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「宅建合格はすごい!」と言われます。
実際のところ、宅建は日本有数の難関資格として知られています。しかし「どのくらい、すごい資格なの?」と聞かれたら、うまく答えられないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「宅建合格は、どれくらいすごいことなのか」「どんなメリットがあるのか」といった点を解説します。
また逆に「それほどすごい資格ではないよ」という声があることも事実です。本記事では「なぜ、そういう声があるのか?」という点も紹介します。
これを読めば、宅建合格はすごいのか、そうでないのか、がわかります。ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
1.宅建合格がすごい理由
宅建に合格すると、周りから「すごいね!」と褒められるはずです。では、なぜ「すごい」のでしょうか。
ここでは、よく指摘されるポイントとして、次の3つを紹介します。
- 合格率が低いから
- 約300時間の勉強が必要だから
- 国家資格だから
1-1.合格率が低いから
宅建合格がすごいとされる1つ目の理由は「合格率が低いから」です。
最新のデータを見ると、令和4年度の試験の合格率は、わずか17%です。
- 申込者数:283,856人
- 受験者数:226,048人
- 合格者数:38,525人
出典:試験実施概況(過去10年間):一般財団法人 不動産適正取引推進機構
合格率が17%ということは「100人のうち17人しか受からない試験」です。逆に言えば、「100人のうち83人が落ちる」という、かなりの難関資格であることがわかります。
試験年度によって合格率は異なりますが、過去10年間を見てみると「15.3%〜17.9%」と安定して推移しています。
(難しかった年として、令和2年度12月試験の13.1%という例外はあります)
なお、宅建の合格率が低いことには2つの理由があります。詳しく知りたいという人は、以下の記事を参考にしてみてください。
宅建の合格率が低い2つの理由!実は簡単? |宅建Jobコラム
1-2.約300時間の勉強が必要だから
宅建合格がすごいとされる2つ目の理由は、合格のためには「約300時間もの勉強が必要だから」です。
単純に計算しても、以下のように膨大な勉強量をこなさなくてはいけません。
- 1年で合格する場合:月に25時間(毎日1時間弱)
- 半年で合格する場合:月に50時間(毎日1時間40分)
- 3ヶ月で合格する場合:月に100時間(毎日3時間20分)
「宅建に合格した」ということは、「これだけの長時間に渡って勉強することができた」という証とも言えるでしょう。まさに「すごい人だ」と言われるゆえんです。
なお「宅建には300時間の勉強が必要」と聞いて、圧倒される人もいるかもしれません。しかし逆の視点から見れば「300時間の勉強時間が確保できれば、誰でも受かる試験」とも言えます。
その300時間を「どのように配分すれば合格に近づけるのか」がポイントになりますが、勉強スケジュールの立て方については、以下の記事が参考になるはずです。ぜひチェックしてみてください。
宅建の勉強スケジュールの立て方!300時間で独学合格できる方法も解説! |宅建Jobコラム
1-3.国家資格だから
宅建合格がすごいとされる3つ目の理由は「国家資格だから」です。
国家資格としての認知度は非常に高いです。宅建に合格したということは、いわば「不動産取引のプロであることを国家が保証した」とも言えます。この効果は絶大で、大きな社会的信用にもつながっています。
たとえば不動産営業の場面でも、名刺に「宅地建物取引士」と記載してあれば、それだけでもお客様は安心されるはずです。
また、不動産業界に所属していないにも関わらず、名刺に宅建士の記載をしている人もいます。名刺に記載されているだけでも「すごいですね」という評価につながるからです。それこそ「宅建合格で人生が変わった」という人もいます。
コンサルティング業界の人や、金融業界、法律業界など、とくに「顧客からの信用が武器になる」という仕事の場合には、宅建士の記載をしている人が多いようです。
2.宅建合格の意外なメリット
「宅建合格がすごい」とされる理由として、
- 合格率が低いから
- 約300時間の勉強が必要だから
- 国家資格だから
という3つの点を解説しましたが、宅建合格には意外なメリットもあります。
あまり注目されない点ですが、見逃せない重要なメリットとして、次の2つの点に注目してみましょう。
- 宅建に合格したという実績は一生有効
- 宅建は、不動産業界以外でも活かせる
2-1.合格の実績は一生有効
宅建合格の意外なメリットの1つ目は「合格の実績は一生有効」ということです。
「宅地建物取引士」として業務に従事する場合、宅建の試験に「合格」するだけでなく、宅建士としての「登録」が必要です。宅建士登録の有効期限は5年間です。
しかし、宅建士の「登録」は、任意であって義務ではありません。合格したからといって登録をしなければいけないという決まりはありません。
そして「合格したという実績」には有効期限はありません。登録は任意なので、宅建士としての登録をしなくても、試験の合格が取り消されることはありません。
つまり、一度合格してしまえば一生有効ということです。あまり注目されない点ですが、宅建合格の意外なメリットだと言えるでしょう。
なお登録は任意ですが、登録をするなら、合格後に最速で行うことをオススメしています。その理由や、手続き方法を解説したのが以下の記事です。こちらもぜひチェックしてみてください。
宅建合格後は最速で登録を!必要書類・宅建士証受け取りまでの流れ【完全解説チェックリストつき】 |宅建Jobコラム
2-2.不動産業界以外でも活かせる
宅建合格の意外なメリットの2つ目は「不動産業界以外でも活かせる」ということです。
たとえば以下のような業界です。
業界 | 宅建の活かし方 |
---|---|
金融業界 | ローンに不動産はつきものです。個人の住宅ローンや相続、企業の不動産取引でも宅建知識が欠かせません。 |
建設業界 | 建設といえば、まさに不動産業界の中心です。建築の請負だけでなく、自社で物件をつくって販売するという企業もあるため、不動産取引の知識は重要です。 |
保険業界 | 保険の営業マンなら、顧客の人生設計にも深くアドバイスできるだけの知識が求められます。有名な資格はFP(ファイナンシャルプランナー資格)ですが、不動産知識を極めたいなら、やはり宅建取得が近道です。 |
コンサルティング業界 | コンサルティングの対象にもよりますが、不動産がからむコンサルティング案件なら、宅建を取得しておくべくでしょう。顧客からの信頼度も、宅建が有るか無いかで大きく変わってきます。 |
地方公務員 | とくに都市計画や開発指導などの分野に関わる場合、不動産知識は欠かせません。必ずしも必要というわけではありませんが、精通していれば重宝されるはずです。 |
詳しいことは、以下の記事も参考にしてください。「不動産以外で宅建を活かせる業界」について解説しています。
宅建を不動産業以外で活かせる仕事とは?実は役に立たない? |宅建Jobマガジン
なお、宅建をもっていると転職の場面でも有利にはたらきます。たとえば「応募できる求人の幅が広がる」「面接で有利になる」などです。
また、転職以外でも役立つ場面はたくさんあります。具体的には以下の4点です。詳しいことは、以下の記事をチェックしてみてください。
- 宅建手当で月給・年収が上がる
- 副業・独立にも役立つ
- 自分の家を借りる・貸す・売る・買うときに役立つ
- 他の資格の勉強にも役立つ
宅建を不動産業以外で活かせる仕事とは?実は役に立たない? |宅建Jobマガジン
3.宅建合格はすごいことじゃない?
