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宅建に独学で一発合格するロードマップ!勉強時間、勉強法を徹底解説!

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宅建(宅地建物取引士)試験は、毎年20万人もの人々が受験するマンモス資格です。

宅建」という名前の知名度は抜群ですが、「試験の概要」や「合格のコツ」となると、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「宅建の試験に独学でチャレンジしたい!」という人のために、宅建に独学で一発合格するためのロードマップを紹介します。たとえば、宅建試験の概要難易度勉強方法計画の立て方などです。

この記事を読めば、宅建の合格のために、何から着手すべきなのか、その具体的なイメージが見えてくるはずです。

監修者棚田健大郎

この記事・サイトの監修者

棚田 健大郎

保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

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棚田 健大郎

保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有…続きを読む

不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。

1.【概要・難易度】まずは宅建について知ろう

1.【概要・難易度】まずは宅建について知ろう

まずは宅建の試験概要や、試験の難易度から見ていくことにしましょう。次の3つのポイントを解説します。

  1. 宅建試験とは
  2. 宅建試験の難易度・合格率
  3. 独学でも合格できる?

また「初心者や、不動産の未経験者でも独学で合格できるか」という点もとりあげます。宅建試験の全体像をつかんでください。

1-1.宅建試験とは

宅建士(宅地建物取引士)試験は、不動産を専門に取り扱う定番の国家資格です。毎年20万人もの人たちが受験する、日本有数のマンモス資格です。

宅建に合格して宅建士」としての登録を行うと、次の3つの業務を行うことができます。宅建士だけに許されている業務のため「独占業務」と呼ばれます。

  1. 重要事項の説明
  2. 重要事項説明書(35条書面)への記名・押印
  3. 契約書(37条書面)への記名・押印

不動産業で活躍したいなら、ぜひとも「宅建」は取得しておくべきです。一発合格するための秘訣を、これから解説していきます。

なお、宅建というと「不動産業のための資格」とイメージされがちですが、不動産業界以外でも役立てることは可能です。詳しいことは次の記事も参考にして下さい。

宅建は不動産業界の人気資格!独学でも合格可能?受験資格は?就職・転職に有利になるかも解説 |宅建Jobコラム

宅建士(宅地建物取引士)とは?仕事内容・試験概要・合格ラインを1から紹介 |宅建Jobマガジン

ポイント宅建は、毎年20万人もの人たちが受験する「日本有数のマンモス資格」です。合格して宅建士」としての登録を行うと、3つの独占業務を行うことが可能になります。

1-2.宅建試験の難易度・合格率

続いては宅建試験の難易度」について見てみます。

すでに紹介したとおり、宅建毎年20万人前後が受験して3万人前後が合格、つまり17万人前後が不合格になる試験です。

過去5年間の動向を見ると、合格率は次のように推移しています。

年度 合格率
2016年(平成28年) 15.4%
2017年(平成29年) 15.6%
2018年(平成30年) 15.6%
2019年(令和元年) 17.0%
2020年(令和2年)10月 17.6%
2020年(令和2年)12月 13.1%

昨年(2020年)は、新型コロナウイルスの特別対応により「年2回」の試験となりました。そのため数字にブレがありますが、だいたい「15%から17%くらい」の合格率だと考えると良いでしょう。

つまり「20人が受験したら、そのうち3人から4人くらいしか受からない」という難関資格です。

なお、詳しくは次の記事も参考にしてみて下さい。合格率必要な勉強時間など、他の資格との比較も含めてまとめています。

宅建の偏差値は50~60!試験の難易度と必要な勉強時間は?【他資格との比較も紹介】 |宅建Jobコラム

宅建の合格率は何%?ほかの資格と比べて難易度はどのくらい? |宅建Jobコラム

ポイント宅建の合格率は、15%から17%くらいです。難易度としては「毎年20万人が受験して、3万人前後が合格する」とイメージすると良いでしょう。逆に言えば「20人が受験したら、そのうち3〜4人しか受からない」という難関資格であることがわかります。

1-3.独学でも合格できる?

