不動産営業は地獄?9つのブラックエピソードと上手なストレス解消法をご紹介!
不動産業界で転職をご検討の方!
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「不動産営業」でインターネット検索をすると、「きつい」「地獄」など、穏やかでないワードが並びます。
「これから不動産業界で働こう!」と夢をふくらませているときに、「地獄」などと表示されてしまうと、内心ドキドキしてしまうのではないでしょうか?
この記事では、不動産業界が「地獄」とささやかれているエピソードを中心に、業界の実態についてご紹介をしていきます。
上手なストレス解消法と現在働いている会社の正しい辞め方についても解説していますので、これから不動産業界に転職することをお考えの方はぜひ、参考にしてください。
【現実】不動産営業はキツい!業界の裏側を話します
この記事・サイトの監修者
棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
この記事・サイトの監修者
棚田 健大郎
保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、行政書士、FP2級など多数保有
不動産業界歴10年以上。元上場企業不動産会社エイブルの営業マン。3000人の社員の中で、仲介手数料売り上げ金額第1位となるトップセールスを記録。個人のYouTubeチャンネル“棚田行政書士の不動産大学”では、登録者数20万人以上。
1.不動産営業の地獄エピソード【ブラック】
ここでは、不動産営業で囁かれている「地獄エピソード」9つについてご紹介していきましょう。
1-1.ノルマ地獄
真っ先に挙げられるのは、ズバリ、「ノルマ地獄」です。
不動産は高単価であり、そもそも売りにくい商材です。
マイホームを求めてモデルハウスに来場するお客様が相手ならまだしも、投資用マンションなど居住用ではない不動産の売買営業は、飛び込みやテレアポなどのきつい営業で心身ともに消耗してしまう人が少なくありません。
ノルマを達成できない場合は上司から詰められ、他の社員のいる前で公開説教をくらってしまうことは日常茶飯事です。
ようやく今月のノルマを達成できたとしても、また次の月からは新たなノルマがやってきます。永遠に終わらない無限ループといえるのが不動産営業の実態です。
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【図解】不動産営業ノルマはどのくらい?達成がきつい理由と売上目安を紹介
1-2.サービス残業地獄
サービス残業が長いのも不動産営業の特徴です。
一般的に営業はお客様の都合で動くため、仕事時間が長くなる傾向があり、お客様の退社時間に合わせて契約業務を行うことも少なくありません。
また、閉店間際に突然来店されるお客様もいるので、急な残業になってしまいます。
繁忙期(主に1~3月)における賃貸仲介営業は、次から次へとお客様の対応に追われるため、この時期は残業のない日は「ほぼ皆無」といってもよいでしょう。
会社によっては残業代が支払われるケースもありますが、中にはタイムカードをとりあえず打って帰宅したことにして、そのまま遅くまでサービス残業をさせる会社も存在します。
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1-3.休日出勤地獄
サービス残業だけでなく、休日出勤が多いのも不動産営業の悲しい日常です。
不動産業界の休日は平日休み(特に水曜日)が多いのに加えて、お客様都合で動くため、どうしても休日が不規則になってしまいます。
「今日は1日お休みだー!」と喜んだのも束の間、急にお客様から呼び出しを受けて、商談に向かわなければならないことも珍しいことではありません。
それでも営業成績を達成するために、疲れた体にムチ打って頑張らなければならないのが不動産営業という仕事です。
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1-4.クレーム対応地獄
クレーム対応も不動産営業が体験する地獄のひとつです。
不動産業は別名、「クレーム産業」と呼ばれており、お客様からクレームを受ける頻度が少なくありません。売買営業の場合は不動産の価格が高いため、お客様もシビアになるといえるでしょう。
管理の場合は、オーナーと入居者の板挟みになることもあるので、ストレスがマックスになってしまう営業マンも大勢います。
管理はノルマがありませんが、修繕費用の件でオーナーと揉めることが多いため、管理物件によっては精神的にきつい場合もあリます。
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1-5.体力限界地獄
不動産営業は「体育会系」の仕事です。
頭では理解しているとはいえ、ノルマ、休日出勤、サービス残業、外回り、など体力の限界を感じることも多いでしょう。
毎月のノルマに精神をすり減らせ、休日出勤で友達や家族と過ごす時間も少なくなり、頑張って残業をしても給料に反映されることはありません。
夏の暑い日もひたすらお客様宅に飛び込み営業をし、挙句の果てには「2度と来るな!」と出禁になってしまう悲しい営業マンも実際にいます。
精神面だけでなく体力的に消耗するのが、不動産営業の厳しい現実といえるでしょう。
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1-6.パワハラ地獄
不動産業界のブラックなイメージの一つに、上司からの「パワハラ」があります。