ここまでは「宅建合格は、すごいことだ」という前提で解説してきました。改めて整理してみると「宅建合格がすごい理由」としては以下の5点があります。
- 合格率が低いこと
- 300時間の勉強をしないと受からない試験であること
- 国家資格であること
- 宅建に合格したという実績は一生有効
- 宅建は、不動産業界以外でも活かせる
しかし、本当にすごいと言い切れるのでしょうか?
そこで今度は、逆のスタンスから宅建を見てみることにしましょう。つまり「宅建合格は、すごいことではない」という立場です。以下の2つの点を解説します。
- そもそも不動産業界では、宅建を持っていることは当たり前
- 宅建を持っているからといって、どこでも簡単に転職できるというわけではない
3-1.不動産業界では持っていることが当たり前
「宅建合格は、すごいことではない」と言われる理由の1つ目は「そもそも不動産業界では、宅建を持っていることは当たり前」だからです。
特に大手企業ではその傾向が強く、なかでも営業職の場合、宅建を持っていなければ話にならないと言っても過言ではありません。
一般社会では、宅建をもっていると言うと「すごいね」と言われるかもしれません。しかし不動産業界では「持っていて当たり前」です。お客様から見れば、不動産会社の営業マンは「不動産のプロ」です。プロなら宅建くらいは持っていて当然だと見なされます。
そして評価される営業マンは「資格の有り・無し」ではなく、営業成績を結果で示せる人です。宅建があるというだけでは、すごくとも何ともありません。
3-2.持っていればどこへでも転職できるわけではない
「宅建合格は、すごいことではない」と言われる、もう1つの理由は「宅建を持っているからと言って、どこでも簡単に転職できるというわけではない」からです。
これは、宅建と強い関連性をもつ「不動産業界」であっても同様です。
そもそも宅建は、不動産取引にまつわる資格です。そのため「宅建ホルダーなら転職が有利に運ぶはず」と思うかもしれません。
しかし不動産会社で人事を担当した方に採用事情の実態をヒアリングしたところ、以下のような意見が目立ちました。
- 業界の経験者なら、宅建は持っていて当たり前。プラス要素にはならない。
- 業界の未経験者は、資格の有無よりも、会社のカルチャーに合うか、長く続けられるかどうか、やる気があるかが大事。
- 宅建が有利に働くのは、他の候補者との評価が拮抗したときだけ。
- 宅建を持っているだけで即採用するような会社は、あまりない。あるとしたら「ブラック企業」の可能性が高いのでやめたほうがいい。
このように、宅建との関連性がある「不動産業界」であっても、宅建は必ずしも転職に有利になるとは限りません。つまり「宅建は万能ではない」ということです。
また、採用面接で「宅建を取得した理由」を聞かれた時に「なんとなく、目的もなく取りました」などと回答しようものなら、かえってマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。
なお「宅建が役に立たないと言われる理由」は、本記事で紹介した2点だけではありません。「他に、どのようなことが指摘されているのか知りたい」という人は、以下の記事をチェックしてみてください。
”宅建は役に立たない”って本当?役に立たないと言われる理由と転職での活かし方を解説! |宅建Jobマガジン
4.「宅建 合格 すごい」のまとめ
今回は「宅建合格は、本当にすごいことなのか?」というテーマで解説してきました。
宅建は、日本有数の難関国家資格です。直近の令和4年度でも、合格率はわずか17%となっており、「100人のうち83人が落ちる」という、相当に難しい資格です。
しかし一方で、「それほどすごいわけでもない」「万能の資格ではない」という側面もあります。今回の記事では、宅建合格がマイナスの印象を与えてしまうこともあるという点を紹介しました。
宅建は難関資格です。しかし300時間の勉強時間が確保できれば、誰でも合格できる試験です。
「難しそうだから」と安易にあきらめずに、ぜひ果敢に挑戦していただきたいです。「宅建で人生が変わった」という人もいます。大いにチャレンジしがいのある資格だと言えるでしょう。
皆さんの健闘をお祈りしています。
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