宅建試験の概要難易度を紹介してきました。

すでに紹介したとおり、宅建「20人のうち3〜4人しか受からない」という難関資格です。「独学でも合格できるの?」「やはり資格スクールを利用すべき?」と不安に思う人もいるはずです。

結論から言えば、独学でも合格は可能です。実際にツイッター等のソーシャルメディアで検索すれば「独学で合格できた!」という投稿はたくさん出てきます。

ただし、難関資格であることに変わりはありません。「20人のうち16人から17人が落ちる」試験でもあります。

勉強習慣が無い人や、資格試験に不慣れな人なら、ぜひスクールや通信講座を利用するのをオススメします。たとえば以下のようなメリットがあります。

  1. プロ講師が編集したテキストがある。
  2. 試験に出やすいところを指摘してくれる。
  3. 学習教材を吟味する必要がない。
  4. 学習スケジュールを検討しなくても良い。
  5. 質問したい時に、質問できる。

逆に言えば、独学の場合は、これらのメリットがありませんかなりの努力をしなければ合格できないと言って良いでしょう。

ただし、しっかりとした戦略と計画をもって勉強することができれば、独学による合格は不可能ではありません

どのようにすれば合格できるのか、これから順を追って解説していきましょう。

ポイント独学での宅建合格は可能です。ただし、勉強の習慣が無い人や、資格試験に不慣れな人なら、独学ではなくスクールや通信講座を活用するのがオススメです。

2.宅建合格に必要な勉強時間と勉強法

2.宅建合格に必要な勉強時間と勉強法

「宅建試験の概要」を紹介しましたが、実際に合格するにはどのような勉強をすれば良いのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、宅建に合格するには「最低でも300時間は勉強する必要がある」と言われています。オススメの勉強方法と合わせて解説していきましょう。

2-1.1発合格に必要な勉強時間

「これから宅建合格を目指したい」という人は、まず300時間を確保するようにしてください。

もちろん、人によって必要な勉強時間は異なります。たとえば国家試験や検定試験など、すでに勉強慣れしている人なら、もっと短時間でも合格は可能です。

また、すでに仕事で不動産業務に携わっている人なら、宅建に関する知識は人並みにもっているはずです。一般の人に比べれば、よりスラスラと教材を読み込めるはずです。

しかし、試験勉強に慣れていない人、不動産業務の経験が無い人なら、まずは300時間を確保すべきです。

宅建試験は、例年なら「10月の第3日曜日」に開催されます(2021年はコロナのため10月試験と12月試験の2回に分けて実施されました)試験日から逆算して、勉強時間を確保するようにしましょう。

たとえば、以下のようなイメージです。

勉強開始の月 勉強の期間 勉強時間(1ヶ月あたり) 勉強時間(1日あたり)
前年10月から 1年間 25時間 1時間弱
4月から 6ヶ月 50時間 1.6時間
7月から 3ヶ月 100時間 3.3時間
9月から 1ヶ月 300時間 10時間

詳細については、後ほど「宅建合格のための勉強計画をたてよう」という項目で解説します。また、以下の記事も参考にしてみてください。

宅建士一発合格に必要な勉強時間・いつから始める?オススメ勉強方法(独学・スクール)参考書まで一挙紹介【2021年決定版】 |宅建Jobコラム

ポイント宅建に合格するためには、だいたい300時間は勉強する必要があると言われています。

2-2.1発合格に必要な勉強方法

続いては「1発合格に必要な勉強方法」です。

宅建の合格者を見ていると「1発で合格できる人」は意外と多いです。しかし、なかには「何度チャレンジしても受からない」という人もいます。何が違うのでしょうか。

1発で合格する人の勉強法には共通点があります。それは次の3つのステップをとっているという点です。

  1. 問題構成を把握する。
  2. 過去問を何度も解く。
  3. テキスト・参考書を読む。

まずは問題構成を把握(①)します。どんな問題が出題されるのか、どのような順番で解くべきかなどがわかるので、どのような勉強をすれば合格できるかが見えてきます。

また、頻出の出題テーマがわかれば、そこを重点的に攻めることで合格に近づくことが可能です。

続いては「過去問を何度も解く」(②)ということです。「問題を解くのは、テキストをすべて読み終えてからでは?」と思う人もいるでしょう。しかし合格者に共通しているのは、徹底的に過去問にアタックし続けているという点です。

そして「わからないこと」があれば、テキストに立ち返ります(③)