令和の時代になっても、「成績を上げるには強い精神力を持つのが必要!」と、根拠のない精神論を振りかざす上司が少なくありません。
ちなみにパワハラは「肉体的」と「精神的」なものがあり、「肉体的」なパワハラを実行する上司の場合、「灰皿を投げる」「胸ぐらをつかむ」「床に正座をさせる」など、暴力的な行為が横行している不動産会社もあります。
「精神的」なパワハラでは、「人格を否定する」「恫喝される」「家族や友達の悪口を言われる」など、心理的に追い込まれてしまうのが特徴です。
上司主催の飲み会にも強制的に参加させられるなど、入社する会社を間違えてしまうと、地雷のような上司に出会ってしまうことがあります。
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1-7.低賃金地獄
不動産業界では、高収入を得てバリバリ活躍している人もいますが、その一方で、低賃金という地獄であえいでいる人も存在します。
不動産会社はインセンティブ制度を採用しているところが多く、基本的に基本給は少ないのが現状です。成績がそのまま給与に反映されるため、成果が出なければ当然給料は少なくなります。
したがって、成績が良くなければ給料が低い状態が続くため、生活に支障が出てしまうことも少なくありません。
成績次第で収入が決まるため、いつまでたっても売れない営業マンは、低賃金という地獄からなかなか抜け出すことができないでしょう。
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1-8.人手不足地獄
不動産業界では、常に人手が不足しているのが実情です。
離職率が高い会社では人手が足りないため、一人当たりの仕事量が膨大になってしまい、社員が疲弊してしまうことも実際にあります。
中には人手が足りない状態であるにもかかわらず、人件費を増やさないために、そのままの人数で無理やり業務にあたらせるブラックな会社も少なくありません。
すると、さらに社員が辞めるという事態になり、負のスパイラルが延々と続いていくことになります。
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1-9.不景気地獄
不動産業界の今後の動向は、厳しい現実と向き合う要素が増えつつある状況です。
2020年に発生した新型コロナ感染拡大により、テレワークなど「新しい働き方」が定着しています。
今まで盤石といえたオフィスビル事業も、在宅勤務やテレワークの普及により広いオフィス面積を必要としなくなりました。
そのため、テナントの賃借ニーズが減少する懸念も存在します。
また、そもそも人口が減っており、地方では不動産業が難しくなってきているケースも見られます。
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2.不動産営業マンのストレス解消方法
不動産営業の仕事はノルマやクレームの重圧があるため、何かとストレスが溜まりやすいものです。
ここでは、不動産営業マンのストレス解消方法をいくつかご紹介しましょう。
2-1.成果を出して文句を言わせないようにする
まずは、成果を出して文句を言わせない状況を作り出しましょう。
営業マンの最大のストレスはノルマを達成できないことです。
成果を出すことができないと上司からは叱責され、社内でも肩身が狭い思いをすることになってしまいます。給与体制がインセンティブ制の場合は成績が良くないと給料が下がるため、生活に支障が出てしまうことも少なくありません。
大変かもしれませんが、できるだけ効率の良い営業方法を身につけて、営業ノルマを達成できるように努力を続けましょう。
2-2.感情コントロールの方法を学ぶ
営業の仕事は事務職のように、いつも内容や給料が一定ではありません。
良い時もあれば悪い時もあるため、感情を上手くコントロールすることが必要です。そのため、常に落ち着いた気持ちでいられる方法を学んでみましょう。
例えばアンガーマネジメントや瞑想などを実践するとイライラやストレスが軽減されやすくなります。
アンガーマネジメントとは1970年代にアメリカで生まれた、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングのことです。怒る必要のあることは上手く怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標とします。
瞑想とは、自分自身の心の中に意識を向け、自分を見つめ直す習慣のことです。近年ではApple、Google、Facebook社などをはじめとする世界的な大手IT企業が社員向けに導入しており、メンタルヘルスの向上に役立てています。
2-3.コミュニケーション方法を学ぶ
営業の仕事は主に「人」を相手にするため、コミュニケーションがスムーズに行える方法を学ぶことが必要です。
さまざまな属性のお客様に対応するため、時々まともに話ができないような人とどうしても関わらなければならないことがあります。
コミュニケーション能力を向上させるテクニックは、「聞き方」や「話し方」の他に、相手の人間性を尊重することが重要です。
相手が大切にしている価値観や背景を見抜いて、相手にとって必要な提案をするようにします。相手の心に寄り添いながらコミュニケーションをすると信頼と安心感を勝ち取ることができるでしょう。
2-4.同僚・知人に愚痴を言う
人間の心は辛いことを溜め込んでばかりいると、いつかはじけてどうにもならなくなってしまいます。
そのため、もし同僚や知人で相談できる人がいるなら、愚痴をいうのも一つの方法です。
