカーへの転職を検討している方はぜひ参考にしてください！

1.ハウスメーカー営業の平均年収は？

大手ハウスメーカーの平均年収は、約642万円です。※年収ランキング上位24社の平均

日本のサラリーマンの平均年収は400万円台とされているため、かなり高い水準にあると言えるでしょう。

ただし、企業規模に関わらず全体で平均すると403万円となります。ハウスメーカーには中小企業が多く、中小企業の給与水準自体が低いという点が影響しています。

出典：住宅営業の仕事の平均年収は403万円／平均時給は993円！給料ナビで詳しく紹介｜求人ボックス

なお、ハウスメーカー営業の仕事の実態については、以下の記事も参考にしてみてください。

ハウスメーカー営業の仕事はきつい？給料は？転職に役立つ資格も紹介 ｜宅建Jobマガジン

2.ハウスメーカー営業の年収ランキング

ハウスメーカー営業の年収が高いということを見てきました。しかし会社によって年収の水準は異なります。

そこで今度は「平均年収の上位12社のランキング」を見てみることにしましょう。

順位	会社名	平均年収
第1位	積水化学工業	897万円
第2位	大和ハウス工業	884万円
第3位	住友林業	872万円
第4位	ウエストホールディングス	852万円
第5位	積水ハウス	799万円
第6位	飯田ホールディング	782万円
第7位	旭化成	751万円
第8位	フォーライフ	749万円
第9位	タマホーム	742万円
第10位	アグレ都市デザイン	693万円
第11位	アールシーコア	668万円
第12位	オープンハウスグループ	644万円

出典：住宅業界 平均年収ランキング(2021-2022年)|業界動向サーチ

2-1.ハウスメーカーで最も年収が高いのは積水化学工業

第1位は「セキスイハイム」のブランド名で知られる「積水化学工業」で、平均年収は897万円でした。

積水化学工業の平均年収が高い理由は、若手社員の充実した手当にあります。

口コミによると、30歳以下の結婚している社員には、家族手当として毎月10万円が支給されるそうです。

つまり、結婚すると年収が一気に120万円（10万円✕12ヶ月）アップするというわけです。

この家族手当によって平均年収が底上げされています。

また、ランキング2位は884万円で大和ハウス工業、3位は872万円の住友林業とそこまで大きな差はありません。

4位のウエストホールディングスは852万円と、3位の住友林業と少し差はありますが、昨年の662万円から平均年収が大幅にアップしています。

2-2.若手から稼げるオープンハウスは12位

12位にランクインした平均年収644万円のオープンハウスグループは、年収が高い会社ランキング2021【従業員の平均年齢20代】で1位になっています。

つまり、オープンハウスは若いうちから高年収を狙えるというわけです。

オープンハウスグループは「やる気のある人を広く受け入れ、結果に報いる組織」を目指していて、実力のある社員は年収1,000万円を超える人も少なくありません。オープンハウスの年収は高い？新卒20代で1000万円稼げる理由も解説！｜宅建Jobマガジン出典：年収が高い企業ランキング2021最新版【従業員の平均年齢20代・完全版】｜ダイヤモンドオンライン

3.ハウスメーカー営業で高年収を稼げる会社の探し方

ハウスメーカー営業のやりがいの一つは「高年収を稼げる」という点です。しかしその額は会社によって異なります。

では、どのような会社が稼げるのでしょうか？

ここではハウスメーカー営業で高年収を稼げる会社の探し方を紹介しておきましょう。

3-1.インセンティブの仕組みを確認する

ハウスメーカー営業の年収はインセンティブの額で決まると言っても過言ではありません。

インセンティブとは、個人の営業成績に応じてもらえるボーナスのことです。

ハウスメーカー営業の給与は、積水化学工業のような一部の超大手企業を除いて、一般的には基本給が低く設定されています。

その代わり、インセンティブが高く設定されている企業が多いため、営業成績がいいほど給与が上がっていくんです。

ただし、インセンティブの仕組みは会社によって様々です。

会社を探すにあたっては、社風や企業理念、社名のブランドなどだけでなく、年収や待遇の中身の詳細まで、しっかりと調べておくことをオススメします。

営業のインセンティブ制度の仕組みとは？相場や割合、確定申告は必要なのか？幅広く解説！

3-2.社員インタビューを確認する

また、実際に稼いでいる社員がどれくらいいるかという観点で会社を見てみるのも良いでしょう。

例えば、会社のホームページに営業成績が良い社員へのインタビューが顔写真付きで載っている場合があります。

そのようなインタビューが多いほど、実際に稼げる可能性が高いでしょう。

要するに、もし高いインセンティブを達成できている人が多ければ、あなたにもチャンスがあるということになります。

逆に、求人に稼げると記載してあってもホームページで実体が見えにくい会社の場合は、やめておいた方が良いかもしれません。

4.ハウスメーカーへの転職はやめておいた方がいい？

20代から高収入を狙えるハウスメーカーですが、一方で「ブラック企業が多い」「転職はやめておいた方がいい」という声もよく耳にします。

ハウスメーカーへの転職は本当にやめておいた方がいいのでしょうか？

結論から言うと、稼ぎたい明確な目標がないのであれば、やめといた方がいいでしょう。

ブラックかどうかは別として、どの会社に入ったとしても激務であることは間違いありません。

「なんとなくお金が欲しいから稼ぎたい」

くらいの理由で転職を考えているのであればやめておくことをお勧めします。

しかし、

「家族のために稼がなければいけない」

「なんとしても欲しいものがある」

「収入を上げていい家に住みたい」

など、稼ぐ目標が明確に決まっているのであれば、ハウスメーカーに転職したとしても後悔しないでしょう。

ハウスメーカーの仕事はブラック？ヤバい会社の特徴やホワイト企業の探し方を解説！

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5.「ハウスメーカー営業の年収」のまとめ

ハウスメーカー営業の年収事情について解説してきました。ハウスメーカー営業の場合、多くの会社で魅力的な「インセンティブ」が用意されています。

学歴や性別に関わらず、実力次第で大いに稼げる仕事です。やる気のある人にとっては大きなチャンスがあります。

その一方、どうしても激務になりがちで、ノルマも厳しいというデメリットもあります。自分に合った働き方ができそうか、今回の記事を参考にして、ぜひじっくりと考えてみて下さい。

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