この地道な繰り返しで、だんだんと得点できるようになります。まずは「過去問が最優先!」ということを覚えておいて下さい。

詳しいことは、後ほど「宅建に一発合格するための重要な勉強法」という項目の中で解説します。

ポイント宅建に合格している人たちの共通点は、過去問を重視しているということです。

3.独学で宅建合格するための準備をしよう

3.独学で宅建合格するための準備をしよう

「宅建合格に必要な勉強時間と勉強法」が理解できたら、今度は「合格のための準備」です。合格に欠かせない「学習教材」を見ていくことにしましょう。

ここでは、次の3つの教材を紹介していきます。

  1. テキスト
  2. スマホアプリ
  3. ネット教材、Youtube動画

3-1.テキストを購入する

まずはテキストです。宅建学習では、大きく分けて以下の3種類があります。

  1. テキスト:学習すべき内容を網羅した教科書
  2. 基本問題集:理解度を確かめるための基本的な問題集
  3. 過去問:過去に出題された問題で構成された問題集

十分な勉強時間を確保できる人なら「①と②と③をこなす」のが理想です。ただし「勉強のために、あまり時間を割くことができない」という人「①と③」で良いでしょう。

③(過去問)は、②(基本問題集)より難易度が高いです。しかし、一発合格するには③(過去問)の攻略が不可欠です。

勉強法については後述しますが、基本的には「いかに、③を繰り返すことができるか」が合否を分けることになります。

流れとしては次のとおりです。

  1. ③(過去問)をこなす。
  2. わからない問題があれば①(テキスト)に戻る。
  3. また③(過去問)をこなす。

なお購入する際は「最新版」であるかどうかに注意しましょう。宅建の試験は「その年の4月1日時点で施行されている法令」を基準に出題されます。

法改正点は、試験問題として出題されがちです。毎年のように法改正があるため、必ず最新のテキストを選ぶようにしてください。

なお「どのテキストを選んだらいいかわからない」という人のために、テキスト選びについての記事も用意しました。ぜひ参考にしてみてください。

宅建おすすめテキストと選び方・勉強法を紹介!【2021年決定版】 |宅建Jobコラム

ポイント過去問を繰り返しマスターすることが、宅建合格の近道です。またテキストは必ず最新版を入手するようにしましょう。

3-2.スマホアプリをダウンロードする

宅建のテキストを紹介してきましたが、テキスト以外にオススメなのが「スマホアプリ」です。

スマホアプリなら、移動時間やスキマ時間など、ちょっとした空き時間を有効活用することもできます。

たとえば「宅建 過去問 2021」は、一問一答式の過去問アプリです。過去10年分、合計3,377問が収録されており、問題と解答だけでなく、解説まで付いているのが特徴です。

宅建は、過去問をどれだけ繰り返しこなせるかが勝負です。アプリを使えば、ちょっとしたスキマ時間でも1問や2問は解けるものです。その蓄積が合格を引き寄せます。

「まとまった時間がとれない」という人や、「勉強時間が足りない」という人は、ぜひアプリの活用を検討してみてください。

「宅建 過去問 2021」無料なので、気軽にダウンロードしてみましょう。なお、その他の宅建学習アプリについては、以下の記事でも紹介しています。

宅建の勉強におすすめ過去問アプリ(有料・無料)を紹介!【2021年決定版】 |宅建Jobコラム

また、次の記事ではスマホアプリに加え、通信講座や過去問、Webサイト、模試、テキスト、音声講座など、合計7ジャンルの無料学習ツール、全13種類をピックアップして紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。

【無料で宅建勉強】過去問アプリや音声講座、独学PDFテキスト等を解説! |宅建Jobコラム

ポイントスマホアプリは、スキマ時間を有効活用したい人に向いています。ちょっとした時間でも、1問や2問は解けます。解説つきなので、短時間でも有意義に学習を進めることができます

3-3.YouTube等ネット教材を見る

スマホアプリに続いては「YouTube動画」を紹介します。

とくに「テキストを使って独学している」という人の場合、ついつい勉強が止まってしまうことがあります。

たとえば、テキストに書かれていることがわからない場合や、質問したくても誰に聞いたらわからないようなケースです。

こうした時にオススメなのが、気分転換の意味も込めて、宅建学習の「YouTube動画」をチェックしてみることです。

たとえば以下のようなメリットがあります。

  1. 映像もまじえた解説となっているので、テキストよりも理解しやすい。
  2. 有名講師の講義が無料で視聴できる。
  3. 気分転換したい時に「ながら視聴」で勉強できる。