「頑張っているのにどうしても営業成績が上がらない」「サービス残業が多すぎて辛すぎる」など、一生懸命やっているにもかかわらず成果を上げられないときは、同じ境遇で働いている同僚や知人に胸の内を打ち明けてみるのもよいでしょう。
胸につかえていた苦しい思いを和らげる効果があります。
2-5.運動をして汗を流す
ストレスが溜まったときには、運動をして汗を流すのもおすすめです。
厚生労働省が運営している「メンタルヘルスサイト」では、運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があると記載されています。*1
特に有効なのが体の中に空気をたくさん取り入れながら行う有酸素運動です。軽いランニングやサイクリング、ダンスなどを1日20分を目安に、毎日無理のない範囲で継続するとよいでしょう。
体を動かすことにより、健全なココロとカラダを手に入れられます。
3.不動産営業の正しい辞め方【地獄脱出】
いろいろと考えた結果、現在勤めている会社を退職して違う会社に転職するのも正しい方法の一つです。
ただ、社会人である以上、「今日付で退職させていただきます」というわけにはいきません。現在在籍している会社に迷惑をかけないようにしながら円満に退職するのがベストでしょう。
ここでは、やむを得ず退職する場合の「不動産営業の正しい辞め方」について解説をします。
3-1.辞める時期
先述した通り、現在働いている会社に迷惑にならないような辞め方をしましょう。
よほど精神的に追い詰められている場合や体調不良を除いて、いきなり辞めるのは当然ですが良いことではありません。
退職の意思を上司に伝え、書面で届け出てから仕事の引き継ぎをするなど、次の担当者が業務をする上で困らないようにしてから辞めることが大切です。
正社員(期間の定めのない雇用)は少なくとも2週間前までに退職届を提出すれば法的に認められるとされていますが、会社の就業規則に退職手続きが定められている場合は、そのルールに従って退職を申し出る必要があります。一般的には1〜3ヶ月前に申し出るのが多いようです。
ただし、期間の定めのある雇用、契約社員などの場合は別であり、雇用契約を結んでから1年以内は、やむを得ない事情がないかぎり退職できないので気をつけましょう。
なお、できたら1年以上働くのをオススメします。理由は失業保険が貰えるようになるからです。
離職した日以前2年間に、被保険者期間(雇用保険の被保険者であった期間)が通算して満12ヶ月あれば失業保険を受給できます。 倒産・解雇等により退職した場合は、離職した日以前1年間に、被保険者期間が通算して満6ヶ月あればOKです。*2
ちなみに賃貸仲介営業の場合、繁忙期にあたる1〜3月に突然「辞めます」というのはできるだけ避けましょう。その時期にどうしても辞めなければならない場合は、なるべく早めに伝えておくことが必要です。
出典:*2 北海道ハローワーク「 雇用保険の受給に関すること 」
3-2.退職交渉の方法
当然ですが、できれば円満退職がよいでしょう。
次の転職先を無事に見つけた後に、わだかまりや揉め事はなしで円満退職することが、良識ある社会人としては理想といえます。
理由としては以下のようなメリットがあるからです。
- 退職までの手続きがスムーズにできる
- 現在の人脈を転職先でも活用できる
- 次の転職活動で面接のときに良い印象を与えられる
退職する際にはさまざまな手続きがありますが、円満退職ならば会社の人に協力してもらいやすいのでスムーズに完了できます。
また、現在の人脈を転職先で活かしてビジネスにつなげることも可能でしょう。
段取りをきちんと行ってから退職をすると、次の転職活動で面接官に「きちんとした人間性である」と好印象を与えられます。
そのため、「よほど精神的に追い詰められている」「どうしても辞めさせてもらえない」などの場合のみ、退職代行などを使うようにしましょう。
なるべく、自分の口から誠意を持って上司にきちんと申し出ることをおすすめします。
関連記事はこちら!不動産営業は辛い?辞めて後悔する人が多い5つの理由と解決方法を解説
3-3.次の仕事の探し方
次の転職先を探すときには、転職エージェントを使うのがオススメです!
基本的に、無職の期間は避けたほうが良いため、次の仕事が決まってから辞める方がよいでしょう。
辞めてから転職活動をすると焦りが入り、追い込まれて、さらにブラックな会社に入らざるを得ない結果になる場合もあるからです。
転職エージェントならば、求職者の希望する条件にぴったりの会社を代わりに見つけてくれるので、効率よく転職活動を行えます。
業界の動向にも詳しいのでキャリアアドバイザーから有益な情報も得られるでしょう。
以下のリンク記事では、不動産業界に特化したエージェントをご紹介していますので、ホワイトな不動産会社を見つけたい方はぜひ、ご覧になってください。
関連記事はこちら!不動産業界の転職エージェントおすすめ8選【2022年最新版】
4.「不動産 営業 地獄」のまとめ
今回は、「不動産営業が地獄」といわれている理由について、9つの事例を挙げながら詳しくご紹介をしていきました。
不動産営業は確かにハードな仕事ですが、きちんとした会社に入社して成果を上げれば高収入を得られる夢のある仕事です。
とはいえ、不動産会社にもピンからキリまであり、ブラックな会社に誤って入ってしまったら元も子もありません。
そのためにも、会社選びがとにかく重要といえますので、きちんとした不動産会社を選んでストレスなく働いていきましょう!
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