なかでも有名なのが「棚田行政書士の不動産大学」です。宅建学習をテーマとするユーチューバーとしても有名で、チャンネル登録者の数は7万人近くにもなっています。

たとえば以下の動画は「法令上の制限」を解説したものです。ぜひチェックしてみてください。

なお、オススメの「YouTube動画」は他にもたくさんあります。詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。

宅建の独学ならユーチューブ!おすすめの理由や人気の講義を紹介【2021年最新版】 |宅建Jobコラム

ポイント宅建をテーマとする「YouTube動画」はたくさんあります。気分転換になるだけでなく「ながら視聴」で勉強できるというメリットもあります。

4.宅建合格のための勉強計画をたてよう

4.宅建合格のための勉強計画をたてよう

今度は「勉強計画」について見ていきましょう。

宅建試験までのスケジュール計画の立て方を解説した上で、以下の2つのパターンで具体的に説明します。

  1. 試験の3ヶ月前からスタートする場合
  2. 試験の1ヶ月前からスタートする場合

4-1.宅建試験までのスケジュール計画を立てる

先ほど紹介したとおり宅建に一発で合格したい」という人は、まず300時間を確保するようにしてください。

もちろん、すでに学習歴のある人や、不動産業務に携わっている人なら、より短時間でも合格できます。

しかし計画したとおりに勉強が進むとは限りません。できるだけ300時間は確保するようにしましょう。そして、試験日から逆算します。

例年なら宅建試験「10月の第3日曜日」に開催されます「試験日から逆算する」というのは、たとえば次のようなイメージです。

勉強開始の月 勉強の期間 勉強時間(1ヶ月あたり) 勉強時間(1日あたり)
前年10月から 1年間 25時間 1時間弱
4月から 6ヶ月 50時間 1.6時間
7月から 3ヶ月 100時間 3.3時間
9月から 1ヶ月 300時間 10時間

もし「3ヶ月前からスタートさせる」という場合1日あたり3.3時間を捻出する必要があります。上記のように、実際に計算してみると、よりイメージがしやすくなるはずです。

仕事をしている人なら、スケジュールの都合もあるでしょう。計画倒れにならないためにも、無理のない範囲で時間を捻出することが大切です。

より詳しいことは以下の記事も参考にしてください。

宅建の勉強スケジュールの立て方!300時間で独学合格できる方法も解説! |宅建Jobコラム

ポイント一発合格したいなら、まずは300時間を確保しましょう。そして、残り期間で逆算します。「1ヶ月あたりの勉強時間」がわかれば、それに合わせて「1日あたりの勉強時間」が明らかになります。

4-2.3ヶ月前スタートの場合

では具体的に「3ヶ月前からスタートさせる」というケースを考えてみましょう。

試験は10月なので、7月から勉強を始めるというパターンです。

勉強開始の月 勉強の期間 勉強時間(1ヶ月あたり) 勉強時間(1日あたり)
7月から 3ヶ月 100時間 3.3時間

「3ヶ月で合格できるの?」と思う人もいるかもしれません。しかし合格状況を見てみると「3ヶ月で合格できた」という人は意外といます

ただし先ほど紹介したとおり、3ヶ月で300時間を確保するのは困難です。仕事がある人の場合、「毎日3.3時間も捻出できない」という人も多いのではないでしょうか。

その場合は、土日を活用するプランを検討してみましょう。「毎日3.3時間」ということは「毎週 23時間」になるため、組み合わせとしては以下のようなパターンが考えられます。

平日 土日 合計
1 1時間ずつ 9時間ずつ 23時間
2 1時間30分ずつ 7時間45分ずつ
3 2時間ずつ 6時間30分ずつ
4 3時間ずつ 4時間ずつ
5 3時間20分ずつ 3時間20分ずつ

こうしてみると、3ヶ月で300時間を確保するのは、なかなか大変なことがわかるのではないでしょうか。

3ヶ月という短期で合格を勝ち取るには、

  1. 土日を活用する。
  2. スキマ時間を活用する。
  3. 出題可能性が高い分野を優先的に学習する。

という3点が重要になります。

なお、3ヶ月前スタートの勉強法としては、次の記事も参考にしてください。

宅建は独学3ヶ月で合格は無理?一発で受かるための勉強法・スケジュールを解説! |宅建Jobコラム

ポイント3ヶ月で300時間を確保するのは、なかなか大変なことです。「土日」や「スキマ時間」をいかに活用できるかが勝負となります。

4-3.1ヶ月前スタートの場合

続いては1ヶ月前スタートの場合です。9月から勉強を始めるというパターンです。

勉強開始の月 勉強の期間 勉強時間(1ヶ月あたり) 勉強時間(1日あたり)
9月から 1ヶ月 300時間 10時間

実際のところ「1ヶ月の勉強で合格できた」という人はレアケースです。少なくとも「初学者」なら、かなり難しいと言っても良いでしょう。

「1ヶ月合格者」を見てみると、「すでに勉強をしたことのある人」「不動産実務を経験している人」の場合がほとんどです。そういう人なら、300時間をかけなくても十分に合格圏に到達可能です。

もちろん、初学者でも「1ヶ月で一発合格できた」という人はいます。ただし、かなり大変なことであることは覚えておいて下さい。

1ヶ月で300時間、週に70時間を確保するパターンを計算してみましょう。

平日 土日 合計
1 8時間ずつ 15時間ずつ 70時間
2 10時間ずつ 10時間ずつ

こうしてみると、1ヶ月で300時間を確保するのは至難の業であることがわかります。

たとえ時間が確保できたとしても、集中力が続きません。また睡眠時間を削る必要があるため、記憶もなかなか定着せず、効率の良い勉強ができるとは言えません

そのため、もし初学者が1ヶ月で合格したいなら、

  1. 300時間の確保はあきらめる。
  2. 頻出の分野を集中的に勉強し、頻出でない分野は捨てる。
  3. スキマ時間を徹底的に活用する。

という3点がポイントになります。

1ヶ月前スタートの具体的な勉強法としては、次の記事も参考にしてください。

宅建は最短1ヶ月の独学で合格できる!?必要な勉強時間と過去問の使い方を解説! |宅建Jobコラム

宅建試験の最短合格はどのくらいで可能?【期間・独学含む勉強方法を解説】 |宅建Jobコラム

ポイント「1ヶ月で宅建に合格できた」という人もいます。しかし1ヶ月で300時間を確保するのは非常に困難です。「頻出でないテーマは捨ててしまう」など、効率よく見切ることも必要になってきます。

5.宅建に一発合格するための重要な勉強法

5.宅建に一発合格するための重要な勉強法

今度は「一発合格するための勉強法」を見ていきます。

先ほど紹介したように、宅建に1発合格できる人の勉強法には共通点があります。それは「次の3つのステップをたどっている」という点です。

  1. 問題構成を把握する。
  2. 過去問を何度も解く。
  3. テキスト・参考書を読む。

それぞれについて、詳しく解説します。

5-1.問題構成を把握する

まずは「問題構成の把握」です。

「どのような問題が、どのような順番で出題されるのか」がわかれば、一発合格のためにどのような勉強をすべきかが見えてきます。

宅建の試験は全部で50問、すべてマークシート方式です。1問1点の50点満点で、合格基準点は35点から37点の間を推移しています。

また試験科目は、「権利関係(民法など)」「宅建業法」「法令上の制限」「税・その他」という4つに区分されています。

  1. 権利関係(民法など):14問(第1問~第14問)
  2. 宅建業法:20問(第26問~第45問)
  3. 法令上の制限:8問(第15問~第22問)
  4. 税・その他:8問(第23問~第25問、第46問~第50問)

「権利関係(民法など)」「宅建業法」の2科目だけで、50問中34問(約7割)を占めています。

問題構成を把握することで、この2科目が重点ポイントであることがわかります。詳しいことは次の記事で解説しています。

宅建は問題構成の把握が1発合格の鍵!出題形式・順番・合格点・合格率を解説! |宅建Jobコラム

また、これら4科目には、それぞれ特徴があります。科目ごとの特徴をおさえた上で、勉強をしていくことが大切です。

たとえば「宅建業法」なら次の記事を参考にしてみて下さい。

宅建業法の勉強方法のコツを解説!満点が合格最短距離な理由とは |宅建Jobコラム

ポイント宅建50点満点ですが、合格するには満点を取る必要はありません問題構成や出題傾向をつかむことができれば、「重要な分野」「そうでない分野」がわかるため、優先順位をつけた勉強が可能になります。

5-2.過去問を何度も解く

続いては「過去問を活用する」という点です。宅建の合格者に共通しているのは、過去問に集中的に取り組んでいることです。

たとえば、次のような活用がオススメです。

時期 目的
テキストで学習する前 どのような問題が出題されるかを把握する。
一定分野を学習した後 どこまで理解できているかを確認する。
全ての学習を終えた後 理解できていない点を確認し、徹底的に潰す。

過去問は1回だけでなく、繰り返し何度もこなすようにしてください。「何周できたかが勝負」と言っても良いでしょう。

テキスト学習(インプット)も大切ですが、実際に解いてみる(アウトプット)も大切です。

実際に解いてみることで「理解できていない分野」「覚えていない分野」が明確になります

宅建試験の問題は、過去問が理解できれば、ほぼ対応できるようになっています。そのため、「理解できていない分野」「覚えていない分野」をいかに潰すかが合否を決めることになります。

なお、過去問の活用方法については、次の記事も参考にしてください。

宅建は過去問だけでは無理?やれば受かる?一発合格に必要な勉強方法を紹介【繰り返し回数・いつから】|宅建Jobコラム宅建一発合格には過去問が必須!問題の入手方法・使い方・注意点を解説。便利なアプリも紹介! |宅建Jobコラム

ポイント宅建に合格するには「過去問の徹底攻略」がマストです。繰り返し解くことによって、苦手分野、不得意分野をつぶしていきましょう。

5-3.テキスト・参考書を読む

3つ目は「テキスト・参考書を読む」というステップです。

先ほど、以下の3点を紹介しましたが、

  1. 問題構成を把握する。
  2. 過去問を何度も解く。
  3. テキスト・参考書を読む。

「②と③は順番が逆では?」と思った人もいるかもしれません。しかし、オススメなのは、「過去問 → テキスト」という順番です。

宅建に合格できない人の事例を見ていると「テキストから学習を始めて、知識が完璧になってから過去問に取り組む」というパターンが見受けられます。

しかし合格するために大事なことは「いかに得点できるか」という「アウトプット」の部分です。まずは過去問を見て、出題傾向をつかみ出題傾向にそったテキスト学習をするのが効率的です。

テキスト学習ををしたら、理解が完璧でなくても過去問にあたりましょう。すべてが解けなくても大丈夫です。

「わからないこと」が明確になるため、そこで再びテキストに戻ります。この繰り返しによって、理解度はどんどんと上がっていくはずです。

なお、宅建の効率の良い勉強法を解説したのが次の記事です。こちらもぜひ参考にしてください。

宅建の効率の良い勉強法は?独学で一発合格する勉強時間も解説【科目別】 |宅建Jobコラム

また、ラスト1週間前にやるべき勉強については次の記事を参考にしてください。

「ラスト1週間前」というと、まだまだ先の未来だと思うかもしれませんが、今のうちに知っておけば、今後の勉強計画のイメージづくりにも役立つはずです。

宅建は1週間で合格可能?ラスト1,2週間前にやるべき勉強とは? |宅建Jobコラム

ポイント「過去問 → テキスト → 過去問」を繰り返すことで、理解度は自然と上がっていきます。記憶の定着のためには、定期的に回転させる習慣づけが大切です。

6.「宅建に独学で一発合格するロードマップ」まとめ

宅建に独学で一発合格するロードマップ!勉強時間、勉強法を徹底解説!

宅建に独学で一発合格したい!」という人のために、宅建合格のロードマップを解説してきました。

宅建の試験概要や、必要となる勉強時間、そして合格のための勉強法を紹介しました。

今回の記事は、あくまでも「概要」を示したに過ぎません。それぞれの項目ごとに「参考記事」のリンクを貼りました。「もっと詳しく知りたい!」という人は、ぜひ「参考記事」をチェックして、理解を深めてください

なお、宅建Jobエージェントでは、不動産業界での転職をサポートしています。一切無料ですので、もし不動産業界で働くことに少しでも興味があればぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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